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15 2012

弁護士のくず 各巻収録作品まとめ

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ビッグコミックオリジナルで連載中の弁護士モノの漫画、『弁護士のくず』
この作品の単行本は、エピソードがここ最近雑誌掲載順に収録されていません。

おそらくですが、次巻にエピソードが持ちこされないように単行本1冊で完結させようという配慮なのかもしれません。
一部エピソードに至ってはお蔵入りになりそうだった作品がかなり後になって収録されていたりもします。
というわけでデータベース代わりに各巻のちょっとした紹介と収録作品の纏めを作りました。

弁護士のくず 1巻

くず_convert_20120214201532

「ビッグコミックオリジナル」'03年第16号、第17号、第20号、第21号、第23号、'04年第1号、第3号、第5号掲載作品収録

・ヤブの中
・愛と金
・少女A
・遺産は誰のもの?
・死者の声
・まぶたの父
・トヨタマヒメ
・シンデレラ大作戦


記念すべき第1巻。初期の頃は1話完結の物語ばかり取りそろえられていて軽く読める。
短編という短めな尺でもしっかりと深い人間ドラマを描ききっているのが凄い。

弁護士のくず 2巻

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「ビッグコミックオリジナル」'04年第7号、第9号、第11号、第13号、第15号、第17号、第19号、第21号、'05年第1号掲載作品収録

・人間失職
・生き霊
・美徳の人
・「リュサ」の童話
・バカ息子の帰還
・噂の真相
・怪談 首頭花
・女の味方
・イワンの馬鹿


愛憎劇、セックスレス、ご近所からのイジメなどのトラブルをちょっと思いつかないような方法で解決するくず弁護士の発想には驚かされる。

弁護士のくず 3巻

チンパンジー_convert_20120214204440

「ビッグコミックオリジナル」'05年第3号、第5号、第7号、第9号、第11号、第13号、第15号、第17号、第19号掲載作品収録

・君といつまでも
・聖なる戦い
・ボーイズ・ビー・アンビシャス
・死者の愛
・セクハラの行方
・魔の電車
・愛こそすべて
・博愛の父
・不倫のヒロイン


一見すると有罪としか思えない被告。しかし裁判で審理を進めていくうちに様々な事実が浮かび上がり、見事無罪を勝ち取るという法廷ドラマ的なエピソードも収録されている巻。
読み始めの印象がひっくりかえるようなエピソードが多い。

弁護士のくず 4巻

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「ビッグコミックオリジナル」'05年第21号、第23号、'06年第1号、第3号、第5号、第8号~第10号掲載作品収録

・子別れ 親権勝負
・妖狐譚
・魚心あれば下心
・こゝろ
・泣き虫先生
・アジアの純真①言葉の壁を越え
・アジアの純真②人外魔境[前編]
・アジアの純真③人外魔境[後編]


ちょっとしたミステリー的なエピソード「妖狐譚」、そして連作エピソード「アジアの純真」。色々と新しいパターンが導入されるようになってきている巻。

弁護士のくず 5巻

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「ビッグコミックオリジナル」'06年第11号~第13号、第15号、第17号、第19号、第21号、第23号、第24号掲載作品収録

・GO MY WAY①
・GO MY WAY②
・中の人
・さらわれた花婿
・帰ってきた背後霊
・疑惑の心霊裁判
・コドモノココロ
・パンツを脱がないサル
・逆名猫坂・器物殺し事件


ドラマ版のオリジナルキャラクター、国光裕次郎が逆輸入の形でコミックにも登場。
恋愛、家族愛などの人間ドラマももちろん良いが、取り上げる事件の方も複雑化してきて真相解明後の驚きが多い。

弁護士のくず 6巻

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「ビッグコミックオリジナル」'07年第3号~第5号、第7号~第9号、第15号~第17号掲載作品収録

・子供たちの生贄①
・子供たちの生贄②
・子供たちの生贄③
・比丘尼の遺産①
・比丘尼の遺産②
・比丘尼の遺産③
・贋書・リア王①
・贋書・リア王②
・贋書・リア王③


イジメ問題、横溝正史作品のようなシチュエーションの遺産相続話、もう一本相続問題の話と若干重めなエピソードが多め。
この巻から1エピソードに3話以上を費やす構成が増えてくる。

弁護士のくず 7巻

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「ビッグコミックオリジナル」'07年第12号、第13号、第19号、第21号、第22号、'08年第7号、第9号~第11号掲載作品収録

・賢ちゃんの贈り物
・瑕疵勝訴
・誰も知らない
・エリコの戦い[前編]
・エリコの戦い[後編]
・うそ
・裁判員といっしょ①
・裁判員といっしょ②
・裁判員といっしょ③


この巻では裁判員制度を取り上げたエピソードが収録されている。
審理が進むたびに「有罪」か「無罪」かいう考えを行き来する裁判員の心情と、事件の真相が徐々に明らかになっていくまでの過程が丁寧に描かれている名エピソードとなっているので必見。

弁護士のくず 8巻

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「ビッグコミックオリジナル」'08年第13号、第14号、第16号~第18号、'09年第1号~第4号掲載作品収録

・甘い死①
・甘い死②
・白い記憶①
・白い記憶②
・白い記憶③
・DOLL①
・DOLL②
・DOLL③
・DOLL④


この巻に収録されているエピソードは3つ。どれも「愛」が根底にあるエピソードとなっている。
また、ちょっとした推理モノとしても読める内容になっているためシナリオの練り込まれ方に感心する巻。

弁護士のくず 9巻

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「ビッグコミックオリジナル」'08年第20号~第22号、'09年第7号~第9号、第11号~第13号掲載作品収録

・Bの悲劇①
・Bの悲劇②
・Bの悲劇③
・正義と偏見①
・正義と偏見②
・魔物、帰る
・不幸の人①
・不幸の人②
・不幸の人③


血液型で人格を判断する人間、子供同士のトラブルがいつの間にかTVまで巻き込むまでのいじめ問題に、DVや痴漢冤罪など、小さなトラブルが大きな問題・事件に発展していくというエピソードが多め。
相変わらずくず弁護士のどんでん返しが気持ち良い。

弁護士のくず 10巻

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'09年第15号~第17号、第19号~第21号、第23号~'10年第1号掲載作品収録

・虚像不審①
・虚像不審②
・虚像不審③
・人の裁き①
・人の裁き②
・人の裁き③
・世の声①
・世の声②
・世の声③


冤罪かもしれない17年前の事件の再調査を描く「虚像不審」、覚せい剤と痴情のもつれの恐ろしさの両方を描く「世の声」。
どちらも傑作エピソードだが個人的に推したいのは「人の裁き」というエピソード。
ホームレスにまで落ちぶれ、ついには強盗殺人まで犯してしまったとある家族の父親の裁判。
これまた裁判員制度の恐ろしさを掘り下げている作品でもあり、屈指の感動エピソードでもある。

弁護士の九頭 第二審 1巻

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'10年第14号~第23号掲載作品収録

・崖の上の凡女①
・崖の上の凡女②
・崖の上の凡女③
・崖の上の凡女④
・崖の上の凡女⑤
・崖の上の凡女⑥
・崖の上の凡女⑦
・崖の上の凡女⑧
・崖の上の凡女⑨
・弁護士・ノキシタ


ノキ弁の新キャラクター軒下歩夢が登場する、装丁もタイトルも新たになった第一巻。
単なる放火事件が実は大きな陰謀渦巻く大事件である事が明かされる長編を収録。
このエピソードでも裁判員制度を絡めつつ、新キャラクターのノキシタの活躍もアリと見所の多いエピソード。

弁護士の九頭 第二審 2巻

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'08年第1号~第3号、第5号、'10年第3号~第5号、第12号掲載作品収録

・なりすましの家①
・なりすましの家②
・なりすましの家③
・家族の顔
・蚕食弁護士①
・蚕食弁護士②
・蚕食弁護士③
・蚕食弁護士④


タイトルを改題したのに収録作は改題前の古い作品のみなため、新キャラのノキシタが全く登場しないというちょっと変わった巻。
注目したいのはお蔵入り寸前だった「蚕食弁護士」がようやく収録されたという点。
「蚕食弁護士」は依頼人の資産を我が物顔で食い潰すというこの作品では珍しい真の悪人キャラ、亜喰弁護士が登場するエピソード。
くず弁護士属する法律事務所と亜喰のすさまじい対決が描かれる。
ストーリー展開も結末の方も熱くて恐ろしい屈指の傑作エピソードとなっているため、本当にお蔵入りにならなくて良かったと思える一作。

弁護士の九頭 第二審 3巻

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'10年第8号~第10号、第24号~'11年第5号掲載作品収録

・草と肉①
・草と肉②
・草と肉③
・藁の上から①
・藁の上から②
・藁の上から③
・沈黙の男①
・沈黙の男②
・沈黙の男③


改題前の作品と改題後の作品がまんべんなく収録されている巻。
謎解き要素と心温まる人間ドラマが両立しているエピソードばかりが取りそろえられている。
くず弁護士とその娘・美月の二人を掘り下げたシーンもある「藁の上から」は必見。


基本的には法律云々よりも人間ドラマに重きを置いている感じの作品ですが、どのエピソードでもラストでの真相解明への持って行き方は秀逸。
病院とかで読む事も多いであろう漫画雑誌『ビッグコミックオリジナル』
この雑誌で連載されている『弁護士のくず』は数多い弁護士題材の作品の中でも非常におススメの作品ですよ。
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