ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

26 2011

ジェフ・ローブ&ティム・セイル/バットマン:ダークビクトリー

214299.jpg 214299_2.jpg

「僕はある青年を…正確には、まだ少年だ…あの家に住まわせるつもりだ。
 彼も両親を失ってね…年もあの頃の僕と同じぐらいだ…
 パパ達を亡くした頃の僕と。
 正しい判断かはまだわからない。自分が父親の器とも思えない。
 でも…彼の人生を変えてやりたいんだ」


ゴッサムシティを震撼させた“ホリデイ連続殺人事件”から約1年。
犯罪王カーマイン・ファルコーネの死を契機に、ゴッサムの裏社会の実権は、ファルコーネ一家に代表されるギャングファミリーの手から離れつつあった。
1年前、彼ら組織犯罪を根絶すべく立ち上がったバットマンとジム・ゴードンにとっては歓迎すべき事態ではあったが、共に誓いを立てた地方検事ハービー・デントのトゥーフェイスへの変貌は、なおも二人の心に暗い影を落とす。
時代が大きく動こうとする中、新たな連続殺人事件が発生する。警官ばかりを狙う犯人“ハングマン”の目的とその正体とは…。

大ヒットミステリー大作『バットマン:ロング・ハロウィーン』、待望の続編がついに日本上陸!


◆関連作品過去記事
【バットマン イヤーワン/イヤーツー】
【バットマン : ロング・ハロウィーン】

◆収録作品

○Vol.1
1999年09月:Batman: Dark Victory #0
1999年12月:Batman: Dark Victory #1
2000年01月:Batman: Dark Victory #2
2000年02月:Batman: Dark Victory #3
2000年03月:Batman: Dark Victory #4
2000年04月:Batman: Dark Victory #5
2000年05月:Batman: Dark Victory #6
2000年06月:Batman: Dark Victory #7

○Vol.2
1994年01月:Batman: Legends of the Dark Knight Halloween Special #2
2000年07月:Batman: Dark Victory #8
2000年08月:Batman: Dark Victory #9
2000年09月:Batman: Dark Victory #10
2000年10月:Batman: Dark Victory #11
2000年11月:Batman: Dark Victory #12
2000年12月:Batman: Dark Victory #13


◆殺人鬼“ハングマン”
上のあらすじを見ての通り、こちらは『ロングハロウィーン』という作品の直接の続編です。
『ロングハロウィーン』『イヤーワン』の続編的な作品でもありますから、えーと…

【イヤーワン】→【ロングハロウィーン】→【ダークビクトリー】と続いて実質三部作のようなものになっていますね。

そういうわけですからいきなりこの『ダークビクトリー』から読み始めるのはあまりおススメできないです。
(ロングハロウィーンのネタバレがあり楽しみが損なわれるため)

正直全作揃えるとすさまじい出費になりますがイヤーワンから順番に読んでいくほうが楽しめます
断言できます。
しっかしヴィレッジの価格設定はホントにヤバイ…上下に分けてあの価格だと出て行く金額が…(愚痴)

事件_convert_20110925234842

前作ロングハロウィーンのように本格ミステリーとしても楽しめる本作。
正直僕は暗号解読はさっぱりでしたが、警官の連続殺人という"ハングマン"の予想し辛い犯人像もあいまって、『一体犯人はダレなのか?』『その動機は?』といった点に惹かれてどんどんページが進んでいきました。
登場人物も多すぎてなかなか犯人の目星が付け辛いんですよ。

また、バットマン、ゴードン、トゥーフェイスの3人の人間ドラマも前作からそのまま引き継いでおり、かつて仲間同士だった頃が忘れられないという彼らの心情を描いている部分も胸を打つところです。

トゥーフェイスとカレンダーマン_convert_20110926000122

また、『ダークビクトリー』ではマフィアが幅を利かせていた状況から変わり、今度はヴィランが台頭し始めているため、バットマンに登場する多くのヴィランの姿を拝む事ができます。
ジョーカーやキャットウーマン、ペンギンやリドラー、ミスターフリーズ、そして今回も色々と印象に残るキャラクターとなっているカレンダーマンなどなど…

本来のコス_convert_20110629212551カレンダーマンは『BATMANオリジナル・コミック』での印象と違ってホント底が見えないというか不気味なキャラクターです…。
調査を続けるバットマンとゴードン、警官殺しの犯人"ハングマン"やトゥーフェイス率いるヴィランの面々、そして独自に行動するキャットウーマン。
さらに前作から引き続いて登場するギャングも行動するため様々な思惑が複雑に絡み合います。
どの登場人物も影が薄くなることなく立ち回ってくれるため動向を見ていて非常に面白い!


ディックとブルース_convert_20110926002028

ロビン(ディック・グレイソン)第2巻から、過去に描かれたオリジンを若干アレンジしての登場となります。
ブルースとディックの境遇を重ね合わせたコミック内での演出が痺れる。

しかしロビンとしての活躍シーンはかなーり後半になってからなのでちょっと焦らされる感はあります。
またブルースがディックを引き取るシーンも結構いきなりな感じがしました。
(引き取る理由自体ははっきり描かれるのですが)
人間ドラマの描写が濃い作品なのでここだけちょっと大雑把に思えます。

ミステリー、人間ドラマ、そしてバットマンとロビンの名コンビ結成エピソードとしても読め、とにかく楽しめる部分が多いこの『ダークビクトリー』
先が気になる構成になっているのでサクサク読んじゃいました。
凄く面白い作品なのでバットマン作品のなかでもかなりおススメ!
(イヤーワン、ロングハロウィーンが未読ならまずこの2作を読んでおかないといけないのが出費的にキツイですが)

ちなみに2巻にはおまけとして『バットマン:マッドネス』という作品が収録されています。
こちらもジェフ・ローブ&ティム・セイルのコンビの作品。

『不思議の国のアリス』に登場する「いかれ帽子屋」がモデルのマッドハッター。
この作品ではアリスに対するのめり込みようがパワーアップされており結構な狂人っぷりをみせつけてくれます。
ゴードンの弟の娘、バーバラ・ゴードンがクローズアップされている作品でもあるため、ちょっと珍しい邦訳作品。

アリスなバーバラ_convert_20110926004557
アリスコスのバーバラが可愛い。

 
関連記事

0 Comments

Leave a comment