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26 2019

私が、生きる肌

私が生きる肌予告編私が、生きる肌
【原題】The Skin I Live in(La Piel Que Habito)
2011年【スペイン】


謎めいた雰囲気を漂わせる女性ベラは、全裸と見まがうしなやかな肢体に肌色のボディ・ストッキングをまとい、ヨガの瞑想に耽っている。彼女は画期的な人工皮膚の開発に没頭する天才形成外科医ロベルによって幽閉されていた。ロベルが夢見るのは、かつて非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった“完璧な肌”の創造。あらゆる良心の呵責を失ったロベルはベラを実験台に、開発中の人工皮膚を移植し、今は亡き妻そっくりの美女を創り上げてゆく……。そして、ベラは一体何者で、どのような宿命のもとでロベルと巡り合ったのか……。

***

ティエリ・ジョンケの小説『蜘蛛の微笑』を原作とした、ペドロ・アルモドバル監督が送るミステリー/サスペンス映画。R-15です。
亡き妻の代役を創造しようとする主役の形成外科医をあのアントニオ・バンデラスが演じており、数々のアクション映画で見せてきたワイルドでセクシーなイメージとは一転、歪んだ愛情を見せる男を怪演するのが見どころ。
本作では自分の邸宅で生命倫理に抵触する人工皮膚の製作に打ち込むロベルと、幽閉された美しい被験者のベラ。そして監視と世話役を担うメイドのマリリアという、奇妙な3人組の生活が描かれていきます。
しかし犯罪を犯し警察から逃げているマリリアの不肖の息子セカが、母親を頼ってロベルの邸宅を訪れた事から生活がかき乱され始め、徐々に三者のドロドロとした関係が詳らかになっていく……。

そして中盤からは大きく理解を超える物語になるのが最大のミソ!……話についていけなくなるとかではなく、登場人物のあまりに常軌を逸した行動っぷり、そして明かされるベラの正体に目が点になる事間違いなしなくらい、インパクトのあるストーリー展開になっていくのです。
多少ドロドロしたその辺の昼ドラでは太刀打ちできないレベルの歪んだ愛憎劇と狂気が繰り広げられ、その内容は実におぞましいながらも目が離せなくなる。

ちょっとここまでアブノーマルな展開は他で見たことがない。少なくとも僕が今日まで見てきた映画の中でも、本作のようなサイコな物語は無かったです。実に不気味で空恐ろしく、そして凄まじいまでに変態的(褒めてる)な映画です。映画関係のサイトではかなりネタバレに配慮した紹介が多かったのも納得。内容的にリアルでは人に勧めづらいけどネットでなら声を大にして言える。オススメだ!!

【「私が、生きる肌」スペインの大女優マリサ・パレデスに直撃!鬼才アルモドバル監督は「完全に完璧主義者」】
※微ネタバレ注意。

 
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