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27 2019

ドールズ

ドールズ予告編ドールズ
【原題】DOLLS 1986年【米】


財産目当てで再婚した父と意地悪な継母に連れられてイングランドを旅する少女ジュディは、嵐を避けようと森の奥に建つ古い屋敷へ辿り着く。そこには人形師の老夫婦が沢山の人形に囲まれて静かに暮らしていた。気のいいビジネスマンのラルフとヒッチハイクのパンク娘2人も雨宿りに訪れ、6人となった客たちは闇から無数の瞳が見つめる中で次々と命を落としていく。ジュディは全てが人形たちの仕業だと訴えるが……。

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『死霊のしたたり』『フロム・ビヨンド』のスチュアート・ゴードン監督が手がけたホラー・ファンタジー映画。不気味な人形たちが突然動き出し、人々を襲っていくという内容。
嵐が近い大雨から避難するために怪しげな洋館に泊まり、そこで惨劇が繰り広げられる……と、ホラーのテンプレを突っ走っている展開なんだけれども、殺される対象が見事に悪人ばかりという勧善懲悪展開なのがミソ。

人形たち1体1体の力はそこまでではないようなんですが、獲物に対して集団で襲い掛かり、小さな刃物で体中を刺してきたり糸ノコで皮膚を割いてきたりする様が実に痛々しく、そして怖い。人形の表情が動くシーンや血走った目玉がギョロギョロと動く光景、そして謎に中身が詰まっているグロテスクさは80年代の映画ながら今見ても本当に不気味だ……。
本作の人形たちはCGではなくストップモーションで撮影されているのですが、CGじゃない分人形らしいギクシャクした動きが恐怖を演出していて実に雰囲気が出ています。

ただ本作は怖いけれどユーモアも漂っていて、心優しい性格のデブキャラのラルフという童心を忘れていない人形好きの男がヒロインの少女ジュディの言葉を唯一信じて行動を共にするのですが、周囲の人間に誤解される時の会話やジュディとのやり取りがいちいちコントじみていて笑ってしまう。物語中にこういうちょっとした笑いをいれてる部分も多く、ホラー映画でありながら、ハラハラするというよりかは軽い気分で楽しめるのが独特です。
でもやっぱり怖い場面は怖いしグロいシーンはなかなかグロい!最初の被害者であるパンク娘の片割れの死に方は本当にエグいし演出も秀逸だった。

んでもってヒロインの女の子視点で見ればハッピーエンドなラスト!加えて綺麗なオチもついていたりと、なかなか手堅い作りで後味も悪くないという一風変わった面白さがあるホラーでしたよ!結構オススメのB級映画!
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