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27 2012

フランク・ミラー&デビッド・マツケリー/デアデビル:ボーン・アゲイン

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「私は幼い頃、事故で放射性廃棄物を浴びて視力を失った。
 理屈はわからないが、それ以来、
 誰よりも鋭い嗅覚や聴覚や味覚や触覚が身についた。
 マット・マードックについて語るべきことはそれだけだ」

「人生の全てを失った。
 例外は、父から教わった教訓…
 決して諦めるな。
 絶対に」


これでわかった…
希望を失った男は恐れを知らない男なのだと…


フランク・ミラーとデビット・マツケリーの名コンビが贈るデアデビル、
屈指の名作がついに日本上陸!

デアデビルことマット・マードックのかつての恋人、カレン・ペイジが、一握りのドラッグと引き換えに彼の正体を売り渡した時、犯罪王キングピンの逆襲が始まった。
恐れを抱かぬ男を、地獄へと突き落すべく…


◆収録作品

1986年01月:Daredevil #226
1986年02月:Daredevil #227
1986年03月:Daredevil #228
1986年04月:Daredevil #229
1986年05月:Daredevil #230
1986年06月:Daredevil #231
1986年07月:Daredevil #232
1986年08月:Daredevil #233


◆BORN AGAIN, NEVER AGAIN
ちょっとブログの更新が止まってしまってましたね…
実はつい最近引越しをしまして、ネット環境が改めて整うまで時間がかかってました。
でも今日から更新再開!復活!ツルゴアXXX復活!

更新再開初日の記事で取り上げるアメコミは、ヒーローの復活劇を描いていく作品となる『デアデビル:ボーン・アゲイン』
数少ないデアデビルの邦訳本です(過去の邦訳は『デアデビル:ラブ&ウォー』という単発タイトルが『マーヴルクロス』に掲載されたぐらい?)

レガシーズでの邦訳予告でヴィレッジブックスから『ホーリーテラー』が出版されると知り、まだ読んでないミラーの作品が読みたくなって購入しちゃいました。
(ホーリーテラーはどうも評判が芳しくない作品のようですが…)

これが購入して大当たり!超傑作やないですか!
この頃、80年代のミラーは名作『イヤーワン』『ダークナイト・リターンズ』を発表しています。
投げ込み解説にも書かれていたのですが、確かにこの時期のフランク・ミラーには何かが降りていたとしか思えない名ライターっぷりだと思いました。

◆絶望の底
盲目でありながら、それらを大きく補う『感覚』が超人的に高いデアデビルことマット・マードック。
普段は弁護士として働き、夜はヘルズ・キッチンの守護者として犯罪と戦い続けるクライムファイターである。

しかし、マードックのかつての恋人カレン・ペイジが彼の名前をクスリ欲しさに悪党に売り渡してしまい、その情報が宿敵キングピンに渡ってしまったことで、
マードックの生活が一変してしまう。

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マードックの生活基盤の全てを奪いさりご満悦のキングピン

仕事も金も家も完全に失い、不信感に囚われ精神的にも追い詰められてしまうマードック。
発狂寸前の状態にまで陥ってしまうのであった。

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もう何も信じられない 友人すらも

何もかも失いながら、キングピンに復讐するために直接乗り込むことを決意するマードック。
だが、無策で直接対決に向かったために返り討ちに遭ってしまう。

そしてキングピンの手により海に沈められてしまうのだった。

しかし、現場にデアデビルの死体はなかった。

死体はなかったのだ。

◆感想
絶望のドン底にまで落とされたヒーローがいかにして復活するのか?
というのが本作の最大の見所となっています。

絶望の底から立ち上がるのはなにもデアデビルだけではありません。

女優稼業から転落し、クスリに溺れてしまったマードックのかつての恋人カレン・ペイジ。
キングピンを追いかける記事を書いていたが配下のギャングに『警告』されてペンを折ることになってしまった新聞記者ベン・ユーリック。
マードックの親友で、彼が受けたデタラメな告発をひっくり返すために法律事務所が潰れた後も証拠を集め続けている弁護士フランクリン・ネルソン。

彼らの行動もデアデビルの復活に大きく関わっていきます。

最高のハードボイルド作品
となっている『デアデビル:ボーン・アゲイン』
超おすすめな一作です。

あと何気に凄いのが『別に映画とかに便乗したタイミングで邦訳されたわけではない』という部分ですかね。
(時期的にはMVC3発売や地上波アイアンマンが放送されていた頃)

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◆PICK UP キャラクター ヌーク
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「戦友達を…辱めた連中に鉄槌を下す!」

ストーリーの後半、キングピンがデアデビルを仕留めるためにけしかけた刺客。
本作が初登場のキャラクター。
痛覚がなく、さらに肉体も生身ではないというまさに戦闘マシーンと化している男です。
顔の星条旗にランボーのような格好というぶっとんだ外見が特徴的。
狂信的なまでの愛国心に突き動かされており、キャプテンアメリカとは違う方向性で『アメリカのために戦う』キャラクター。
街中で弾丸やロケット弾をぶっ放し、ヘルズキッチンを火の海に変えていくという強烈な事件を起こしていくため、他ビランのように怪人じみた外見では無いながらも非常にインパクトのあるビランです。
とはいえ『ボーン・アゲイン』ではデアデビルとの戦闘シーンよりも、キャプテンアメリカがヌークに直接接触するシーンのほうが印象に残ったりしました。
後にウルヴァリンとも戦っているらしいです。
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2 Comments

久仁彦  

「何も失っていない」

ボーン・アゲイン最高ですよね。
序盤の追い込まれ具合からの不死鳥ぶりに熱いものがグイグイ上がります。
次はミラーのこの人のオリジン話を翻訳してもらいたいなあと。
あと次の映画はコレを基にするらしいのですがどうなることやら…。

2012/03/28 (Wed) 20:13 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>久仁彦さん
も~最高でしたよ!
本当読んでて何かがこみ上げてきますよね!
あまりに傑作だったのでリアルでも布教活動してます。
リブート版のデアデビルも実際どんな感じの映画になるのか非常に楽しみです。

それにしてもマーベルヒーローの実写映画の話がどんどん持ち上がってる反面、邦訳アメコミの発売予定は今のところDCに偏りまくっているのがちょっと気に掛かる今日この頃。

2012/03/29 (Thu) 20:33 | EDIT | REPLY |   

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