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02 2011

UDON Entertainment/ストリートファイター ザ・コミック

スト表紙 スト表紙2
「リュウ…我が愛弟子よ」
「力の虜となる事なく、己の可能性を引き出せ。
 我が子たるお前なら出来るはずだ…」
「光ある処、闇もまたある。だからこそ…」
「輝くのだ。闇を消し去る程に…」

格闘家たちは、新たな道を歩き出した…!

豪鬼との再戦のため、次のトーナメントへ向けて修行の旅を続けるリュウとさくら。一方、新たな人生を歩みだした“キャミィ”だが、ストリートファイトからは逃れられないのだった…。


UDON Entertainmentというアーティスト集団が出したストリートファイターのコミカライズの翻訳版です。
UDONといえば日本ではカプジャムのエンディングイラストタツカプUASのエンディングイラストなどで有名ですね。
向こうのカプコンではよく起用されるアーティストです。

そんなUDONのアートは非常にMANGA的なのが特徴。

サガットVSリュウ_convert_20111001230100
アメコミの独特な濃ゆさというものが無いすっきりとした絵柄になっています。
「へ~、アメコミでもこういう日本的な絵柄を描く人がいるんだ」と感じる人が多いかもしれませんが、
UDONは香港出身のアーティストが主な集団なんで、一応アメコミではありますが結局は東アジアの漫画作品を読んでる感じ。
それでも本作のアートの迫力ある構図と戦闘シーンは静止画なのに動きを感じてしまいそうになるほどレベルが高いです。

余談ですがアメコミの中には「お、日本風の受け入れやすい感じの絵柄だな」と感じる作品がちらほらあり、気になってアーティストを調べてみると実際日本人だったってオチが割りと多いです。
グリヒルとかタケダ=サナとか)
まあ本作のアーティストは基本アジア人なんですけど、香港や韓国のアーティストが描く絵はかなり日本的なものが多い印象が。

デルタレッド_convert_20111001232351
ストーリーはストZEROをベースにストⅡ要素を混ぜた感じのモノになっています。
シャドルーを追うガイルと春麗、格闘家としての旅を続けているがベガにその力を狙われるリュウ、そしてそのリュウを追いかけるさくら、デルタレッド隊に所属し行動するキャミィなど…

ただ、ぶっちゃけると中平スト漫画のように凝ったストーリーは展開されないんで、そこら辺は結構大味。

設定も独自のものになっているところがあったりします。
例えば元が春麗の師匠となっていたり
(原作ゲームでは春麗の父の師匠。元は春麗の事を弟子の娘として気にかけている)
さくらがリュウを師匠と呼んで付いていくというポケットファイター寄りっぽい関係になっていたり、
リュウは剛拳の養子という設定になっていたり、
何故かディージェイがシャドルーの兵士となっていたりと様々。
(94年の実写映画の設定を逆輸入?)

でもストリートファイターが好きなら充分楽しめる作品に仕上がっています。
ちなみにアメコミですがキャラの名前はしっかり国内版のものに翻訳されています。
豪鬼を『アクマ』と訳されてたらどうしようかと思った。

また、地味にマイナーなキャラクター達も全面に出てたりするのがファン的に好感触。
リュウVS烈_convert_20111001233135
例えばストⅠにのみ登場するキャラの烈。
ちゃっかりダンの公式イラストやドラマCDに登場してたりしますが。


リュウの師・剛拳の知り合いとして登場するのはおそらくダンVS烈の公式イラストから膨らませた設定なんでしょう。
(ダンは元々剛拳の元で技を学んでいた。しかし復讐心を剛拳に見破られ破門された)

シャドルー親衛隊 (2) この他にも色んなキャラが登場しますが、特に嬉しいのは『シャドルー親衛隊』の出番が多い点です。原作ゲームのZERO3ではユーリ&ユーニ戦でチラッと顔見せするだけの彼女達。全員で12名。(エネーロという縦ロールの子とヤンユーという三つ編みの子だけなぜかこの登場デモに居ないけど)
一応それぞれにちょっとした設定はあるのですがカプコンのファンブックぐらいでしか語られる事はありませんでした。
しかし!

このコミックでは彼女らの出番がめちゃくちゃ多い!


親衛隊_convert_20111001235014

2巻ではここぞとばかりに登場しまくり!
キャミィに酷似している仮面の謎の親衛隊『ディカープリ』についてもこのコミックでようやく解説されます。
語られる設定は公式なのかいまいち判断が付きませんが…(原作無視の設定も多いコミックだし)

shadl_convert_20111002000428.gif

左上からユーリ、サンタム、ジウユー、ヤンユー、ノウェンベル、ディカープリ、エネーロ、フェヴリエ、メルツ、アプリーレ、サツキ、ユーニとなっています。

実は最近でもスパ4のOVAに親衛隊全員が登場しました。

Xbox_convert_20111002001505.jpg
ジュリ一人に全滅させられるというかませポジションでしたが。

ややマイナー気味な存在感のキャラもしっかりストーリーに組み込んでくれるのはファンとしては嬉しい限り。
しかし親衛隊が少女ばっかりなのって完全にベガの趣味なんじゃ。
実はロリコンという隠し設定が…?

ロリコン_convert_20111002002019
美少女揃いの親衛隊を見て思わず笑みがこぼれるベガ様

ストーリーの合間合間にはちょっとしたサイドストーリーが挿入されます。
こちらはゲストが執筆するといった内容。
『ジョー・マデュレイラ』など、邦訳アメコミでも名前を見るアーティストがちらほら!

アダム・ウォーレン_convert_20111002002840

アダム・ウォーレンが描く春麗VSキャミィ。
『ダーティペア』のアメコミ版や『enpowered』を執筆されているアーティストですね。
『enpowered』はなんか色々とウォーレン先生の趣味が全開なコミックらしいんで一回読んでみたい。
いやスケベ心とかそんなんじゃなくてですね(必死)

ゲスト執筆のコミックはアメコミ的な絵柄も多いです。
(日本漫画のような画風のアーティストも中にはいますが大抵アジア人)

これはない_convert_20111002003743
このかりんお嬢様はあんまりだと思った。

コミック以外にイラストを寄稿している人も居るのですが、
なんとその中には内藤泰弘先生や旧SNK絵師で現在はカプコンのイラストレーター、森気楼先生も!
ファン向けのコミカライズとしては上々なんですが、若干翻訳がおかしい点もあります。
ガイルの奥さんの名前が『ジュリア』と訳されていたり、(2巻ではユリアに修正)
ダンの勝利台詞『親父ィ~!』『父上ぇぇ!』と訳されていたり…

あと、このキャラがこういう言い回しをするかなぁ?といった違和感もちらほら。
まあちょっと気になったってだけなんですけどね。

UDONは多くのコミカライズを手がけているのですが、残念な事に邦訳はこの2冊で休止状態(悲)
この2冊だけだとストーリーが進行途中なため、非常にキリが悪いのでこれ以降も是非邦訳して欲しい!
とっくに完結しているようですから…

~個人的メモ~
【原書リスト】

Street Fighter(こちらは邦訳済み)
Street fighter Legends the ultimate edition(Street Fighterを一冊に纏めたもの)
Street FighterⅡ(ここから未邦訳の続編)
Street fighterⅡ the ultimate edition(全2巻) (Street FighterⅡを二冊に纏めたもの)
Street fighter Ⅳ

Street Fighter Legends(春麗・さくら・いぶきが主役の作品 各1巻)


 
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2 Comments

ドラゴン坊主Z  

アダム・ウォーレンはオイラも大好きで、ブログ友達から「読み飽きたのでいりませんか?」と返事が来るのでそれに同意してもらって読んでます…。

そのウォーレンですけど[パトレイバー]シリーズのコミカライズでお馴染みゆうきまさみ先生が手掛ける変わったハイレグコスチュームがまぶしいヒロインが活躍するアクションコミックの[鉄腕バーディ]シリーズの主人公、バーディ・シフォン・アルティラをリクエストしてみたい所ですよ…。

男キャラだったらキン肉マンⅡ世 夢の超人タッグ編のキーキャラクター、カオス・アヴェニールがいいですね。アダム・ウォーレンのキン肉マン、いかにもそそる響きです…。

2011/11/09 (Wed) 06:10 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>ドラゴン坊主Zさん

>バーディ・シフォン・アルティラをリクエストしてみたい所ですよ…。
         ∧_∧   ┌────────────
       ◯( ´∀` )◯ < 僕は、神山満月ちゃん!
        \    /  └────────────
       _/ __ \_
      (_/   \_)
           lll
アダム・ウォーレンの作品は気になってるんですけどね~。何かしら日本で展開が無いと邦訳される機会が無さそうで参ります。
…さすがに原書は僕にはハードル高くて。

2011/11/09 (Wed) 17:33 | EDIT | REPLY |   

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