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29 2022

デイビッド・S・ゴイヤー&ジェフ・ジョーンズ他/JLA/JSA:欲望と希望の狂宴

JLAJSA欲望と希望の狂宴表紙

「哲学者が言った……
 “人間には2種類しかいない。自らを罪人だと思う善人と、善人と思い込む罪人だ”」

「で、バッツ…俺らはどっち?」
「好きに選べ」


TWO TEAMS. TWO LEGACIES. ONE EPIC ADVENTURE.

DCユニバースにおける元祖ヒーローチーム、
ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ。
バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンらお馴染みの
ヒーローたちが所属するジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ。
新旧二つの偉大なヒーローチームが感謝祭を機に
初の公式な会合を設けたとき、
全世界を巻き込む大事件が勃発する。
二つのチームは世界を危機から救うことができるのか?


◆収録作品

2003年02月:JLA/JSA: Virtue and Vice
2004年01月:JSA #54


◆関連作品過去記事
【JLA:バベルの塔】

◆伝説のヒーローチーム、JSAとJLAがチームアップ!
今年公開予定のDC映画『ブラックアダム』に、DCのクラシックなヒーローで構成されたヒーローチーム、『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ』が登場することを受けてか、小プロからジャスティス・リーグとの共演エピソードである00年代のエピソード、『JLA/JSA:欲望と希望の狂宴』が発売!!ライターはデイビッド・S・ゴイヤージェフ・ジョーンズのコンビ。今年の小プロのDC邦訳は新作寄りではなく、少し昔の名作エピソードのチョイスが多めだよね。
【DC『シャザム!』宿敵ブラックアダムの単独映画、ヒーローチーム「ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ」登場へ ─ スーパーマン共演の可能性は | THE RIVER】

原書は『JLA/JSA:ヴァーチュー&ヴァイス』という単発のエピソードを収録したTPBなんだけど、この邦訳版は後日譚的な作品であるJSA誌の#54も同時収録した日本特別編集版となっております。
それじゃあさっそくストーリーを紹介!!

***

ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカとジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ。両チームの緊密な協力関係を築くため、毎年感謝祭の日の会合はどちらかのチームの拠点で行われることになっており、今年はジャスティス・リーグの拠点、ウォッチタワーで開催されていた。料理を囲み、互いに歓談を楽しみ交流を深めるメンバーたち。まあ案の定バットマンはそういう雰囲気に馴染めなくてひとり微妙に浮いてるんですけども。

しかしパーティーの最中、ヴィランのDr.ベッドラムが汎アフリカ会議の会場を襲撃し、レックス・ルーサー大統領の身に危険が及ぶという事件が発生(この時期のルーサーは大統領に就任している。『バットマン:ハッシュ 完全版』『スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミー』でも大統領時代のルーサーが確認できます)
JLAとJSAがすぐに現場に駆けつけ、この大騒ぎはあっという間に鎮圧されたのですが……ジャスティス・ソサエティの本部で今回の事件の不可解な点を議論していた時に突如として人が変わったようにバットマン、グリーンランタン、プラスチックマン、Mr.テリフィック、パワーガール、Dr.フェイト、キャプテン・マーベルの7人がスーパーパワーを用いての大暴れを始め本部は大崩壊!!

ちょっとエッチなパワガ
パワーガールに至ってはエッチなお姉さんキャラと化してしまっている
これは大変なことやと思うよ

時間が経過するにつれてこの精神の凶暴化は市民全体にも広がっていきはじめ、ルーサー大統領はこれを『精神感応ウイルス』と称し、アメリカ全州における戒厳令を発動。
Dr.ベッドラムが起こした襲撃事件や仲間の裏切りなど、全ての事象には繋がりがあり、何者かの思惑が隠れている事は間違いないのだが……?果たしてジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカとジャスティス・リーグ・オブ・アメリカのヒーロー達は精神を操られた仲間たちの凶行を食い止めつつ、この事件の真の黒幕にたどり着くことは出来るのか!?……というのが本作、『JLA/JSA:欲望と希望の狂宴』のストーリーです。

敵の策略により内部崩壊が引き起こされるという一見シリアス度合いが高めな作品なんですが、ちょくちょくコミカルなやり取りが挿入されるのと、ワンショットのタイトルというのもあってスケールの大きい事件でありながら約100ページ程度で物語がまとめ上げられているため話のテンポがやたら良く、エンタメ性の強い一作として仕上がっております。
ブラックキャナリーはDr.ミッドナイト、グリーンアローとは元々恋人同士だったんだけど、そんな元カレ二人と本作ではチームアップする羽目になっててちょいちょい気まずい感じになったりするなど、当時のバックグラウンドを解説書で把握しながら読むとまた色々面白い。

元カレ二人に挟まれるキャナリー

◆感想
前述したようにそんなに尺が取られている一作じゃないんで濃ゆいストーリーを期待するとやや肩透かしかもしれないんですが、各ヒーローのユーモラスな一面が色々と描かれているのでキャラ好きにはたまらない描写が多い作品です。あと表題作のラストではちょっとエッチなクラルサが拝めるのもポイント(語弊がありすぎる表現)。こちらは是非本編を読んで確認してみてほしい。

邦訳版特別収録の後日譚『JSA』#54(こちらのライターはジェフ・ジョーンズが単独で手掛けている)はシリアス無しで今度こそじっくり感謝祭を楽しむエピソードとなっていてほっこり度合いが高い内容です。
いい年こいてチキンをつまみ食いしようとするアトム&ホークマン、可愛すぎだろ!!

チキンをつまみ食いしようとするホークマンとアトム
ちなみにホークマンはつまみ食いを妨害された事にこの後けっこうなキレっぷりを見せる(大人げない)

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