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24 2012

駕籠真太郎/人間以上―駕籠真太郎ショッキング劇場

人間以上

本書、『人間以上―駕籠真太郎ショッキング劇場』1990年11月にかつて発行された『人間以上』再販本となっています。
表紙こそ書き下ろしなものの、中身はかな~り初期の作品ばかりなため、絵柄が現在とは大幅に異なっています。
1990年11月10日初版
かつて刊行された方の表紙はこんな感じ

旧版との違いは表紙ぐらいなため、今買うならこの再販本のほうがおススメ。
新たに未発表の作品が一話収録され、あとがきも追加されているという完全にバージョンアップな本になっているんで。
僕は一話追加されている事を今更知って、旧版を手放してこの再販本を買っちゃいました。
収録作品

かつて存在した漫画雑誌、『ビックバン』『ラビリンス』、『レモン・ピープル』で発表されていた作品が収録されています。

・日本昔話全集(書き下ろし)
・人間以上(ビックバン⑮1990年1月)
・人間以上Ⅱ(ビックバン⑯1990年2月)
・人間以上Ⅲ(書き下ろし)
・GODZILLA(レモン・ピープル1989年8月号)
・RETURN OF THE GODZILLA(レモン・ピープル1989年11月号)
・三大怪獣地球最大の決戦(レモン・ピープル1990年1月号)
・オール怪獣大進撃(書き下ろし)
・異郷(ラビリンス⑨1990年4月)
・反乱(ビックバン⑱1990年4月)
・脳下垂体の機械論的世界観に関する一考察(1991年4月執筆 未発表)


人間以上
今読んでみると絵柄や作風が現在とはやや異なっていて逆に新鮮だったりします。

左は『人間以上』という超能力バトルモノの作品。
敵が勃起したペニスを伸ばして攻撃してきたり、主人公の少女が『部分転送移植』という超能力を使って敵の体をペニスだらけにして一気に射精させて精気を枯らして殺したりと、とにかく下品でバカバカしい一作。

人間以上2

それにしても絵柄から漂う90年代前半漫画臭ときたら。
いや実際90年代の作品なんですけどね。

あとがきによると駕籠先生、デビューして5年間の間は士郎正宗先生の影響を強く受けていてなかなか抜け出せなかったらしいです。

個人的にはこの頃の絵柄も結構好み。

<br />ゴジラ
左は『巨大娘』フェチにはたまらないであろう『GODZILLA』という作品。

人類が絶滅し、ゴキブリが地球の支配者となっている世界観…なんですが、あくまで中身は『ゴジラ』を美少女に置き換えたパロディ的作品。

一話目は水爆実験によって蘇った大昔の恐竜(画像の美少女)をゴキブリの総力を結集して葬り去るという虐殺モノな内容。
しかし二話目以降は美少女同士が殺し合うバトルマンガにシフトしていきます。

美少女がゴキブリの味方として扱われたりする話もあって、妙にゴジラテイストな拘りが感じられたりするカオスな内容。


	反乱
右は『反乱』という作品。
大規模な飢饉が起こり、村の存続が危うくなった事で「神様なんて存在しねえ!」という考えに至った村人たち。
山にある社を叩き壊し、しかもその前で殺し合いまで始めだした彼らの前に本物の神様が降臨するものの…

神に対して腹を掻っ捌いて腸を引っ張り出して遊んだり、地獄ごっこと称して舌を引っこ抜いたり針で串刺しにしたり、腕を縄で縛って綱引きをしたりと様々な拷問をかけて殺すのでした。

んでもって自然災害に見舞われたら神に祈る村人たちの姿がすげえ身勝手。

考察
未発表の一作は正直かなり難解な作品

実験的な作風のマンガは少ないけれども、独特な駕籠真太郎ワールドが十二分に楽しめる一冊です。
ちなみにエログロ部分は結構ストレートなグロでした。
(引き裂かれたり殴られたりして少女が破壊されていく暴力的な内容)
初期の作品はこんな感じだったんだなぁと感じる本。
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