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18 2012

泉昌之/食の軍師

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ドラマ化も果たし、ますます人気がヒートアップしつつある久住昌之&谷口ジローコンビによるグルメマンガ、『孤独のグルメ』

でもこのドラマ、僕の住む関西圏では全く放送されていないんですよ。

そんなわけで、この悲しみを少しでも癒そうと『孤独のグルメ』の原作コミックを購入する事にしました。










色の軍師表紙_convert_20120216211639

でも書店で他に面白そうなグルメマンガを見つけたのでこっちを購入しました。
書店(ジュンク堂)ではPOPまで付けてプッシュされていたもんで…

この『食の軍師』という作品の作者の名前は『泉昌之』
これ、作画担当の『泉晴紀』と、原作担当の『久住昌之』の漫画家としてのコンビ名なんですね。

このコンビでの活動は既に30年以上となっており、一部作品はあの『世にも奇妙な物語』何度かドラマ化されています。

「夜行」→「夜汽車の男」
「かっこいいスキヤキ」「最後の晩餐」→「理想のスキヤキ」
「耳掘り」→「耳かき」

孤独のグルメとはまた異なるノリで見せてくれるこのコンビのグルメマンガ。
あらすじだけでもその妙なテンションの高さが伺えます。

普段、私たちが何気なく食べている料理…だが、そこには奥深い兵法が潜んでいる!!
何を注文するのか? どんな順番で注文するのか? この選択によって「食の軍師」としての知力・能力・経験が現れる。
主人公は、自分自身を「三国志」の名軍師・諸葛亮孔明になぞらえ、様々な戦略を繰り出す!!
攻める相手は、料理。おでん、もつ焼、寿司、蕎麦、とんかつ、餃子、焼肉、弁当などなど、私たち一般人が日常的に食べているメニューがズラリ。
だからこそ、面白い!! 様々な店で繰り出される陣形!! 店を訪れる客との真剣勝負!! このこだわり、この緻密さ!! 一度読めば皆、軍師の気持ちになること間違いなし!!
これぞまさに、エンターテインメント・グルメ漫画である!!!

弁当_convert_20120218170533

主人公はこのトレンチコートを羽織っている男。
外食するのに並々ならぬこだわりを見せ付けてくれるのが特徴。
例として本書に収録されているエピソード『もつ焼の軍師』から色々抜粋。

まず入店したらカウンターの角席を確保。
片ヒジがフリーになるという映画館の通路席に通じる地の利を得ることができるためです。
そしてそつなくビールとレバ刺し醤油で、さらにカシラ、ねぎ間、タレタン、塩を1本ずつ注文。
各イチで注文して味を楽しむ戦略です。

「カシラの弾力!」
「ネギ間のバランス!!」
「そしてタンの肉汁!!」
焼き鳥_convert_20120218170624
いちいち三国志に例えてくる

このように、通ぶって食べ方に対するこだわりを見せ付ける主人公を見て楽しむ感じのグルメマンガになってます。

実際ここまでハイテンションにはならないものの、食べる順番やメニュー選びに拘りまくる姿勢にはなかなか共感できます。
弁当のおかずを食べる順番寿司ネタを食べる順番切り分けられたトンカツの食べ方(ソースをかけたりレモンを絞ったりなど)おでんタネの組み合わせetc…

あと、ホテルの朝食バイキングを大合戦場に見立て、さっそく戦況(料理の配置など)を確認する姿とか。
バイキング_convert_20120218170552
あれもこれもと手を出す事はあえてせず、バランスよく展開させる事に拘る軍師

…しかし、この後に讃岐うどんや冷や汁、イベリコ豚、天むす、ラーメンなどの新メニューが後になってバイキングに追加され、結局主人公は意地汚くアレもコレもと手を出し拘りも何も無くなったみっともない満腹姿を晒すのですが。

毎回通ぶった食事をするものの、オチでは毎回独り相撲っぷりをさらすのがお約束になっている漫画でもあります。
この滑稽な姿がまた面白い!そしてちょっともの悲しい!
焼肉_convert_20120218170640

(主人公が勝手にライバル視している)力石というキャラクター(左)も登場。
主人公が力石に勝手に心の中で勝負を挑むその姿も必見となっています。
ヤマサンTKG_convert_20120218170608
主人公・醤油ったらしのヤマサン

ヤマサ醤油の宣伝となっている漫画『醤油の魔術師』という作品も2編収録。
画像は卵かけご飯の美味さについて力説している1シーンです。
卵のかき混ぜすぎはヤボテン!(ヤマサン談)

他にも『さばの水煮缶を器に空けて刻みネギをのせ、醤油をかけまわして箸で突きほぐし、白飯にのせて食べると美味い!』とか『マヨネーズに醤油をちょいと垂らし、七味を振ったものをおつまみスルメにつけて食うと美味い!』とか、普通に真似したくなる食事を披露してくれます。

主人公の独特な『ダサさ』『こだわり』が面白すぎるこのグルメマンガ『食の軍師』
センスのあるセリフ回しなどが非常に魅力的な一冊です。
どっか近場で外食したくなるな…
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