ツルゴアXXX

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22 2012

覆面作家P

■概要
ミステリー小説の紹介を行う教養講座しっとりとした短編や長編作品などさまざまな作品を投稿されているニコマスP。
かなりの読書家であるようで、作品にもその文章力と表現力の高さが現れています。
読みやすくて面白い、話にどんどん引き込まれていく良作多し!

■作品
くちびるまではあとすこし


レッスン終わりで疲れきり、雪歩に甘えだす春香。
雪歩に膝枕されつつ、ついでに詩集の読み聞かせをしてもらうのだが、それがちょうどよい子守唄になりつい眠ってしまうのだった。


投稿企画『はるゆきm@ster』の支援動画……なんですが、内容は普通に一本のノベマス。
「はるゆき」という癒やしカップリングの魅力を存分に堪能できる一作。動画ラストの春香視点で、雪歩の口元だけを映す上品な演出がニクい。
目で直接太陽を見てはいけません


Aランク間近の春香と未だにDランク付近をうろうろしている雪歩。春香はアイドルランクが上昇した現在でも態度を変えることなく雪歩と接しており、雪歩はそんな春香の事が好きで、ちょっと嫌いだった。
そんなある日、雪歩はプロデューサーから「なにかやりたいことはないか」と尋ねられる。
しかし、明確な目的が無い雪歩はその質問に答えることができず、ますます落ち込んでしまう。
そんな雪歩が「やりたいこと」を見つけることができるのだろうか…?


『はるゆきm@ster』投稿作品。
雪歩の成長と春香との友情が丁寧に描かれる良作です。

律っちゃんが千早をひたすら愛でる話

 

事務所ではどこか距離があるように見える律子と千早。
しかし、実は二人は皆には内緒で一緒に暮らしているのであった。


ほんのり百合成分が含まれているちはりつ動画。
全7話+第0話で完結済ですが、本作の世界観を引き継いだ短編作品も数作発表されています。
あまりおおっぴらに感情には出さないものの千早を猫かわいがりしている律子と、一度家族を失った過去もあって律子に対し少し危うさを感じるぐらいに犬化している千早の日常を描く物語です。
ゆったりとした空気感が堪らない一作。
三歩先のあなたから 三歩先の私へ


毎日失敗を重ねて後悔しながら日々を過ごしている「私」
そんな「私」はある日、自分にそっくりな、それでいて声や外見が少し異なる女の子の夢を見るようになる。
その女の子は自分を変えるため、アイドル事務所に入って芸能界デビューをしようとしていた。
しかし、その女の子も毎日失敗を重ねていたのである。
現実でも夢でもなかなか自分を変えられない「私」…。
だが、自分とよく似た「夢の中の女の子」は、日々の努力の甲斐があってか、輝ける「私」を手にしようとしていた。


覆面作家P作品の中で個人的に一番好きな短編です。
『雪歩らしさ』というものが如実に表現されている一作。
アイマス1→2でのモデリングの変更、雪歩の声優交代という『メタ』なネタを上手く盛り込んでいるのも面白いです。
如月先生と春香のアブない個人レッスン


ライブ前にはいつも発声練習を行っている春香。しかしその音程はひどく外れていた。
それをいつもイライラしながら見ていた千早は、ついに指摘することを決意。
この出来事をきっかけに、千早はライブやTV番組の本番前に春香の発声練習に付き合うことになったのであった。


春香と千早の距離が縮まる過程を描いたノベマス。
同じ事務所の人間という関係から少しずつ進んでいく光景にニヤニヤします。

小さいころお母さんに教わらなかった?


普段は一緒にお弁当を食べるほど仲の良い雪歩と千早。
互いの距離が縮まったのは、とある番組収録の楽屋で一緒になり、楽屋で二人お弁当を食べることになったのが始まりだった。
差箸、横箸、ちぎり箸、掻き箸、重ね箸、さらには箸の持ち方まで間違えた状態で食事をしている千早。
幼い頃から礼儀作法を学んでいた雪歩はとうとう見かねて、箸の持ち方やマナーを千早に教えることに。
その日を境に、お昼には毎日食事を共にして雪歩の『マナー教室』が行われることになった。


千早が食事の楽しさに気付いていくという、色々と深い1シーンが印象的なノベマス。
スーパースター・デクレッシェンド&穴掘りシューゲイザー

 

幼馴染同士の千早と雪歩。
ある日、二人は学校帰りの道すがら、ギターを演奏しているストリートミュージシャンの姿を見る。
「なんだかかっこいいよね」「確かに、かっこいい、かな」
千早は家庭の不和を忘れるため、そして雪歩のあこがれの眼差しを得るためにギターを始めようと決意する。
そんなささいな理由でストリートミュージシャンとして活動を始めた千早はとんとん拍子に有名になり、持ち前の歌唱力から一気にトップミュージシャンへと躍り出るのであった。


シナリオ担当が覆面作家P、動画担当が胸厚Pの合作ノベマス。
前編は千早視点、後編は雪歩視点にシフトしてストーリーが展開。
ちはゆきの素晴らしい友情が描かれる一作です。おススメ。
千早VSラーメン


「とある理由」から家を飛び出し、貴音のマンションに居候させてもらうようになった千早。
泊めてくれないかと頼んだところ貴音は快く引き受けてくれたとはいえ、さすがに無条件で住まわせてもらうのには抵抗があった千早は、貴音から居候の条件を一つ提示してもらうことに。
「ではひとつだけ条件を 毎日らあめんを作ってください」


ぐるm@s系統のようなタイトルなものの、内容は貴音と千早の落ち着いた掛け合いを楽しむのがメインな作品。
元気でいてよウサミン星人


たまたま入ってしまったメイド喫茶のステージで見つけた安部菜々という少女に才能を感じ、アイドルにスカウトしたP。
しかしこの娘は「自分はウサミン星からやってきたウサミン星人なんです!」と主張する少し電波な性格だった。
最初は菜々のキャラが世間に受けず、なかなか軌道に乗らなかったアイドル活動。
だがあるクイズ番組での出来事をきっかけに一気にファンが増え始めたのであった。
それから暫くしてある大きなライブを成功させた帰り道、Pは菜々からある告白をされる。


Pが昔プロデュースしていたという幻のアイドル・安部菜々の昔話をするという短編。
ほのぼのとした話かと思えば終盤にまさかの展開が。
でも覆面作家らしくいい話で終わります。
バックスキップ17歳!

 

島村菜々、42歳、専業主婦。
ある日昼寝から目が覚めると、彼女はなんと17歳の少女の姿になってしまっていた!
しかし娘の卯月や夫はすんなりとその状況を受け入れたため、菜々が17歳になったということ以外は何も変わらない日常を送るのであった。
そんなある日、買い物帰りに菜々はアイドル事務所からスカウトを受ける。
かつて憧れたものの、結局諦めてしまったアイドルの世界。
菜々はこの降って湧いた幸運に飛びつき、17歳の少女としてアイドルデビューを果たすことに決める。


『第七次ウソm@s祭り』に投稿され、その後に連載化、全3話で完結したノベマス。
安部菜々の年齢詐称疑惑ネタを独自の形でアレンジして展開されていく、SFチックなお話です。
外見は17歳ながらも中身は42歳のお母さん。自然と事務所のアイドル達から母親的な存在として慕われていくその光景がなんだか微笑ましい。
余談ですが、本作は北村薫の小説『スキップ』がネタ元であるとの事。

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