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22 2011

ジギー・マーリー&ジム・マーフード/マリファナマン

マリファナマン_convert_20110922115042

『大気汚染、この世界に蔓延するネガティブな思い…
 それでもセドナの耳には植物たちの歌声が心地よく聞こえてきた』
『懐かしいフレーズだった…』
「お前達植物は愛されているんだろうか」
『歌声は植物からセドナへの愛の表現だった』



地球から何億光年も離れた惑星「イェルラム」からやってきた謎の男・セドナ。
故郷のピンチを救うために自動操縦ロケットでたどり着いた地球は、大気汚染と製薬会社による利権社会に悩まされていた。
植物と対話できるセドナは何を感じ、どう悪に立ち向かっていくのか!!
マリファナマンとはいったい!?


◆ONE FOUNDATION
お許しください!_convert_20110922210110

この異様過ぎるタイトルのコミックは、今年の4月にイメージコミックスから発行されたものです。
『スポーン』とかを出してる出版社ですね。
そして日本では9月3日(クサの日)に発売というブラックなギャグをやるためだけに出版されました(嘘)

作者のジギー・マーリーはなんとあの伝説的なレゲエミュージシャンボブ・マーリーの息子です。

…そして、ボブ・マーリーといえば大麻肯定派であることでもまた有名。


そして、息子のジギーは父の遺志を引き継ぎ、大麻取締反対運動を行っているのだとか。
このマリファナマンは、カリフォルニア州を筆頭に医療大麻の合法化が進み、マリファナ賛成・反対の両意見が激しくぶつかっている最中に作られた作品なんです。

マリファナマンは各ニュースサイトで今年の2月頃に『ボブ・マーリーの息子ジギー・マーリーが漫画デビュー!』ということで話題になっており、
それで気になっていたところに今回邦訳されるという事で買ったのですが、
実際読んでみるとニュースサイトで解説されていたストーリーとは何か全然違っていました。

~下記ニュースサイトから引用~

ストーリーはこんな感じだ。
地球の温暖化、自然破壊に胸を痛める心優しき会社員、ローランド。
ある日、彼が自宅でガーデニングに精を出していると、突如UFOが出現。
宇宙人が降りて来て、ローランドに大麻の種入り「魔法のブラウニー」を生み出すベルトバックルを授ける。

飛び去るUFOから、「おっと! こいつを忘れるところだったぜ!」と投げられたのは、ボディースーツと投げ縄(素材: 麻100%)だった。
実はこの宇宙人、地球を環境(大麻畑)破壊から守るためにやって来たのだ!

このスーツを着るとパワーがみなぎり、ローランドはマリファナマンに変身! 
バックルから無限に出てくるマリファナブラウニーを、ポパイのホウレン草さながらムシャムシャ食べ、麻の投げ縄を駆使してスパイダーマンのごとく街を飛び回る。

大麻畑破壊を阻止するため日々戦うマリファナマンだが、その裏には……共謀して国民を騙し、暴利を貪る石油会社、政治家、製薬会社の黒い陰謀が張り巡らされていた……という、なかなか壮大なストーリーとなっている。

ジギーは「大麻は食料、燃料、衣服、紙、薬品など様々な製品を生み出し、二酸化炭素を吸収して酸素を作る優れもの。根が深く張れば地すべりをも防ぐ!」と説明し、
この作品に自然環境保護のメッセージが込められていると述べている。

【ボブ・マーリィの息子ジギー・マーリィ、『マリファナマン』で漫画デビュー!】(exciteニュース)


実際はこういうノリのストーリーではなく、ちゃんとシリアスなヒーロー物として展開します。
原書が出たのは今年4月だったようなので、後になって大幅にストーリーを変更したんでしょうか?

まあ変更されたにしても、本作の中身は色々ぶっ飛んでいるんですが。

まず、登場キャラクターはみ~んな大麻肯定派。
不当な大麻の扱われ方を正すためだけに戦います。
もうそれは「生きるか死ぬかの問題」とまで言い切られるほど。

悪の製薬会社_convert_20110922210619

登場する敵は自らの私腹を肥やすためだけに地球のエクソダスに自生している葉っぱを根絶やしにし、
ドラッグ界をも牛耳ろうとしている悪の製薬会社。
「ハイになりたきゃ、我らのドラッグを買うしかないようにしてくれるわ!!」

こんなヤツにドラッグを牛耳られたら堪りませんね。
というわけで主人公のセドナは大麻を吸ってマリファナマンに変身し、その強大な自然のエネルギーを持ってして悪に立ち向かっていくのです。

そして、スーパーヒーロー物には欠かせない、ヒロインとのラブシーンももちろんアリ♥
格好良いヒーローにセクシーなヒロインとのそういうアレは必要だよねー。

「マリファナマン これならあたしたちコネクトできるわ」

コネクト_convert_20110922212108

ちょっと思ってたのと違ってましたが。
完全に二人の世界に入ってますね。(トリップ的な意味で)

本書には最後に『マリファナ豆知識』というコーナーもあり。
『大麻からは様々なものが生成できる』とか『非常に優れた建築材質である』とか『麻の実はとっても栄養バランスに富む食品である』とかいらない豆知識が沢山書いてあります。
いやぁ大麻ってすごいんだなぁ。

本作では喫煙を推奨するものではなく、
マリファナが医療、産業、エネルギーなど他の目的に有効という「真実」を伝えている作品となっています。
まあ喫煙シーンも出まくるんですけど。

◆感想
そんなわけで、大麻が素晴らしいものであるとちょっと錯覚しそうになるコミックでした。

…ただ、このコミック、めちゃくちゃ高かったです。
50P程の短編作品2600円というのはあまりにも…
A4判なんでやたらデカイ本です(それは別にいいか)

バンドデシネにも薄くて高い本はありますけどこの値段は…もうちょっと厚い本だと思ってた。

正直作品の中身と値段が釣り合っているとは思えなかったかも。
購入の際はよく検討されたほうが良いかと。
個人的に登場人物のキャラデザインセンスは好みなんですが。

とりあえず僕はちょっと高い大人向けの絵本を買ったのだと思い込むことにしました。

あ、最後に一言だけ一応。
僕は大麻肯定派でも何でもありませんからね。

◆余談
この邦訳本を出した明窓出版という出版社、精神世界とかスピリチュアルとかの怪しい系の本を多く出版されてるみたいですね。
だからどうというわけではないのですが。
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