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28 2012

ロバート・カークマン&チャーリー・アドラード他/ウォーキング・デッド2

WALKING2巻_convert_20120216222623

「向こう側にいるやつらを見ろ。
 おれたちが死ねば…やつらの仲間になる。
 金網のこちら側にいて生きた屍(ウォーキング・デッド)から
 身の安全を守ってると思っているんだろ!」
「まだわからないのか?」
「おれたちが生きた屍ウォーキング・デッドなんだよ!」

※本レビューは過去に邦訳された『ウォーキング・デッド1巻』の結末に触れています。未見の方は閲覧注意!

第1巻で刑務所にたどり着いた主人公リック一行。
しかし、そこでの生活も安泰ではなかった。囚人たちとの内紛が解決したのもつかの間、いよいよコミック史に残ると言われる悪役、「総督」が登場する。
また、これから先重要な役割を果たすことになる女剣士ミショーンも第2巻幕開けと同時に姿を現し、グループの人間関係に波乱を巻き起こしていくのである。


『アイ・アム・ア・ヒーロー』の花沢健吾氏驚愕!!
「狂気嫉妬悪意虚無殺意倦怠、日常に潜んでいたあらゆる負の感情が溢れ出る。
もしや柵の向こう側の「奴ら」が幸せなのか?」


1巻ラストで囚人達と対立するという気になりすぎる引きで終わってから約4ヶ月…
ようやく2巻が発売されるという運びになりました!

2巻の前半は新キャラクターである女剣士・ミショーンの登場と、リック一行の人間関係に大きく亀裂が入っていく様が描かれます。
崩れる人間関係_convert_20120228212707
「正直胃が痛くなるんだよ!」

もはやゾンビ対策云々よりも、あっさりと崩れ去ってしまいそうな危ういバランスで保たれている状態のリック達の人間関係のほうがよっぽど問題と言える感じに。

軽率な行動で人が死に、自分の判断に従った結果人が死に…
前半のストーリーは崩壊しかけている人間ドラマを見ていくことになります。
主人公・リックが少しづつ狂気に蝕まれ始めているのにも注目。

そして中盤からはリック・グレン・ミショーンの三人があるヘリの墜落事故の目撃をきっかけに他の生存者が生活している町に赴き、総督と呼ばれる人間と対面。
フィリップ(ガヴァナー)_convert_20120228211244
ウッドベリーという町の支配者、総督ことフィリップ

総督は町の娯楽として人間同士の戦いをショーとして開催したり、外から調達した人間をゾンビに食わせて観察するなど数多くの残虐行為を行っている極悪人。
指導者として頭角を現している点と、少なくともウッドベリーの住民はしっかりと守ってくれているという面から、誰も彼の横暴を食い止めようとはしていないのです。
1巻登場のトーマスもなかなかに残虐な悪人でしたが、総督のすさまじさを見ると霞む霞む。
インパクトのある新キャラクターです。

そんな総督の支配する町に踏み入れてしまったリック達。
絶体絶命の窮地に陥る事に。

特筆すべきは中盤以降の展開のエグさ。

もうアレです。『ウォーキング・デッド』での恐怖の対象はゾンビではなく人間ということを改めて思い知らされる凄惨な内容です。
ミショーン_convert_20120228213640
ミショーン無双

味方サイドの注目の新キャラクター・ミショーン
手にした剣で一人、リック達の拠点である刑務所まで戦い抜いて流れ着いたというまさに漫画のようなキャラクター(変な表現)
戦闘能力も高く、ゾンビ物にもかかわらず敵をズバズバ切り伏せていく殺陣を見せ付けてくれます。
そんな彼女の職業はニンジャやサムライなどではなく弁護士。
フェンシングを習っていた経験を生かしてここまで生き抜いてきたのだとか。

あと、一人で居るときは『他の人には見えない何かと会話している』というちょっと危ない面も持ち合わせています。
なんにせよ濃いキャラクターがリック一行に参入することになりました。
1巻以上にダークな人間ドラマが描かれていくことになる『ウォーキング・デッド2』
新キャラクターも登場し、物語はさらなる盛り上がりを見せていきます。
いまや敵はゾンビではなく、人間

『家族を守る』という思いが強くなりすぎた結果、
どんどんダークサイドに堕ちていく主人公・リック恐ろしくて堪らない。
変わってしまったリック_convert_20120228215208

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