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27 2012

ブライアン・マイケル・ベンディス&ハワード・チェイキン他/ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー

ニューアベシビル

※本記事には過去に邦訳された『ニューアベンジャーズ』シリーズと『シビル・ウォー』のネタバレが含まれています!

WHOSE SIDE ARE YOU ON?

若きヒーロー達の慢心が引き起こした悲劇をきっかけに、合衆国政府は超人登録法を可決。
全てのスーパーヒーローに対し、その正体を明かすよう迫った。
登録法への対処を巡って二つに割れたヒーロー達は、ついに苦渋の決断を下す。
それは正義を志す者達が二手に分かれて相争うシビル・ウォー(内戦)への茨の道だった……。

コミックスシーンの話題を独占したクロスオーバー大作『シビル・ウォー』と並行して展開された、人気の「ニューアベンジャーズ」、シリーズ第4弾。

かつて共に戦った英雄達は、戦いの炎に何を見出すのか?

ルーク・ケイジの結婚を描いた感動作『ニューアベンジャーズ』アニュアル#1も同時収録。


◆収録作品

2006年06月:New Avengers Annual #1
2006年08月:New Avengers #21
2006年09月:New Avengers #22
2006年10月:New Avengers #23
2006年11月:New Avengers #24
2006年12月:New Avengers #25


◆関連作品過去記事
【ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト】
【ニューアベンジャーズ:セントリー】
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【ニューアベンジャーズ:コレクティブ】
【シビル・ウォー】

◆SOLO AVENGERS

『ニューアベンジャーズ:コレクティブ』の邦訳が出てから早くも1年以上が経過…ようやくニューアベシリーズの続編が発売されました!
しかし本作はあの『シビル・ウォー』のクロスオーバーも兼ねているため…ヒーロー同志で協力し合いながらビランと戦う明朗快活な作風から一転、身内同士で反目し合う屈指のギスギスストーリーになっています。

~シビル・ウォーあらすじ~

リアリティ番組で人気を博していた4人の若きスーパーヒーロー、ニューウォーリアーズ。更なる名声と視聴率を求めた彼らは、コネチカット州のスタンフォードで、脱獄したビランの逮捕劇を生中継するという破天荒な企画を敢行する。しかし、ビランの一人、ナイトロが抵抗した結果、その爆発能力が発動し、スタンフォードの街は廃墟と化した。これら一連の出来事はビデオに収められており、巻き込まれた死者の数は数百人を超えた。

この悲劇を受け、スーパーヒーロー達の行動を規制する法改正を求める世論の声はかつてないほどまでに高まった。連邦議会は、超人的な能力を持つ全ての人間を政府の管理下に置くという「超人登録法」の制定に向けて議論を重ねた。この法案が施行されれば、超人は本名などの個人情報を政府に登録し、その活動に応じた報酬と、必要ならば力の制御法の訓練を受ける事ができるようになる。ただしそれは、彼らが政府の“一員”となる事を意味していた。

アイアンマンを始めとするヒーローの半数は、この法案は社会におけるスーパーヒーローの位置づけの変化を示すものだとして、政府の決定に粛々と従った。しかし一方で、キャプテン・アメリカに代表される残りの半数のヒーロー達は、真の自由を脅かす行為に他ならないとして憤りを隠せずにいたのである。

法案賛成派、反対派、両派の緊張が高まる中、議会は「超人登録法」を可決する。あくまでも法案に反対の立場を貫くキャプテン・アメリカは、志を同じくする同志を募る決意を固めた。彼は国民的ヒーローの座を辞し、敢えて社会の敵となる道を選んだのだ。


ライターはいつも通りブライアン・マイケル・ベンディス
しかしアーティストは各話ごとに交代するという面白い仕様になっています。
個人的にはルーク・ケイジのストーリーのアートを担当したレイニル・ユーと、スパイダーウーマンを超セクシーに描いたオリビア・コワペルがお気に入り。

◆Issue #21
シビル・キャップ“あのまま眠らせておいてくれれば…今も英雄だった…”

時系列としては『シビル・ウォー#1』の後に位置するキャップのエピソード。ヘリキャリアから逃亡したキャップがどうやって仲間を集めていたのかというその経緯の一端に触れられています。
相棒・ファルコンと同行してハンク・ピムの研究所に向かうキャップ。しかしピムに協力を仰ぐも、彼はすでに登録法にサインした後だった。巨大化したピムとシールド隊員に襲われる二人。ここから逃亡生活と超人登録法に反対する仲間を集める長い長い戦いが始まるのであった…
といった感じの内容。
アート担当のハワード・チェイキンの絵なんですが、登場キャラが基本的にゴツい&濃ゆい。
それもあってかアクションシーンの迫力はダンチです。

◆Issue #22
	 シビル・ルーク 「自分の家に帰る…それだけだ
 静かにしてるぜ
 そうする権利ぐれぇあるはずだよな?」


愛するジェシカとの間に子供も生まれ、平穏無事な生活を得た矢先、今回の超人登録法を巡っての対立が起こり、ルークの元に登録を進めるアイマンマン達がやってくるのだが、超人登録法そのものを認めていないルークはこの申し出を拒否。ルークの元には遅からずシールドの隊員達が拘束しにやってくる。
愛する妻と娘はカナダに避難させ、街に残って超人登録法と戦うことを決意するのであった。

時系列としては『シビル・ウォー#2』に位置する一晩の出来事。ルーク・ケイジが超男らしくてカッコいいエピソードです。しかもこの黒人街のマーベル市民はルークを拘束しにやってきたシールド隊員達に対して銃を撃ったりゴミを投げつけたりとヒーローに対して素晴らしく肯定的。
ずっとマーベル市民はヒーロー最大の敵という偏見を持ってましたごめんなさい。

◆Issue #23
シビル・スパイダー 「仲間に入れて お願い
 どこにも行き場がないの…」


超人登録法にキャップたちが反旗を翻したというニュースを見ていたある日、突然シールド隊員達の襲撃を受けるジェシカ(スパイダーウーマン)。抵抗するも拘束されてしまい、マリア・ヒルとアイアンマンの尋問を受ける事に。シールド、ハイドラ、ニューアベンジャーズの三重スパイである事はアイアンマンからマリア・ヒルの耳にすでに入っており、不確定要素として判断されてしまったために捕えられたのであった。そこにハイドラの襲撃が起こり、ジェシカはシールドから奪還されるのだが…

過去に邦訳されたニューアベンジャーズでも描かれた三重スパイ設定がここでも生きてくるエピソード。周りが敵だらけの状況に陥ってしまったジェシカの追い詰められっぷりがなんとも痛々しい。
しかし正直、オリビア・コワペルの描くジェシカが終始セクシーな下着姿な点にばかり目がいきそうになります。
時系列的には『シビル・ウォー#3』の後。

◆Issue #24
シビル・セントリー

“ボブ、本当にお前はヒーローなのか?”
“今すぐ地球に戻って、内戦を終結させたらどうだ。
 お前が正しいと思う結末を選べるはずだぞ”
“お前には、そのパワーがある”
“戦争終結どころか、その事実さえ、歴史から消し去ってしまえるんだぞ”
“お前が参戦していれば…どうした?”
“お前ならどうしてた?”


シビル・ウォー開始からず~っと姿を見せず、最終決戦の際にひょっこり賛成派側に参戦していたセントリーのエピソード。

シビル・ウォーが開戦してからセントリーは、友や仲間と闇雲に戦いたくないという理由から月に移動し、延々とひとり考えをまとめていた。
そんな最中、突然月に住んでいるインヒューマンズの襲撃を受ける。
王であるブラックボルトに謁見し、インヒューマンズは人間との戦争中であることを知ったセントリーは事情を知らなかったことを説明し、また自分の素性と地球でのハウス・オブ・M事件やシビル・ウォーの一件について話をする。
とりあえずこの日は月に一泊することとなったのだが、そこにアイアンマンが現れるのであった。

時系列的には最終決戦直前、『シビル・ウォー#5』の後に位置するエピソードです。

◆Issue #25
ヒルさんとスタークさん

「俺にはわかっている。この愚かしいヒーロー戦争の目的がな…
 あんたは自分の思い通りに世界を造り変えるつもりなんだ」
「最後にアーマーを脱いだのはいつだ?」


時系列としては内戦が終了した『シビル・ウォー#7』のクライマックス直前。
アベンジャーズ・タワーに謎の侵入者が現れ、警備に当たっていたシールド隊員や、警報を鳴らそうとしたジャービスが倒される。
すぐにトニー・スタークもアイアンマンとなり侵入者と対峙するものの、その男はアーマーの電源を落とすコードを唱え、トニーの身動きを取れなくする。
異常事態に気付いたシールド司令官マリア・ヒルはすぐさまアベンジャーズ・タワーに部下を引き連れて急行するのだが…

購入前から気になっていた表紙右上の謎のオッサンが厄介な敵として登場するストーリー。
(別にビランとかそういう立場の人間ではないのですが)

あと、ニューアベシリーズでは嫌な政府の人間として描かれまくったヒルさんですが、本エピソードを読むことでおそらく、邦訳でのみアメコミを追っかけている読者の評価が好転するのではないでしょうか。
トニーがシビル・ウォーのラストでシールドの新司令官になるに至った経緯には、ヒルさんの後押しもあったのだなぁと。

◆THE NEW AVENGERS Annual #1
結婚すっぞー!

「イエスよ」
「イエス…何がだ?」
「何がってプロポーズの返事よ だから、イエス」
「やったぜ、イエスだってよ!結婚すっぞー!」


本書は特別収録として巻末にニューアベンジャーズのアニュアル(年に1度発売される)が収録されています。
身内同士のギスギスが描かれたクロスオーバーとは違い、過去に邦訳されたニューアベシリーズらしくチーム皆が和気あいあいとしているのが非常に微笑ましい清涼剤のような一作。

見どころもかなり多く、久々にヒーロー同志の軽妙な掛け合いを楽しめたり、『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』で復活しそうな伏線を張られていたヤレナがここにきて再登場し襲いかかってきたり、トニーが過去に開発した歴代アーマーを一気に繰り出して遠隔操作で戦わせたりスタン・リーおじいちゃんがカメオ出演していたりと盛りだくさん。

発刊されたのはニューアベンジャーズ#17と#18の間らしいですが、時系列的には#20と#21の間に位置するらしいです。
つまり、
すぐにこの仲の良い雰囲気から一転してシビル・ウォーが起こり本書のストーリーが始まってしまうことに…
切ない。

◆感想
兎にも角にもようやく発売されたニューアベンジャーズの新刊。
『ニューアベンジャーズ』シリーズは超スローペースではありますが、話が飛ぶことなくきちんと順番にエピソードを追いかけることができる嬉しい邦訳になってますね。
今後も続刊は続けるという予告はなされていますので、次巻がいつになるのかは全く予想が尽きませんがゆっくり待つことにします。
「忘れたころに出るだろう」ぐらいの気持ちで)

話はちょっと変わりますが、ようやく『シビル・ウォー:クロスオーバー』の購入方法が折り込みチラシで発表されていました。
それは『定期購読サービス』!
2012年11月にオープン予定の『ヴィレッジブックスショッピングサイト』で申し込みを行い、クレジットカードによる月々の引き落とし払いでのみ購入できる特別な邦訳になるのだとか。

まず発表されたのは以下の7作品。

「シビル・ウォー」クロスオーバーシリーズ①

ロード・トゥ・シビル・ウォー
アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォー
ウルヴァリン:シビル・ウォー
アイアンマン:シビル・ウォー
キャプテンアメリカ:シビル・ウォー
シビル・ウォー:X-MENユニバース(ケーブル&デッドプール/X-ファクター)
パニシャー・ウォー・ジャーナル:シビル・ウォー


『①』という事はきっと全タイトルを網羅する勢いで邦訳されるのかもしれませんね…
現時点で邦訳が未発表になっているクロスオーバータイトルは下記に。

「ファンタスティック・フォー」#536-543
「シーハルク」#8
「サンダーボルツ」#103-105
「ブラックパンサー」#18-25
「Ms.マーベル」#6-10
「ヒーローズ・フォー・ハイア」#1-5
「ムーンナイト」#8
「ブレイド」#5
「ゴーストライダー」#8-11


もし全タイトルが邦訳されれば、『シビル・ウォー』『X-MEN:エイジ・オブ・アポカリプス』を超える勢いの邦訳アメコミの金字塔になるかも!?
これは期待大!期待大ですよ!
(購入にかかる金額には目をそらしながら)
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