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12 2012

エド・ブルベイカー&スティーブ・エプティング/デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム

デスキャプ1 デスキャプ2

「勝手な言い草なのはわかってる。あいつらだって彼を悼んでるんだ。
 立場は違えどもな。
 セントラルパークのあちこちでキャンドルが瞬いてる。
 国中から何千人も集まってるらしい。
 登録法の支持者も反対者も一緒になって静かに彼を偲んでいる。
 スティーブが見たらさぞや誇りに思うだろうな…」


THE DREAM OF THE DEATH

超人登録法の是非を巡る対立は、ついにヒーロー同士の内戦=シビル・ウォーへと発展した。

登録法反対派を率いるキャプテン・アメリカは、アイアンマンら、圧倒的な戦力を誇る支持派に対し、ゲリラ戦を仕掛けるも、人々の命を守るという己の使命を見失っていた事を悟り、自らマスクを脱いで投降した。ここにシビル・ウォーは集結し、全超人は政府の管理下に置かれる事となったのである。

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの初公判が迫る中、行動を開始する地下に潜った反対派達。だが、これを好機と見たのは、彼らだけではなかった……。

自由のシンボルたるキャプテン・アメリカの死を描き、全米に衝撃を与えた話題作。
『シビル・ウォー』の衝撃が冷めやらぬ中、前後編で刊行開始!


◆収録作品

○デス・オブ・ドリーム
2007年04月:Captain America Vol.5 #25
2007年05月:Captain America Vol.5 #26
2007年08月:Captain America Vol.5 #27
2007年09月:Captain America Vol.5 #28
2007年10月:Captain America Vol.5 #29
2007年11月:Captain America Vol.5 #30
2007年12月:Captain America Vol.5 #31
2008年01月:Captain America Vol.5 #32
2008年02月:Captain America Vol.5 #33

○バーデン・オブ・ドリーム
2008年03月:Captain America Vol.5 #34
2008年04月:Captain America Vol.5 #35
2008年05月:Captain America Vol.5 #36
2008年06月:Captain America Vol.5 #37
2008年07月:Captain America Vol.5 #38
2008年08月:Captain America Vol.5 #39
2008年09月:Captain America Vol.5 #40
2008年10月:Captain America Vol.5 #41
2008年11月:Captain America Vol.5 #42


◆関連作品過去記事
【キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー】
【シビル・ウォー】
【キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー】

◆OLD SOLDIERS NEVER DIE...
レビューの前に一言。
本作は『ウインター・ソルジャー』、そして『シビル・ウォー』を読んでから購入することを強くお勧めします。
ウインター・ソルジャーでの設定やキャラクターを多く引き継いでいることと、ストーリーがシビル・ウォーのラストからそのまま続いているという面がある作品でしたから。

それでもウインターソルジャー編とデス・オブ・キャプテンアメリカ編の合間のエピソード(ハウス・オブ・M、レッドメナス編、シビル・ウォー編(タイ・イン))を飛ばしての邦訳刊行なので本作のストーリーに関わってくる未来のDr.ドゥーム関連の話レッドスカルの娘・シンの覚醒などの話が知らないうちに済まされているのですが、まあまだ許容範囲ですかねー。

それはさておき、
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが死亡するという衝撃的な展開からスタートする本作。

ロジャースの死_convert_20120110204439
開始20ページにも満たないまま退場するキャップ

あまりに衝撃的な展開だったため、本国では普通にニュースで取り沙汰されました。
実際にロサンジェルス・タイムスやタイムマガジン、ワールドリポートなどに記事が掲載され、マーベル関係者も何度もTV出演して取材を受けたのだとか。
兎にも角にもキャップの死はかなりの大騒ぎだったようです。
日本でも一部ニュースサイトで取り上げられたりしていたので、アメコミに興味が薄い人でも『キャプテン・アメリカが死亡した』という事実を耳にはさんだ人はちらほらいたのではないでしょうか。

とりあえずキャップ自身は何者かの暗殺によって(実行犯自体はすぐに明かされるのですが)死亡してしまうため、ストーリーもキャップの死を中心として展開していきます。

荒れるバッキー_convert_20120110204451
キャップの死により荒れに荒れるバッキー。彼の死の責任はトニー・スタークにあると考え始めるようになる

そして、『ウインター・ソルジャー編』から少しづつ描かれてきていたレッドスカルの陰謀も本作でさらに明かされていくことに。

シンと愉快な仲間たち_convert_20120110204501
容赦なく人殺しを行なうシンの悪女としてのキャラの立ちっぷりが良い

序盤の頃は謎が多いサスペンス寄りの内容ですが、ストーリーが進行するごとにレッドスカルの計画が判明していき、敵組織との戦いに、そしてバッキーが新たなキャプテン・アメリカとなる非常に熱い主役交代の物語へシフトしていきます。

キャップの名を襲名することの重さ、そして自分と先代との違いに悩み苦しみつつも、自分なりのキャップ像を構築していくバッキーの姿は、新たなキャプテン・アメリカのストーリーの始まりとしては最高の内容でした。
今現在は普通にスティーブ・ロジャースが復活して元通りになってるのは置いといて

さらに『ウインター・ソルジャー編』で軽く触れられた、1950年代のキャップのエピソードがここに来てまたも係わって来るという伏線回収もアリ。

『ウインター・ソルジャー』『シビル・ウォー』、そして『デス・オブ・キャプテンアメリカ』と続きものとして読んでいくと、暗くて重いシリアスが続き過ぎてちょっと気が滅入りそうでしたがしっかりと完結してて満足です。

丁寧に主役交代が行われた印象なので、バッキーキャップのこの後の活躍も見てみたい!と思うようになりました。
翻訳してくれないかな。

ニューキャップ_convert_20120110201841

◆余談
UMVC3キャップ_convert_20120111230133 カプコンが去年発売した格闘ゲーム『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』では、『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』で披露したニュー・キャプテンアメリカのコスチュームが使えます。
また、UMVC3のゲームモードの一つ「HEROES & HERALDS」での収集要素であるカードの一つとして『ウインターソルジャー』が登場。
バッキーカード『ウインターソルジャー』『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』でバッキーファンになった僕はこのコスチュームのキャップとバッキーのカードを愛用してます。

これだけはアピールしておきたかった(誰にだ)

あと、『バーデン・オブ・ドリーム』『エピローグ2』ギャグ的オチにしか見えなくてちょっと吹いた。
 
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