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13 2019

スラムドッグ$ミリオネア

スラムドッグミリオネア予告編スラムドッグ$ミリオネア
【原題】Slumdog Millionaire 2008年【英・米】


18歳の少年ジャマールは、警察に逮捕された。理由は、インドで大人気を誇る世界最大のクイズショー「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問正解を出せば番組史上最高の賞金を獲得できるところまで勝ち抜いたからだ。いまだかつて医者も弁護士も、ここまで勝ち残ったことはない。しかも、ジャマールは、学校にも行ったことがないスラム出身の孤児なのだ。果たして彼はどんなズルをしているのか? いや、それとも彼は生まれながらの天才なのか?
過激なまでに貧困と富が混在するインド・ムンバイを疾走しながら、〈望まなくとも答えを知ることになった〉少年の過酷な人生と運命。そして明かされる、彼がクイズに参加した本当の目的とは。苦しい人生の心の支えとなってくれていた初恋の少女ラティカに、もう一度会いたいという想いであった。
1問正解するごとに、近づいていく運命と希望。インド中が息を飲んで見守る中、彼に出された最後の問題は、ジャマールの人生を試すような驚くべき問題だった──。

***

本作はヴィカス・スワラップの小説『ぼくと1ルピーの神様』を原作とし、あのクイズ番組『コウン・バネーガー・カロールパティ(クイズ$ミリオネア)(フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア)』を題材にしつつ、シリアスに物語が展開していくヒューマンドラマ。
学があるはずもないスラム街出身の主人公ジャマールが、並み居るエリートでも到達できなかった連続正解を果たしてしまったために番組参加を中断させられ警察から疑惑をかけられる……というところから物語がスタートし、彼の幼い子供時代から現在に至るまでを少しづつ回想し、その合間合間にクイズに答えていくシーン、そして現在の警察に厳しい取り調べを受けているシーンが入れ替わり立ち替わりに描写されていく構成なんですが、このやり方が実に上手い。

回想ではインドでの貧困問題と社会問題が織り交ぜられ、その厳しい環境で生きてきたジャマールとその兄、サリーム。そしてその中でジャマールの心の支えになっていた初恋の少女ラティカの姿が描かれていく。ジャマールらが“生きるため”にやってきた行為が偶然にもミリオネアを突破するための知識として作用していく、その流れが本当に面白い。
もちろん、それがあまりにも都合が良すぎるために警察の疑念もなかなか晴れてくれないわけなんだけれども……。

この映画、物語の冒頭にミリオネア風の4択問題が字幕で表示されているのですが、この演出が最後の最後に生きてくる……『もはや意図的なまでにご都合主義的だったストーリー展開も受け入れさせられてしまう演出』になっていてグッときた!!
ジャマールの生い立ちを描く過去、取り調べを受ける現在、クイズを回答していく3つの場面が丁寧に結びついていき、クライマックスでミリオネアの興奮と主人公自身の物語の感動に繋がっていく作りが見事な映画でした。オススメ!!

【スラムドッグ$ミリオネア インタビュー: 「スラムドッグ$ミリオネア」がオスカーを獲ったのは「運命」 - 映画.com】
【オスカー監督ダニー・ボイルが『スラムドッグ$ミリオネア』で感じた運命とは——? | cinemacafe.net】
【ダニー・ボイル監督が語る『スラムドッグ$ミリオネア』 | ORICON NEWS】

 
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