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06 2012

ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3

タイトル画面_convert_20120205165734
"AFTER A DECADE OF DEMAND...
GAMING'S GREATEST CROSSOVER CONTINUES!"

其が起きたのは 突然であった
ふたつの並行世界は 根幹から崩壊をはじめ
今にも衝突せんと 距離を縮めている
其は自然の事象にあらじ 作為的にもたらされしものなり
ふたつの世界に息づく 悪しき者ども…
彼奴らは 隔絶されし次元の壁を破り 其を招いた
…ふたつの世界をさらなる混沌へと導くために
其は 禁忌の力…
其は 神をも畏れぬ 許しがたい扉…
我は神 ギャラクタスなり
ふたつの世界の運命は いまや我が掌の上にある


◆ゲームシステムとか色々
2000年3月に稼動し、ゲームバランスは究極にぶっ壊れていたものの56キャラという圧倒的なキャラ数で対戦を盛り上げた『MARVEL VS. CAPCOM 2』から10年…
完全3Dとなって2011年2月17日に登場した『MARVEL VS. CAPCOM 3』

それから9ヶ月後という早すぎるスパンで登場した完全版が、
本作『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』であります。

コミック_convert_20120205165742
UMVC3では前作MVC3のイーカプ限定特典だった「COMIC/ART BOOK」のコミックが読める
(英語だけど)

前作で購入したDLC以外一切引き継ぎ無しという面は商品として正直どうかと思いましたが、前作からキャラバランスの見直しやゲームシステムの見直しが図られMVC2と比べればまだまともなバランスになっており、爽快な格ゲーとして楽しむことができるゲームになっています。
それでも大味で破天荒なゲームバランスなのは言うまでもありませんが。

本作もMVC2のように3対3の形式となっています。
控えのキャラクターを呼び出して攻撃させる『ヴァリアブルアシスト』、ハイパーコンボの後に続けてコマンドを入力する事で呼んだアシストの各々のハイパーコンボで追撃する『ヴァリアブルコンビネーション』は本作でもダメージの底上げ以外に相手を釣るための『罠』として使う事になります。
(具体的にはスカった必殺技の隙を埋めるのにアシストを呼び出したり、ハイパーコンボを避けさせたと見せかけて控えのハイパーコンボを放つ等)

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相手を空中へ打ち上げてドラゴンボールよろしく連続攻撃を打ち込む『エリアルレイヴ』ももちろん搭載。
本作では打ち上げるための手段が『↘+強攻撃』からエリアルボタンという専用ボタンに変更になったためさらにお手軽になりました。
さらに、エリアルレイヴ中に『右向き時↑or→or↓+エリアルボタン』を入力する事で空中で控えと交代しながらエリアルコンボを継続でき、しかも入力した方向によってゲージ増加などのボーナスが得られるというおいしいシステムが追加されました。
もちろんこれでは受けている側が一方的にボコられるため、エリアルを受けている側がエリアルしている側と同じ上記チームエリアルコンボを入力すると繰り出せる『エリアルカウンター』という反撃システムが搭載されているため、チームエリアルコンボにもリスクがあります。

②画像名
そして、これまでのVSシリーズの欠点を払拭するような新システムがこの『Xファクター』
1バトルに1回しか使えないのですが、残りのメンバーが少ないほど効果時間と攻撃力が増加するため、ピンチであればある程パワーアップ効果が大きくなるシステムとなっています。
残り1人の時に発動した時のその攻撃力の増加っぷりたるや、ハイパーコンボをただただぶっぱするだけでもあっさり相手を葬れるほどになります。
これまでVSシリーズではメンバーが少なくなるとそれだけで反撃の機会に乏しくなるという欠点があったため、これはなかなかの良システムではないでしょうか。

◆よもやま話
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MVC3、UMVC3のラスボスはギャラクタス。
元々は過去作『MARVEL VS. CAPCOM』のラスボスとして考えられていたらしいのですが、マーベル側に「神であるギャラクタスを殴り合いで倒すのは許可できない」と設定上の都合で拒否されたのだとか。
しかし、今作ではそんな過去の発言など無かったかのようにラスボスとして君臨。
演出上では地球の命運をかけた戦いとなっており、敗北すると地球が消滅してしまうのです。
MARVEL史上最大最強のヴィランと闘うというシチュエーションはなかなか熱い!

次は設定話。
マーベルVSシリーズのいまいち注目されない設定に、
『MARVEL VS. CAPCOMの世界もEarth-96169という世界に割り振られている』というものがあります。
※どうも不正確な情報だった模様。情報の出どころは調査中。
【アメコミ用語&ネタメモ】

マーベルはIFな世界観の作品でも「Earth-○○○○」と番号を振っており、「あの世界観の作品ってどれだっけ?」となった時にもすぐに引っ張り出せるようにしっかり整理されています
つまり、本作で描かれる話はキャラゲーとはいえ『マーベルの公式ストーリーに組み込まれている』のです!
…実際はそんなに真剣に受け止める必要は無いと思いますが。

ちなみに、『X-MEN VS. STREET FIGHTER』の時点ではマーベルユニバースの中に属しているといった設定は特に無かったようです。
当時マーベル社からはVSシリーズ用の世界観が3つ提出され、その中の一つ『モジョワールド』という仮想世界にストリートファイター達が呼び寄せられるといった案があったとか。
(新声社『エックスメン VS. ストリートファイター』より)

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あと、過去のVSシリーズでは『ストリートファイターの豪鬼がウルヴァリンの記憶のカギを握っている』というすさまじい独自設定があったのですが、ウルヴァリンが『ハウス・オブ・M』完全に記憶が戻った設定になった影響からか(当時『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』のコミック化企画が流れたというのも理由の一つ?)この設定は完全に無かった事になったようです。

最後にエンディングについて。
本作のエンディングは前作MVC3に比べて、テキスト量が大幅に減少しているのがちょっと残念。
また、テキストがどうもエキサイト翻訳…とまでは言わないけれど固い翻訳文のような感じになっているのも気になる点。
ただ、一部の続投キャラのエンディングが新しいものに変更されており、内容も相変わらずネタ性が高いものになってるのは楽しい点です。

アイアン昇竜_convert_20120206000008
「アイアン昇龍拳!!」

◆一部キャラクター紹介

PICK UP キャラクター タスクマスター

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「貴様の技には……オリジナリティがない!
 こだわりがない!テーマがない!ユーモアがない!技が泣いてるである!」


こんなセリフを吐いてますがタスクマスターの能力は相手の技を模倣する技術
ゲーム中でもスパイダーマンやホークアイ、キャプテンアメリカなどの技を模倣して戦います。
特徴的なのが一人称が『吾輩』口調が『~である!』というやたらコミカルな訳され方をしている点。
カプコンは過去作でもシュマゴラス(今作にもDLCキャラとして参戦)の口調を『でシュまシュ口調』に訳すという面白い試みをやっていましたが、今回はタスクマスターがその面白翻訳の対象となったようです。
個人的には日本版なりのキャラ付けを行なうのはそんなに嫌いではないのですが、カプコンのVSシリーズではどうも原作のキャライメージとは齟齬が生じていることが多い模様。

PICK UP キャラクター 成歩堂 龍一

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「フッ飛ばされて叩きつけられてメリ込んだりしたけど…
 さいわい、足首をヒネっただけですんだよ。」


まさかの参戦と相成った逆転裁判の主人公。
戦闘能力なんてないので、ゲーム中ではすっ転んで相手にぶつかったり、書類をバラまいて相手にぶつけたり、証拠品を投げつけたり相手に異議を申し立てたりして相手を攻撃します。
いくらなんでも無理があるだろ!

基本的には、ぶっちゃけると非常に弱いキャラクター。
しかし、証拠品を集めて『逆転モード』に突入すると各能力が一気に上位に跳ね上がるというあまりに尖った性能。
この最強能力を手に入れるためなら証拠品をあつめるまでの弱小能力も苦にならない…とは言い難いです。
ただでさえ一瞬でケリの付くことが多いこのゲームで必死に生き残らせなければいけないナルホドくん。
超上級者向けなキャラじゃないでしょうか。

PICK UP キャラクター ロケットラクーン

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「てめえの腸を引きずりだしても
 まだ俺のことを可愛いとか言ってられるかな。」


強化手術を受けたことで高い知能と戦闘能力を得たアライグマ。
マーベル・キャラクター大辞典にも未掲載という、あまりにマニアックなキャラすぎて僕は「誰?向こうでは有名なキャラなのかな?」と思ったのですが、
どうやら向こうでも「誰こいつ?」な反応だったようで。
わざわざ紹介記事が制作されたりしていたようです。

性能面では体力が少なく、また背が低いことからくるリーチの短さからなかなか扱いづらいキャラクター。
しかし、必殺技は個性的なものが揃っており、オイル瓶を投げつけて強攻撃で発火させたり、ベアトラップをせり出してぶつけたり、振り子の軌道を描く丸太をぶち当てたり面白い技が取りそろえられています。
そして、キュートな外見から放たれる過激なセリフの数々。

「俺で帽子を作ったらそのまま頭蓋骨に喰らいついてやる。」

「お前の皮をひっぺがしてコートを仕立ててやろうか?」

「地球人はチキン味がするって聞いたぜ。」

「百獣の王はアライグマだ。ライオンなんて知らねぇな。」

アライグマのキュートな外見とこの口の悪さが合わさって非常に魅力的。
ゲーム中では相手を巧く攪乱していく必要のある難しいヤツですが、それを乗り越えてでも使いたくなるキャラクターです。

PICK UP キャラクター デッドプール

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「カプコンは他のゲームにもオレを出すべきだな。
 バイオデッドプールに、ロックデッドプール、
 デッドプールライジング、それにそれに……」


『第四の壁が見える』というとんでもない能力と不死ともいえる再生力を兼ね備え、様々な兵器をぶっ放して戦う傭兵。
ゲーム中ではハイパーコンボゲージを振り回して攻撃したり、操作ミスしたプレイヤーに文句を言ったり勝利台詞でもメタ台詞全開とやりたい放題。
セリフを一部抜粋すると、

「どうだ?見ただろ、こうやってウルヴァリンを倒すんだぜ。
 しかも目からビーム出さなくても勝てるんだ!」

(映画『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』でデッドプールがオプティックブラストを放った事を皮肉った内容)

「もっとも偉大な横スクロールゲームといえば?そう!
 ご存じ「魔界村」だ!その主人公がそう、アーサーだ!
 そのアーサーに会えて嬉しいので、サインくださァい!」


「ブロードウェイ・ミュージカルなんか出られなくしてやるぜ!」
(VSスパイダーマンで放つセリフ。色々とグダグダだったことで有名なスパイダーマン・ミュージカルに対する皮肉)

「デデデデカぁい!モードック、マジ顔デカい!パネェ!
 ヤツもパネェけどプレイヤーの顔もデカくてパネェ!
 マジ、パネェ!ヤッベェ、プレイヤーパネェ!!」


もう何というかやりたい放題。
こんなイロモノ系なキャラですが性能はオールラウンダーそのもの。
移動速度も速く2段ジャンプ持ちで非常に使いやすいため、ついついチームに入れたくなるキャラクターです。
ちなみに、デッドプールの使うエリアルボタンの昇龍拳は単なるパロディではなく原作再現。

デップー

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◆感想
簡単操作で爽快コンボと、格ゲーの操作面でのハードルは非常に低いと思われる本作。
なまじ操作が簡単で派手な攻撃が多い分、オンラインではすさまじい猛者が集っていますが、キャラゲーとしての出来はかなりのものだと思います。
ただしキャラゲーといってもカプコンのVSシリーズは基本的に対戦部分に重きを置いており一人で楽しむモードは乏しいので、普段格ゲーをやらないアメコミファンが手を出そうとするとすぐに飽きてしまわないかがちょっと心配。

とはいえ国内ではなかなか知る機会の少ないマーベルキャラも多数登場するので是非一度は触れて欲しい一作。
(カプコン独自のマーベルキャラのキャラ付けには納得いかない人もちらほらいるようなのですが、正史とは別のアースという設定なので『この世界ではそういうキャラ』という事で僕は納得するようにしてます)

このゲームはあくまでアーケードの格ゲーのようなテンポ重視の作りなので、ストーリー演出に関しては非常に簡素ですけれども、拾われているマーベルコミックのネタはかなり広いですからそういう面でもある程度満足のいく出来でした。

ちなみに緑色のウルヴァリンはスーファミ版MSHのイビルウルヴァリンだそうな_convert_20120206023533
SFCのマーヴルスーパーヒーローズネタまで拾ってくるとは思わなんだ。

◆マグニートーのDLコス配信中止について
ハウスオブM_convert_20120222215100

前に雑記で軽く触れた2012年3月6日に配信予定だったマグニートーのDLコスチューム配信中止事件。

そもそもマグニートーのこの服装、2005年に発表されたハウス・オブ・Mの表紙として公開されたイラストがスペイン国王であるフアン・カルロス1世写真を模写してマグニートーに書き換えたものだったために問題になったことがあったらしいんですね。

【関連リンク:House of M vs. The House of Spain !!!】

で、実際にスペイン王室の法務担当者からマーベルに抗議が入って実際の表紙は別のものに差し替えられたと。

まあ国王の衣装自体は結局本編で普通に使われちゃってるんですけどね。

マグ様
しれっとスペイン国王の礼服を着るマグ様

で、UMVC3でこの衣装がダウンロード販売される事がなんとスペインでニュースになっちゃって問題視され、配信中止するという事態になっちゃったのだとか。

【参考リンク:Magneto llevará el uniforme del Rey Don Juan Carlos en 'Ultimate Marvel vs Capcom 3'】

スペイン王室が絡むという想像以上に大きなトラブル
「どんなトラブルがあったか知らないが何とか解決して配信してくれ!」と思ってましたが、事情を知るとおいそれと使えるようなコスチュームじゃないですね。

アンロック商法での配信なのでディスク内にデータは入ってるんですけど。
こうしてマグニートーのDLCコスは、不正な手段を使わない限り使用できない幻のコスチュームとなってしまったのでした。

◆MVC3、UMVC3のプロデューサー新妻良太氏によるこぼれ話

◆関連リンク
【ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 @ wiki】
【ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 したらば掲示板】
【公式サイト】※WEBアーカイブ
【海外公式サイト】
 
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