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14 2012

看板泥棒P

■概要
『根暗なPの逡巡』という連載をメインに、短編作品などをいくつか投稿されているニコマスP。
特徴的なのは上記の作品以外の独立している短編や別の連載作品の殆どが、実は『根暗なPの逡巡』と密接にリンクしており、番外編的な位置づけになっているという点(内容的には単独作品として楽しむ事も可能)
看板泥棒Pの投稿されている様々な作品も見て置く事でより一層『根暗なPの逡巡』の世界観を楽しむ事が出来る構成になっております。
そのため、一つの連載作品を追うだけでなく他の作品も並行して視聴していくのがおススメ。

■作品
根暗なPの逡巡


多くの謎と過去を持つ765プロのチーフプロデューサー、根倉仁人。
彼はかつて様々な職業を転々としていたのだが、『根倉には過去に765プロのアイドル達と接点があった』という強い縁に気付いた高木社長に拾われ、765プロに入社することになったという経緯を持つ。
この物語は、彼を中心とした様々な人間模様を描くドラマである。


作品を包むどこか重たく暗い雰囲気と、原作を知っていればこそ楽しめる独特な人物設定の改変が面白い看板泥棒Pのメイン連載作品。
あまり語るとネタバレになるので程々にしますが、千早の弟・如月優が生存していたり、武田さんの例の立ち絵に納得できる理由を持たせていたり、またマイナーな公式キャラ(真の幼馴染、敬介など)も拾っていたりするあたり、原作愛の強さも伺えます。

前述したように、看板泥棒Pの作品は『根暗なPの逡巡』を本編とし、他の短編や連載作品の殆どは(単独でも楽しめるよう作られているものの)番外編という扱いになっているため、本編のみを追うよりは看板泥棒Pの投稿作品順に様々な作品を視聴していくべきと個人的には思います。

ただ順番に観ていくと時系列が前後しまくっていてストーリーがやや把握しにくい(本編でも『プロローグ』→『番外編1話、2話』→『第0話』…という変則的な発表順)状態なので、有志による大百科記事をチェックするのも良いかも。
(※当然多くのネタバレを含んでいるので閲覧には注意!)
消えた看板


秋月不動産が郊外に売り出した空家に立てている『売家』の看板が、今月に入ってからもう3回も何者かの手によって盗まれている事を愚痴る律子。
その話を聞いた涼は家に遊びに来ていた絵理に協力を頼み、犯人を突き止めるための調査に出るのであった。


『逡巡シリーズ』とは無関係の独立した一編。
元ネタは高校英語の教科書に載っていたという「Disappearing Signs」という小話から。
比較的推理しやすいミステリーとなっているので、問題編はコメントを消して楽しむのがお勧めの一作。
ただし、解答編まで見ても犯人の動機だけは最後まで判明しないのがちょっとモヤモヤしてしまう点なのですが…
そしてふたりは夜の営業へ


低ランクアイドルを受け持っている駆け出しのP。
二人のアイドル活動はずっと滞っており、Pは社長に「1か月以内に彼女のアイドルランクを1ランク上げること。それができなければ解雇だ」という最後通告を受けてしまう。
悩んだ末に、彼はとうとう忌み嫌っていた『枕営業』に手を出すのであった。
すぐに見つかった『営業先』の男に自分のアイドルを差し出すP。
そして『営業先』の男の趣向で、Pは男と自分のアイドルが行為をする部屋の隣の部屋に待機させられることに。
ついに『営業』が行われ自己嫌悪に陥るP。しかし隣の部屋から『彼女の嬌声』が聴こえてきた事で彼の思考は止まる…


『im@sミステリー祭り』のホラー枠にて投稿された作品。
登場人物の名前が一切出てこず、実際の所アイマス要素がほぼ皆無とも言える内容なのですが、この暗いエロスな雰囲気はかなり引き込まれます。
続編に『そしてふたりは昼の営業へ』という作品もあるのでこちらも要チェック。


インセスト・タブー


『僕』『姉』の両親は『僕』が交通事故に遭い、一人ではまともに生活できなくなってしまったあの日からケンカが絶えなくなった。
『僕』『姉』は夜中も聞こえる両親の怒声から逃れるため、その頃から一緒に寝るようになった。
互いの寝息が両親の怒声をかき消してくれるように感じたからだ。
それが何年も続き、『僕』『姉』は思春期に入る。
両親の喧嘩はさらに激しさを増しており、寝息では紛らわせなくなった二人は、遂に姉弟の一線を越えてしまう…


『インセスト・タブー』というタイトルが表す通り、本作は近親相姦を題材にしたノベマス。
「こんなことを続けるのは間違っている」とは分かりつつも、心の拠り所を互いに相手に向けているがために近親相姦を続けてしまうという、愛情と狂気は紙一重なものと感じる短編。
姉の視点から、そして根倉Pの視点から描いた動画も投稿されているのでそちらも合わせて視聴を。
ちなみに『僕』視点と『姉』視点の方では僕と姉の名前は明言されず、根倉Pの視点で初めて判明します。

 

秋月涼の治療記録《メディカル・シート》


もはや医者でも手の施しようがないほど精神が壊れてしまった涼。
涼がこのような状態となった事に責任を強く感じている石川社長と律子は涼を治すために、医者ではない『ある人物』に治療を依頼する。
了解を取ることができ、『その人物』の元に向かう律子、まなみ、そして患者の涼。
どこか怪しげな雰囲気を纏っている『ツキシタ』という名のその人物は、さっそく涼を取り戻す治療に取り掛かっていく。
そして検査の結果、涼が自分の事を女性と思い込んでしまった裏には、ある事実が隠れていた可能性が浮かび上がる。


『「女の子アイドルを演じる」という矛盾したアイドル活動を続けてしまった結果精神が壊れてしまう』という涼のEランクエンドを題材としており、さらには謎の多い根倉Pの医者時代の過去にも触れられる一作。
全5話で完結済。
『根暗なPの逡巡 番外編1&2』が本作のプロローグ的な位置づけとなっているため、『P1』を見る前に番外編の視聴を推奨。
それにしても原作ゲームでの涼の色々と無理のあるアイドル活動の設定をこうやって拾っていくとは…
「おやすみ、ちーちゃん」


『インセスト・タブー』関連作品。
主人公の一人称視点から千早との就寝前の甘い会話が描かれます。
一見すると単なるイチャイチャ動画に思えてしまうのですが、最後に主人公の名前が明かされる事でその意外な人物に驚かされる作品。
…といっても看板泥棒Pの作品を追いかけてる人なら主人公が誰か分かっちゃうと思いますが。
恐怖! 頭上に浮かぶ数字


それは突然、世界中の人々の頭上の上に現れた。
頭上に浮かぶ謎の数字…人々はその数字の意味を全く掴めずにいた。
様々な説が提唱されるものの、直ぐにそれを否定する実例が上がってしまう。
一体この数字は何を表しているのか?


『逡巡シリーズ』とは(恐らく)無関係の独立した一編。
『im@s納涼祭』というニコマス企画にて投稿された作品。
ホラーというよりはショートショートのような面白さがある一作です
初見時はコメント非表示推奨。
ちなみに本作は『治療記録』『インセスト・タブー』の設定が流用されています。

■関連リンク
【ザ・インタビューズ】
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