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22 2012

ピーター・A・デイヴィッド&ロバート・グリーンバーガー/スパイダーマン・ヴォルト

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ヴォルト表紙

“物言わぬ影が闇の中に消えていく。この時、彼は思い知った。
 大いなる力には ――― 大いなる責任が伴うことを!”


超人的なパワーとスピードを兼ね備えながら、ごく普通の人間としての心を忘れない、ひとりぼっちのティーンエイジャー、ピーター・パーカーのもう一つの顔は、一瞬にして読者を虜にするスーパーヒーローである。放射線を浴びたクモに噛まれたことによって超人的パワーを身につけた彼は、過酷な運命に翻弄されていく。本書『スパイダーマン・ヴォルト』は、そんなヒーローのすべてを詰め込んだ究極の一冊だ。

著者のピーター・A・デイヴィットとロバート・グリーンバーガーは、画像、インタビューはもちろん、キャラクターの変遷、コミックスの歴史、我らがヒーローを取り巻くメディアや文化の変化に至るまで、あらゆる関連事項を網羅し、スパイダーマンのすべてがわかる豪華コレクションに仕立てた。それだけではない。現が、トレーディング・カード、ポスター、マスク、ステッカーなど、ファン垂涎のレアアイテムの複製品が20点以上も収められているのだ。

往年のコミックスから映画の世界まで、数十年に及ぶスパイダーマン・ワールドの集大成ともいえる『スパイダーマン・ヴォルト』は、世界中のスパイダーマン・ファンのマストアイテムなのだ。


3000部限定という希少本さをアピールして発売と相成った『スパイダーマン・ヴォルト』
「おいおい…いつかのマーベルキャラクター大事典の時のように転売屋が暗躍しだすんじゃないの…?」と危惧していたのですが全然そんな事は無く
別に予約していなくても現時点では普通に購入できる状態になっています。
全然あわてる必要は無かった。

ちなみに、本書は海外で印刷を行うという都合上、解説はウェブ上で公開という形になっています。
まあそれは置いといて本の内容。

この本はスパイダーマンの長い長い歴史を豊富な図版と合わせてクリエイターの目線から語っていくという構成になっています。
スタン・リー
若かりし頃のスタン・リーおじいちゃんのテンションときたら(左)

「スパイダーマンがいかにして誕生したか」からビランの話に移り、「ピーター・パーカーの恋愛模様」、そして1970年代から現在までのスパイダーマンのストーリーを振りかえっていくのです。

個人的に読んでて楽しかったのはやっぱり今日までのスパイダーマンのストーリー。
色々とインパクトのあるエピソードにも触れられています。

下の画像はパワーを消し去るために自ら開発した薬を飲んだところ、パワーが消えるどころが4本の腕が新たに生えてしまったスパイダーマンの図。
6本腕
「どんなテコ入れだ!」とばかりに敵にシバかれるスパイダーマン ちなみに記念となる100号目での新展開

ちなみにこの6本腕スパイダーマンのエピソードは光文社版スパイダーマンにて邦訳済みなんだとか。よ、読みたい…

また、『メイ伯母さんとドクター・オクトパスが結婚する』という、スパイダーマンが悪と戦う以上に苛立ちがつのったというエピソードも紹介されていました。

そして、94年から96年にかけて展開されたひっじょーに評判の悪いスパイダーマンの『クローン・サーガ』というストーリーラインについても語られています。

【闘争の1990年代】

当時のスパイダーマンの担当編集長、トム・デファルコが提案したこのストーリー、案の定ライターやアーティストには「ダニーはおかしくなったのか」と思われたのだとか。
しかしこのアイディアにかける強い情熱を持った人も多く、おおいにクリエイターたちが盛り上がった結果、最終的に「読者もきっと気に入ると確信した」と考えるに至ったのです。

スタッフ達は本気で展開させていこうとしたこの「クローン・サーガ」
これ、実際はもっと長編のストーリーにしていく予定だったらしいのですが、特別な事情で終了に追い込まれてしまったため、ベン・ライリーをさっさと戦死させて元の形に戻す方向に決まったんですって。
貴重な話の合間合間に貴重なアイテムの複製品が解説付きで収められています。
下の画像は「アメイジング・ファンタジー15号」複製原画
アイテム
これ以外にも1966年発売のステッカーやトレカ等色々収められている 
ステッカーとか勿体無くて貼れないよ

コミックだけではなくアニメや実写映画についても語られている本書。
海外ではそもそも放送されていない東映版スパイダーマンまで(ホント軽くですが)拾っています。
ダーマ
キノコ狩りの男、スパイダーマッ!

ちなみにマーベル公式サイトで全話無料配信中。
スパイダーマン2099
マーベル2099(アース928)のヒーロー スパイダーマン2099!!

5670円というマーベル、DCキャラクター大事典を凌ぐ価格設定の本書。
貴重なアイテムのレプリカが多く収録されているので、それが値段を大きく吊り上げている感じでしょうか。
かなり思い切った買い物になりましたが、文章が面白い本だったんでそれなりに楽しんで読めました。

アマゾンのレビューの文章にもあったのですが、「博物館の展示を見ているよう」な一冊だと思います。

ただバインダーにページが閉じられているというちょっと心もとない製本なのと、文章量自体はさほどでもない事、そしてレプリカグッズに価値を強く見いだせないとやっぱ高い買い物に感じてしまうかもしれません。
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