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28 2012

ZOL/夢幻戦士ヴァリス

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平凡な女子高生・優子はいつも見る夢の声に導かれ、剣を取った瞬間からヴァリスの戦士としての覚醒する。
夢幻界へと召喚された彼女は、世界を手中に収めようとする、暗黒界の王・ログレスの野望を砕く為、ヴァリスの戦士として襲い掛かる数々の敵と過酷な戦いを繰り広げていく。



◆名作美少女戦士アクションゲームのコミカライズ
つい先日、2012年3月26日にようやく漫画版『夢幻戦士ヴァリス』最終巻が刊行されました。
画像検索をかけるとやたらエロイ画像やリョナリョナしい画像がバンバン出まくる漫画版です。
『コミックヴァルキリー』誌上で連載されていました。

本作は2007年から連載されていた漫画なのですが、隔月刊誌になったり普通に月刊になったりして現在結局隔月刊誌になっている妙な境遇の雑誌なために単行本がなかなか出ない漫画でもありました。
5年間かけて全4巻というある意味凄い発刊ペースのコミックです。

原作となる夢幻戦士ヴァリスというゲームは今となっては非常に古い作品で、なぜ今になってコミカライズされていたのか不思議ではありますね。

しかし、2005年にはVアプリ版のヴァリスが、2006年にはある意味伝説『ヴァリスX』(リンク先18禁)が発売、日本テレネットが倒産して版権がサンソフトに移った後は2010年にPCエンジンアーカイブスで1と2が配信、去年には「夢幻戦士ヴァリスCOMPLETE PLUS」なる商品が発売されたりしており現在も結構色々動きがあるゲーム作品でもあるのです。

つまり、今になってのヴァリスのコミカライズは別によくわからんタイミングというわけでは決して無いのです。

そんな漫画版ヴァリスが気付いたら連載終了して最終巻まで刊行されていたので、思い切って全巻購入。
表紙がもの凄い恥ずかしいのでレジまで持っていくのがキツかったです。
とはいえそれまではコミックヴァルキリーを書店で周りの目を気にしながらちらちら立ち読みしていただけだったので、やっと家で落ち着いて全話読むことが出来ました。

さっそく色々書いていこうと思いますが、僕がプレイしたヴァリスはPCE版の『Ⅰ』『Ⅱ』だけなのであまり原作との差異に深く突っ込むことは出来ないと思います。
ご了承ください。
ハドソン吸収されちゃったけどPCエンジンアーカイブスは再開するんだろうか…?『Ⅲ』と『Ⅳ』配信してほしい…)

◆ZOL版ヴァリスのあらすじ
1巻は『Ⅰ』のストーリーをゲームのコミカライズらしくかなり忠実になぞって展開します。

5ページ程で人間界に魔獣が出現し、優子の居た駅構内は混乱に陥ります。
いきなり魔獣が現れ、『襲われる!』…と思ったその瞬間、謎の声に促され、戦うための剣を受け取る優子。
ついさっきまでパンチラしながら怯えていたのに別人のように魔獣を切り伏せていきます。

脱出
洋画アクションスターの如く爆発から脱出

そして線路内を移動中、1面ボスのガイーダが登場。
敵が回転中に攻撃しても無敵時間であるためダメージを与えられないことに同様する優子。
ガイーダはここぞとばかりに必殺技『アースクエイク』をお見舞いし、優子を打ち倒すのでした。
下着チラ(というかモロ)をさせられまくる優子…
しかし、殺されそうになったその瞬間、優子はヴァリスの戦士としてその真の姿を現すのでした。

巻き込まれがた
原作ゲーと同じく『選ばれた戦士だから戦え』という無茶振りに戸惑う優子

戦士としての力に目覚めた優子の戦闘力は凄まじく、ガイーダのアースクエイク攻撃をすっかり見切った優子は、相手の両腕を切り落として封じこれを撃破。
ファンタズムジュエリーなるものを獲得して夢幻界に召還されさせられるのでした。
そして夢幻界の統治者、ヴァリアから『世界を手中に収めようとする暗黒界の王・ログレスの野望を砕け』との命を受けるのでした。
(有無を言わさず)

そんな感じで2面ステージへ。
1巻はホント『バトル』『読者サービス』『バトル』の繰り返しで割りとゲームに忠実に進んでいくため、どうにも漫画としての面白さに欠ける感じの内容となっています。
ただ、作者のZOL氏はコミカライズに際し、優子の麗子の関係性に焦点を当てていたらしいため、1巻でも麗子との会話シーンや戦闘シーンに関しては含めなかなか良い感じになっていました。

ビンタ

キーん
ビンタを喰らわす名シーン

こんな感じで、麗子と一度剣を合わせて2巻へ。

麗子の持つ『アンチヴァニティ』の力により、戦士としての力を失ってしまう優子。
ボス戦でゲットしたファンタズムジュエリーも失い、夢幻界を裏切って暗黒界側についたアイザードの手下に襲われてしまうのでした。

リョナい
ちょっとリョナいんですけど

2巻序盤は妙にエグい展開が多いです。
特に(すぐにネタばらしがあるのですが)『優子の生首献上シーン』あまりに衝撃的な画です。

また、この2巻の序盤ではお色気シーンが一巻以上に過激化しています。

完全にエロ漫画
もう完全にエロ漫画

もはやエロとグロの両立状態となっていて、ヴァリスXの作風がコミックに影響しだしたんじゃないかと思ってしまうほどの状態に。
最後にはアイザードに犯されかけるなど優子は散々な扱いとなっています。
さすがに全部寸止めエロなんですけどね。

そんな中アイザードが暗黒界も裏切っている可能性が示唆され、麗子とログレスの配下ゼノンが現れてんやわんやな状況に。
何故か優子を守ったアイザードは結果二人に殺されてしまい、ファンタズムジュエリーを優子に託して散るのでした。

それはそうとアイザード、

整形2 → 整形1

どうも初登場時に比べてイケメン化している気がします。

戦士としての力を取り戻した優子。
そして優子のいた現実界に転送されます。
そこで、アイザードの配下だったというデルフィナと名乗る隻眼の女戦士と合流する優子。
彼女の目的は『導き手の元に案内する』との事。
しかし、現実界にはログレスの配下であるゼノンと麗子も転送されており、あっけなく街が破壊されていくのでした。

生まれ育った世界が壊されていくのを見て、真に戦士として目覚め始める優子。

戦士として目覚める
心なしか顔つきも変化しています

アイザードから得た空を飛ぶ魔法と、実際のゲームでもMP2で使用できるので便利な『アースクエイク』を用いてゼノンを撃破する優子。
デルフィナと行動を共にする事を決め3巻へ続きます。

ちなみに2巻収録の話の途中あたりで日本テレネットは倒産。
それが関係しているのかは分かりませんが、現実界に移動する展開以降は、驚くくらい露骨だったお色気シーンが減少します。
ストーリーも独自展開に入っており、ようやくしっかりと話作りが行われてきたといった印象。
もはや作風が変わったとも言える感じになってます。

3巻からはファンタズムジュエリーに導かれ、未知の国サザーランドに移動することに。
ここで優子はヴァリアの娘・ヴァルナとの初対面と相成ります。
サザーランドを統治するニゼッティーという老人と出会い、「古の封印」を破壊できる『レーザスの剣』を入手。
そして、アイザードがヴァリスの戦士として最高のポテンシャルを持った魂を生成する研究を行っていたが、制御しきれずその魂は3界に散ってしまい、その結果生まれたのが現実界の優子夢幻界のヴァルナ暗黒界の麗子であるという衝撃の事実が明かされます。
そこにログレスの配下であるヴォルデスと一緒に麗子が乱入…したものの、そのヴォルデスはいまや全くログレスへの忠誠心が無く、戦闘する気もさらさら無いのでした。

ヴォルデス
麗子もまさかの展開に動揺する

ゲームでは普通に5面で戦う相手なのでなかなか面白い独自展開です。
しかし元々優子とケリをつけるためにサザーランドに向かってきた麗子。
優子もそれを汲み取り、他の皆が見守る中麗子との勝負に挑みます。

麗子はアイザードから暗黒界の戦士であることを教えられ、尚且つ出生の秘密も予め教えられていたのでした。
さらに育ての親も実は暗黒界の魔獣であった事も判明し、優子との生れ落ちた環境の違いを憎み、戦士として覚醒していたのです。
しかし優子は「私たち二人が過ごしてきた時間はウソじゃない」と反論。
また、「二人を拒絶するアンチヴァニティの力なんて存在しない」と言い放ちます。

襲い掛かる麗子。
優子はアンチヴァニティの力が存在しないことを証明するため、麗子の剣を素手で受け止め、無理やり叩き折るのでした。

優子に剣を折られたことで、出生だけでなく、自分が戦士としても出来損ないと思い込んでしまい、泣き叫びながら荒れる麗子。

ビンタ2
そこに強めのビンタ(2回目)を喰らわす優子。

「完全な人なんてどこにもいないよ!」
「欠点があるから助けたり助けられたり…
 そうやって大切な人ができていくんでしょ…」
「なんにもないとか役立たずとか一人で勝手に決めつけちゃだめ」
「私には麗子が必要なんだから」


こうして、ついに優子と麗子は和解し、さらに麗子はヴァリスの鎧を手に入れるのでした。
ついでにヴァルナもヴァリスの鎧になりました。

麗子を救ってくれたお礼という事でヴォルデスからファンタズムジュエリーを受け取ったその後、ついにログレスがサザーランドの侵攻を開始。
パワーアップしたデルフィナやヴォルデスと協力しながら、ヴァリスの戦士たちは決戦の場に向かうのでした。

決戦

◆感想
とまあこんな感じの内容です。
最終巻となる4巻では、現実界の少女皆がヴァリスの戦士となって戦う総力戦や…

皆ヴァリス

悪堕ちした麗子と戦うシーン…

悪堕ち

忘れた頃に放り込んできたお色気シーン…

お色気

まさかの巨大ロボット(的なもの)に乗り込んでの最終決戦!

巨大ロボ
※ネタバレ防止としてちょっとだけセリフ消してます

なんかもう独自展開が過ぎて若干超展開になってる気がしますが、1巻~2巻序盤あたりのバトル→お色気を繰り返してただけの頃に比べるとちゃんとストーリーや演出がしっかりしだして来てなかなか読ませる内容になってました。
特に麗子との和解&共闘というIF展開は優子と麗子の二人が好きなら堪らないですね。
それだけになんで巨大ロボットなのか。

途中でエロ路線から方向性が変わってハードなアクション寄りになったり、独自展開が過ぎて微カオスな事になっていたりして微妙に安定しないストーリー展開だったため滅茶苦茶良いコミカライズとは言いがたい感じですが、『優子と麗子の二人の関係をクローズアップする』という作者のスタンスはしっかりストーリーに反映されていたと思います。

それもあってエンディングもオリジナルなんですが、これがわりかし良い感じの演出になってるんでこれだけで結構許せちゃう…かも?

親友

◆余談
実は過去にもヴァリスのコミカライズは存在していたとか。
『ティンクルスタースプライツ』『どきどき魔女神判!』で有名なイラストレーターである藤ノ宮深森先生のHP上で語られています。

【わんぱっくコミック版のヴァリス】(※『Monotone Cherry』
   
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