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03 2019

ヴェノム

ヴェノム予告編ヴェノム
【原題】Venom 2018年【米】


敏腕記者エディ・ブロックは、人体実験で死者を出しているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。
この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。
エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく──。

***

マーベルコミックスのキャラクター『ヴェノム』を主人公とした、ソニー・ピクチャーズが手がける新たなマーベルユニバース『ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター』の第1弾となる作品。

あらすじでは主人公のエディは敏腕記者となっているけど、恋人である弁護士のアン・ウェイング(アニー)が調べていたライフ財団の黒い噂を勝手に盗み見て直接財団に乗り込んでいった結果彼らの根回しにより職も恋人も失うという、なかなかの考えなしっぷりを披露しちゃう男だったり。
で、半年もの間フラフラしていたところ、ライフ財団の女性研究者であるドーラからの潜入取材の依頼をようやく受けた事がきっかけで地球外生命体のシンビオートに寄生され、ヴェノムになってしまう。
実はこのヴェノムも母性では落ちこぼれな部類であるらしく、負け組同士が手を組んだらなかなかのパワーを発揮しだしたというストーリー展開。
ただ本作、ヴェノムと共生する展開になるのが始まって40分近く経過してからという相当なスロースターターっぷり。
ここに至るまでの人間ドラマは正直言ってなかなか退屈なので、この辺のテンポの悪さが評価を落としている一因になっていると思う。

でもエディとヴェノムのコンビっぷりが楽しめるようになってからが本当に楽しい!!エディにやたら積極的に話しかけてきたり、エディの隣人がかき鳴らす音楽を止めさせるために顔だけヴェノムに変身してビビらせたり、「寄生虫」呼ばわりされるといちいち怒ったり……そして元カノであるアンとの会話にアドバイスするという恋愛コンサルタントっぷりまで発揮しだすのは正直笑う。ヴェノムのあの不気味なビジュアルからは想像できないほどいちいち言動が可愛らしく、日本では当初残酷で不気味なダークヒーロー物として宣伝されていたのに、公開後は話題になったヴェノムの可愛さをプッシュするようになっていたのも印象的。


ただまあ終盤、「エディとヴェノムの間に何時ここまでの友情や信頼感が生まれたのか」とかの描写が結構薄めで説得力に欠けてるというのはあったりするんですが。
ついでにCGがかなり凝っていてビジュアルが良く迫力がある一方でアクションシーンは普通……という感じ。
ヴェノムの能力をフル活用しながらバイクを走らせ、ライフ財団の追っ手から逃げまくるカーチェイスシーンは好きなんだけれど、終盤のメインであるシンビオート同士の戦いはあっさり気味で物足りない。
んでもってヴェノム化したエディが結構容赦なく殺人を犯しているところが目撃されているのにも関わらず、作中ではあまり問題にされておらず、加えてエディ本人の葛藤も特に無い点も気になる。
アクション映画に深く突っ込むのは野暮というのはあるけれど、この作品は『細けぇことは気にすんな!!』感が特に強いな!

こんな感じで全体的に脚本や演出に粗い部分がかなり多いんですが、エディとヴェノムのバディっぷりがいちいち楽しかったので総合的に見ればやっぱり楽しかったと言える……かも。

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