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09 2019

カプコン ベルトアクション コレクション

ベルトアクションコレクションタイトル
語り継げ、魂のメガクラッシュ!
全クリ!ノーコン!ハイスコア!ゲームセンターの興奮を再び!

1990年代にゲームセンターを席巻した、
『ファイナルファイト』をはじめとするカプコンのベルトスクロールアクションが、
初移植2タイトルを含む7タイトルを収録し、アーケード版忠実再現で現行機によみがえる!

全てのタイトルでオンライン協力プレイが可能!
日本版と海外版の2バージョンが収録されているので、
遊びたい地域に合ったバージョンに切り替えて共闘を楽しもう。

さらにギャラリーでは初公開を含むイラストや秘蔵の開発資料の数々を鑑賞できるぞ!


◆『カプコン ベルトアクション コレクション』ローンチトレーラー

90年代の……いやさ80年代感すらある海外CM風の凝った公式トレーラー

◆カプコンの名作ベルトアクションを纏めた珠玉の一本
ベルトスクロールアクションゲームはこの世で最も爽快感のあるゲームだと思う。
3Dアクション全盛の昨今はやや廃れ気味なジャンルだけども、シンプルで分かりやすく楽しいゲーム性は今遊んでも色あせない!
そんなベルトアクションをかつて多数制作していたカプコンが今回チョイスした7作品を現行機に纏めて移植したのが、本作『カプコンベルトアクションコレクション』です。

本作はダウンロード版の方がパッケージ版よりも2ヶ月ほど早く発売されており、操作遅延があるなどの問題があったりしたのですが、その後のタイトルアップデートでその問題は改善。また走査線やアーケード同様のフィルターをかける事ができたり、ゲームの画面サイズをフル表示だけでなく、オリジナルと同じ大きさに変更可能、オンライン協力プレイでのロビーの途中参加ありなしが選べるようになったりと色々手を加えられています。

キーコンフィグは全ボタンに細かく設定できるようになっており、連射ボタンと通常ボタン、同時押しボタンをそれぞれ別々に設定できるようにしてくれているのがなかなかニクい。
ゲーム設定もアーケード版と同様の範囲で設定可能で、難易度やエクステンド、加えて2P側、タイトルによっては3P側や4P側からスタートできるようにも設定できます。また海外版に切り替えることも可能なため、セリフやキャラ名の違いなどを楽しむマニアックなプレイにも応えてくれる。中断セーブ&ロード機能もあるのが嬉しい!
ただしクレジット投入は未再現でフリープレイ固定です。つまりクレジット投入時のSEが聴けない。少し寂しい。

そして目玉は『ギャラリーモード』!!
当時の販促ポスターやインストカード、果ては貴重な設定資料などを高画質で閲覧できるモードであり、閲覧するのに別に隠し要素的な条件などは用意されていないため、最初から全タイトルの資料をじっくり堪能可能です。
PSやPS2、PSP時代のカプコンのクラシックコレクション的なゲームでもこの手の資料を拝めるモードはあったけれど、どれも基本的に低画質なのがネックだったんですよね……。本作は細かい文字も普通に判別できるレベルで画質が良い。マニアには堪らないモードやでぇ……。

ベルトアクションコレクションギャラリー1 ベルトアクションコレクションギャラリー2

ベルトアクションコレクションギャラリー3 ベルトアクションコレクションギャラリー4

説明書が付属しないのが当たり前になった現在、本作もパッケージ版に説明書などは同封されておらず、一応ゲーム内で簡単な操作方法こそ確認はできるものの、細かいシステムやゲームルールについてはギャラリーモードで閲覧できるインストカードを見るか『ググる』とか自分で調べる必要があるため、このあたりはやや不親切かもしれない。
とはいえどのタイトルもシンプルですぐ遊び方を把握できる作りなので、実際に遊んじゃえばそこまで気にならないと思うけどね。作品によってはデモ放置で簡単な説明があったりはしますし。

それじゃあお次は収録タイトルを軽く紹介していきます。

◆ファイナルファイト
ファイナルファイト1 ファイナルファイト2

ファイナルファイト3 ファイナルファイト4

かつて、暴力集団マッドギアの支配下にあったメトロシティを再興するために、マイク・ハガーは市長として立ち上がった。
……しかし彼を待ち受けていたのは、最も卑劣な報復だった。
ある日のこと……「コーディ、ガイ、わしの娘ジェシカが誘拐された。」
「マッド・ギアめ、卑怯な手を使いやがって…おれがぶっつぶしてやる。」
「拙者も助太刀いたす。」
マッド・ギアの本拠地へ3人の男が向かっていった……。


言わずとしれたカプコン初のベルトスクロールアクションゲーム。1989年12月稼働。
主人公はコーディ、ガイ、ハガーの3人の中から選び、攻撃ボタンとジャンプボタン、攻撃とジャンプ同時押しにより体力を若干消費する事で繰り出せる「メガクラッシュ」を用いつつ進んでいく。

本作以前ではテクノスジャパンの『熱血硬派くにおくん』『ダブルドラゴン』といった作品がベルトアクションの元祖ではあるものの、ベルトアクションというジャンルを盛り上げた火付け役となったタイトルは間違いなくこのファイナルファイトであり、攻撃ボタンを連打するだけで爽快な連続攻撃を放つという作りは、他メーカーによる後続作品にも大きな影響を与えたほど!とにかく大ヒットした一作です。
その人気は未だに衰えず、今現在も本作をやり込んでいるプレイヤーが多く存在しております。

難易度は高いものの、ゲーム内容のシンプルさから遊べば遊ぶほどに攻略の糸口が見えやすく、パンチハメや膝蹴りハメ、武器封じなどといったテクニックを覚えたりすることでゲームを有利に進める事ができたり、上級プレイヤーはとにかくスコアを稼いだりと、カプコン初のベルトアクションでありながらゲームバランスや遊びの奥深さがすでに完成されており、この後に紹介するタイトルを重ねるにつれてカプコンのベルトアクションは洗練されていくにもかかわらず、プレイヤーはなんだかんだで最後には一番最初のファイナルファイトに帰ってきてしまうほどの魅力を持つ作品に仕上がっています。

割とマジで結局ファイナルファイトがこの世に存在するベルトアクションの中で一番面白いと思う。これは真剣に。

ファイナルファイト5 ファイナルファイト6

ファイナルファイト7 ファイナルファイト8

ただ本作のファイナルファイトは色々手を加えられていて、最終面の背景にあるコカ・コーラっぽい看板が修正されていたり、回復アイテムのコカ・コーラやバドワイザーっぽい模様の缶ジュースの削除、そしてこのジュース削除の影響でバグったのか回復アイテムのバナナも何故か一切出なくなっていたり、1コインクリア時に流れるはずのスタッフメッセージ(通称牛丼エンド)が無くなっていたりと、ゲーム性に影響はないものの完全移植とは言い難い作りになっているのだけが残念。


アーケード版の1コインクリア動画
動画ラストで本作では見れなくなった牛丼エンドが拝める

※関連リンク
【FF開発者インタビュー | ゲスト | 活動報告書 | CAPCOM:シャドルー格闘家研究所】
【Final Fight Forever】
【ファイナルファイト 攻略するよ】
【ファイナルファイト豆知識】
【ファイナルファイトと錬金術 - 【連射道】】
【【錬金術】ファイナルファイトの錬金回路と錬金ボタン - 【連射道】】

◆ザ・キングオブドラゴンズ
キングオブドラゴンズ1 キングオブドラゴンズ2

キングオブドラゴンズ3 キングオブドラゴンズ4

行け!幻想世界の冒険者たちよ!
暴竜レッド・ドラゴンを倒し、ドラゴンの秘宝を手に入れろ!
冒険!ファンタジー・アクション
5つのタイプから選べるマイ・キャラクター
3人までの同時プレイが可能!


1991年9月に稼働したベルトアクションで、最大3人までの同時プレイが可能なファンタジー風の世界観が魅力の作品。
タイトルがどことなく『ダンジョンズアンドドラゴンズ』っぽいけど、どうも元々は本当に『ダンジョンズアンドドラゴンズ』のゲーム化を念頭に置いて作ろうとしていたらしく、でも版権が降りなかったためにオリジナル作品として制作したのだとか(伝聞)。

主人公はファイター(デレク)、クレリック(アルド)、ウィザード(レジェ)、エルフ(ラベル)、ドワーフ(バルガス)の5人の中から選択可能で、得点を稼ぐことでレベルが上がり、また道中で武器や防具を入手できるシステム。しっかり武器防具のグラフィックも変化するのが嬉しいポイント。
メガクラッシュは本作では体力消費の魔法となっています。

またファイターとクレリック、ドワーフは進行方向と逆向きのレバーを入力することにより盾でガードができる……のですが、ベルトアクションの操作では狙ってガードするのが絶妙に難しいため、慣れていない大抵の場合は敵たちに囲まれた際振り向きながら戦っている時、ないし敵から逃げている際に偶然ガードに成功するパターンの方が多かったりする。

ファイナルファイトとは違い、本作は単発の攻撃をベシベシと当てていく作り。ジャンプしながら攻撃すると地上での攻撃よりも振りが速くなるため、大柄なボスと戦う時は覚えておくとちょっと楽かも?
敵に囲まれてもジャンプすれば結構あっさり抜けられるため、アーケードのゲームにしてはやや難易度は低めで遊びやすいですね。

ちなみに火力は意外なことにウィザードが一番強く、近距離で攻撃を当てたときの威力はなかなかにえげつない。
とにかくクリアを狙うなら個人的にウィザードがおすすめ!遠距離攻撃で戦えるウィザードとエルフはガードが不可能なんだけど、ぶっちゃけ本作は意図的にガードするのがそもそも難しいのでそこはあんまり気にならなかったりする。

キングオブドラゴンズ5 キングオブドラゴンズ6

キングオブドラゴンズ7 キングオブドラゴンズ8


※関連リンク
【ザ・キングオブドラゴンズ 攻略】
【ザ・キング・オブ・ドラゴンズ(ゲーセンは戦場だ!?)】

◆キャプテンコマンドー
キャプテンコマンドー1 キャプテンコマンドー2

キャプテンコマンドー3 キャプテンコマンドー4

西暦2026年、地球上には犯罪が満ち溢れていた。
地球はもとより宇宙全体の犯罪を一掃するため
キャプテンコマンドーは3人の勇敢な戦士と共に立ち上がった。
しかし彼らが追う犯罪の裏には隠された秘密があった。
犯罪者の多くは常人にはない特殊な能力を持つ「犯罪超人」と呼ばれる者たちだった。


1991年11月に稼働した作品で、専用筐体ではなんと4人同時プレイが可能という一作。
ファイナルファイトよりも武器の種類が豊富でマシンガンやランチャーなどをぶっ放せたり、『ダッシュ』の追加によりスピード感も上昇。加えて残虐演出も追加され、プレイヤーキャラの翔を使うと雑魚敵やボスをバッサバッサと切断できるし、ジェネティーを使うと相手の身体を溶かしてしまう演出が入ったりし、正直グロいながらもなかなか爽快。

詳細なレビューは以前に海外PSPソフト『Capcom Classics Collection Remixed』収録版をプレイして書いた過去記事があるので、そっちを読んでいただきたい。
【過去記事:キャプテンコマンドー】

SFCやPSで出た家庭用移植版が今やえげつないレベルでプレミアが付いているので、これまで止む無く安価で入手できた海外版のソフトでプレイしていたのですが、今回本作に収録されてようやくお手軽に日本語版を遊べるようになったのが本当に嬉しい!!

本作にもパンチハメはありますが、ファイナルファイトとはやり方が違い攻撃途中で振り向いて攻撃を空振らせる必要はなく、反対方向に一瞬レバーを入れるだけでモーションはキャンセルされます。
キャプコマはちょっとゲームバランスが悪くてマトモに遊ぶとしんどい場面が多いから開き直ってハメていこうな!!
ムズいのにスコアによるエクステンドも一切無いという、ゲームセンターで遊ぶことを思うと泣きたくなる仕様だし、ラスボスに至っては開幕つかみ攻撃ハメで対処しないと勝利するのが困難という。
全9面ながら1面1面は短いのでテンポは良いんだけどね。

キャプテンコマンドー5 キャプテンコマンドー6

キャプテンコマンドー7 キャプテンコマンドー8

※関連リンク
【キャプテンコマンドー ~翔でクリアできるか!?】
【キャプテンコマンドー ガイド】
【特別講義:~キャプテンコマンドーヲ攻略セヨ~ 前編:STAGE1~5】
【特別講義:~キャプテンコマンドーヲ攻略セヨ~ 後編:STAGE6~9】

イツ オブ ザ ウンド
ナイツオブザラウンド1 ナイツオブザラウンド2

ナイツオブザラウンド3 ナイツオブザラウンド4

未来に王となるべきものだけが岩からひきぬくことができると伝えられる聖剣エクスカリバー。
ナイトになるために修行中だった青年アーサーがこの剣を引き抜いたことからこの伝説は始まる。
この乱れた世の中を救えるのはもはや聖杯の力をおいてほかにない。
聖剣を引き抜いたものならば聖杯をも捜し出すことができるだろう。
みんなの力を合わせて試練を乗り越え聖杯を捜し出すのだ。


1991年1月に稼働した作品で、アーサー王物語の円卓の騎士がモチーフとなっている一作……なんだけど原典に沿った物語というわけではなく、鎧武者やゴーレムと戦うというほんのりカオスなシチュエーションも飛び出してくるエンタメ重視な内容です。
プレイアブルキャラクターはアーサー、ランスロット、パーシバルの3人で、3人同時プレイも可能。

レバーを後ろ方向に入力と同時に攻撃ボタンを押すとガードができ(厳密には攻撃ボタンを押しながらその後にレバーを後ろに入力したほうが出やすい)敵の攻撃をガードで受けると一瞬無敵になるという渋いシステムが搭載されています。
これが絶妙なレベルの出し難さなのも面白い。
ある程度このガードを出せるようにして、無敵状態を利用し大振り攻撃(攻撃ボタンを押しながらレバーを前方向に入力)を叩き込むのがボス戦を有利に運ぶ一つのセオリーとなってます。

また、大きめの得点アイテムや回復アイテムは武器で割いて複数の小アイテムに分割する事ができ、全部取ると元よりも得点や回復量が多くなったりすることが多いため基本的には分割しちゃうのが基本。運が悪いと割る前よりも損する形になる事もあるんですけどね。
他にも同じ敵を連続して倒すと高得点になっていくという稼ぎシステムもあったり、他のカプコンのベルトアクションには無い要素がちょくちょくと。

本作もキャプコマ同様エクステンドはないものの、キンドラのようなレベルアップシステムがあり、レベルが上がると体力が全回復するためそれで代用しているのでしょう。前述したガードシステムもプレイ時の延命に一役買ってるしね。
レベルが上がるとキャラクターのビジュアルや武器も変化していくのですが、パーシバルだけはレベル12に到達すると急にハゲのヒゲ親父に変貌して吹く。

ナイツオブザラウンド5 ナイツオブザラウンド6

ナイツオブザラウンド7 ナイツオブザラウンド8

※関連リンク
【ナイツ・オブ・ザ・ラウンド 攻略(ベルトスクロールアクションゲーム ガイド)】
【【AC】ナイツオブザラウンド攻略マンガっぽいもの【国内純正基板工場出荷設定】】
【ナイツオブザラウンド - アケスレ @ ウィキ - アットウィキ(得点倍率についてのメモ等)】

◆天地を喰らうII 赤壁の戦い
天地を喰らう21 天地を喰らう22

天地を喰らう23 天地を喰らう24

2200年まえ、中国たいりくに漢とよばれる帝国があった。
劉邦がきずいた漢帝国も400年をすぎ、ついに乱れるときがやってきた。
混乱にじょうじて政権をにぎった董卓は、暴虐のかぎりをつくし、民をくるしめた。
漢王朝の血をひく劉備は関羽、張飛、趙雲とともに連合軍にくわわり、
董卓の野望をうちくだいた。
それから7年、漢の1/3を手に入れた曹操はみずからを魏王となのり、
劉備たちのすむ荊州に攻めこんできた。

「天下は麻の如く乱れ、群雄全土に割拠す。
烽火燃えてやまず、征戦已む時なし。
天亡ぼすの時なり。一戦して天下定まらん。」
悠久の中国大陸に吹き荒れる智略と戦乱の嵐……
絢爛たる歴史活劇ここに開幕!


本宮ひろ志の三国志漫画『天地を喰らう』を原作とした、1992年11月に稼働した作品。タイトルに『II』とあるように、1989年4月にカプコンがアーケードでリリースしていた『天地を喰らう』の続編です(こちらはベルトアクションとは少し違う横スクロールアクション)
版権モノでありながら今回収録されたのは、以前PS版をゲームアーカイブスとして配信した時に再取得した権利がまだ切れてなかったとかそういうのがあったのかな?

原作の『天地を喰らう』は妖術や仙術、天界の神や魔界の魔物が登場するという『三国志を題材にしたファンタジーバトル漫画』だったのですが、このカプコンのベルトスクロールアクション版は原作のファンタジー要素を廃して普通に三国志をやっているという、ゲーム化でマトモになる不思議な様相を見せております。
そもそも原作は赤壁の戦いまでいかず、呂布が董卓を討ち取り、劉備が泰山にて封禅の儀式を行おうとするところで打ち切られた(話自体も畳まれておらず完全に途中終了)
ついでに時系列的に存在しない魏延が登場しており、しかも原作にも当然未登場のキャラなので本作のためにわざわざ本宮ひろ志先生が描き下ろしたという。
未完の原作の続きがゲームで描かれたと捉える事ができなくもない一作です。

まあ詳しいゲーム内容に関しては以前にPS版のレビューを書いたのでそっちを読んでいただきたい!
【過去記事:天地を喰らうII 赤壁の戦い】

PS版では残虐演出も再現はされているものの、血がオレンジ色だったり撥ねた首は画面内に残らず消滅するといった修正が施されていたため、今回のベルトアクションコレクションでようやくオリジナル同様の演出が家庭で拝めるようになったのは嬉しい。
それにしてもこの時期のカプコンのベルトアクションは残虐演出が多いな……!
操作感もファイナルファイトの正当進化といった感じで遊びやすく、個人的にファイナルファイトに並んで好きな一作です。
(とはいえ色々独自の仕様が多く、使える技も非常に多いので下記の攻略サイトを参照)

天地を喰らう25 天地を喰らう26

天地を喰らう27 天地を喰らう28

※関連リンク
【天地を喰らうⅡ 赤壁の戦い攻略(Rest In Peace)】
【悠久の天地を喰らう2攻略】

パワードギア
パワードギア1 パワードギア2

パワードギア3 パワードギア4

西暦2281年、半世紀に渡って繰り広げられた地球連合軍とライア公国との領星権をめぐる争いは、ついに終わりを告げた。
しかし、その平和は長くは続かなかった。停戦協定から1年後、完全なる戦士となるべく、自らをサイボーグ化した元ライア公国軍大尉、アズラエルが、数千のサイボーグ兵士を引き連れライア公国にむけ宣戦を布告したのである。彼らは軍より強奪した機動兵器でライアの首都メルキトを襲い、民間人を連れ去り始めた。
ライア星より緊急通信を受けた地球連合政府は、最新鋭の機動兵器により編成されたエリート部隊、“ブラッディーアーマー”を中心とした軍隊を編制し、敵サイボーグ部隊の一掃と民間人の救出を目的として、ライア星に派遣することを決定した。
しかし、この作戦の真相は敵軍隊を一掃した後ライア星に軍隊を駐留させ、そのまま全土を制圧することが目的であった。この事実は一般に公表されなかった。
西暦2282年10月、地球連合軍、ライア星へ戦闘降下開始。
人類史上、最も熾烈な戦いの幕が、いま開かれようとしていた────


1994年10月に稼働した作品で、最大3人までプレイが可能。
ヴァリアント・アーマー(VA)と呼ばれる機動兵器を操作するという、ロボットアニメチックな雰囲気が魅力のベルトアクション。今回初移植となる作品の一つ。
ちなみに、本作はカプコンが1995年4月に発表した対戦格闘ゲーム『サイバーボッツ』にこのVAのグラフィックが流用されていたりもします。
(本当に流用されただけであって設定や世界観の繋がりは一切無い)

前述したタイトルはどれも2ボタンでゲームが成り立っていたけれど本作は3ボタンとなっていて、攻撃・ジャンプ・サブウェポン、そしていつもどおり「攻撃+ジャンプ」で繰り出せるメガクラッシュの他、「ジャンプ+サブウェポン」で画面全域にダメージを与えられる超メガクラッシュなるものが発動できたりします。
また、2名以上でプレイしていると『合体』なる強力システムが一部アイテムが手に入る面で使えたりもする。一人で遊んでると拝めないけど……

凝った中間デモが多く、エンディングまで進んでもハッピーエンドとは言い難いなかなか渋いストーリーが展開されるし、また本作は敵が落とす兵器を自機に自由に付け替える事ができるというシステムが搭載されており、それに伴って自機のビジュアルが基本的にゴチャゴチャしまくり、ちょっとカオスな感じになるのがまた楽しかったりする。

本作は全体的に攻撃力が高く設定されており、じゃんじゃんボスや雑魚をテンポよく葬れて爽快な一方、敵の攻撃力も異様に高くて油断してるとホント『一瞬で死ねる』し、あとドット絵が大きくて緻密に作り込まれている分敵味方が入り乱れるともう何がなんだかよく分からん事になるのが本当にキツかったりする!これゲーセンで遊んでたら財布が軽くなるな……

ただそれを差し引いてもめちゃくちゃ面白い一作なので、「サイバーボッツの原点」くらいの知識しかなかった自分としてはなかなか新鮮な楽しみがあるタイトルでした。

パワードギア5 パワードギア6

パワードギア7 パワードギア8

※関連リンク
【行けば判るさ迷わず行けよ!パワギ道】
【パワードギア 攻略 (ベルトスクロールアクションゲーム ガイド)】
【パワードギアの攻略サイト!】
【パワードギア - アーケードゲーム裏技Wiki】

◆バトルサーキット
バトルサーキット1 バトルサーキット2

バトルサーキット3 バトルサーキット4

20XX年、人体の機能を99%引き出す事が出来る生態チップが完成した。そのチップを危険なサイボーグ手術で体に埋め込み、驚異的な運動能力を得たサイボーグたちを人々はバトルサーキット(戦闘回路)と呼んだ。そのバトルサーキットであるサイバー ブルーをはじめとする賞金稼ぎたちが、世界征服を企む組織「デリート」や悪の科学者と「謎のディスク」をめぐりデッドヒートを繰り広げる!!


1997年4月に稼働した作品で、2019年1月現在カプコンのベルトアクション最終作でもある一作。また、こちらもパワードギア同様今回が初の家庭用移植です。
こちらは最大4人まで同時プレイが可能。
余談ですが本作は『カプコン シークレットファイル No.11』によると、元々は8人同時プレイ可能の対戦型レースゲームとして作っていた没作品を練り直して復活させた一作なんだとか。
過去のカプコンのベルトアクション作品と違い、全体的にコミカル度が高めな作風も特徴。

またこれまでのベルトアクションと違い武器を拾って戦うシステムが無く、代わりにゲーム中で手に入るコインを使って使用キャラをパワーアップさせることができるシステムが搭載。
それと本作のドット絵はキャラがやや小さめな印象を受ける感じだけど、細かくコミカルにアニメーションするその作り込みっぷりは必見です。

90年代後期な作品なだけあって中間デモや搭載ボイスが豊富で演出面はかなり充実しており、システム面も過去のカプコンのベルトアクションのゲームシステムの集大成になっているだけでなく、過去作を想起させる小ネタも豊富でマニアはニヤリとする作りになっています。
主人公サイバーブルーのダッシュ攻撃がキャプテンコマンドーと同じキック、エイリアングリーンの掴み投げが『パワードギア』のフォースクローのソレ、最高ランクの回復アイテムがキャプコマ同様『天丼』など実に色々。
『PROJECT X ZONE 2』に参戦したキャプテンコマンドーのソロアタックでサイバーブルーがカメオ出演していたのはこの辺のネタを拾ったというのもあったのかも。

バトルサーキット5 バトルサーキット6

バトルサーキット7 バトルサーキット8

あと、本作は下記の条件を満たしているとステージ7のボス・プルート戦の後に真のラスボス『マスタープログラム(天帝)』が登場し、「マスタープログラムと戦う」か「ディスクを抜く」かを選択する事ができるようになります。
(『天帝』という名前はカプコンの『ロストワールド』ネタでもありそう)
マスタープログラムとの勝負を選ぶと『全追加技のアップグレードが行われる』という展開があり、なかなかシチュエーション的に熱い!
なので、マスタープログラムに挑戦するならコインの消費は必要最低限に留めた方が得だったり。

ステージ7クリア時に下記の2つの条件を満たしていること。
1.320万点以上のスコアを獲得している(2人プレイ時は260万点、3人プレイ時は230万点、4人プレイ時は200万点)。
2.6個以上アップグレードしているか、1000枚以上コインを所持している


バトルサーキットマスタープログラム1 バトルサーキットマスタープログラム2

バトルサーキットマスタープログラム3 バトルサーキットマスタープログラム4

ぶっちゃけ本作『バトルサーキット』は全体的に難易度が低めなのですが、このマスタープログラム戦だけは難易度が飛び抜けている!!
対策を何も知らないとまずマトモに技を当てる方法もわからないまま、画面全体に拡がる強力な攻撃の数々に為す術なくやられてしまう事は必死な強さです。
初挑戦時は取っ掛かりが全く分からなくて、せっかくここまでノーコンティニューで進めていたのにメガクラッシュ+コンティニューゴリ押しで倒す羽目になってしまった。悔しい。
マスタープログラム戦はとにかく逃げまくって、技後のスキに溜め撃ちの飛び道具を当てて戦うのが定石っぽいです。
基本分からん殺しなだけなので、慣れさえすればなんとかなるラスボス戦なのが楽しい。

ちなみにマスタープログラム戦の条件を満たしている時の選択肢で「ディスクを抜く」を選ぶと通常時のエンディングにそのまま進んじゃうんですが、マスタープログラム戦で得られるスコアは桁違いなんで挑戦するのがオススメ。

※関連リンク
【【バトルサーキット攻略】|タコタ仙人のベルトゲー道場】
【バトルサーキット(イエロービースト攻略)】
【近未来賞金稼ぎゲー バトルサーキット(エイリアングリーン攻略)】

◆〆
本作に収録された以外にもカプコンは様々なベルトアクションを発表しております。
といってもどれも版権モノで、そのタイトルはSF映画エイリアンとプレデターのクロスオーバーモノ、『エイリアンVSプレデター』、日本での知名度は無に近い海外アニメ『Cadillacs and Dinosaurs』(原作のコミックは『Xenozoic Tales』を原作とした『キャディラックス 恐竜新世紀』、マーベルコミックスの同名作品を原作とした『パニッシャー』、TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を原作とした『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ』の5作品。

ベルコレ未収録版権モノ

いつかこれらの版権タイトルも移植した『カプコン ベルトアクション コレクション2』的なタイトルが……出るといいなぁ。

◆おまけその1:『カプコン シークレットファイル No.11』よりバトルサーキット企画書の歴史
シークレットファイルよりバトルサーキット

◆おまけその2:パッケージアートを担当したBENGUS氏による『エイリアンVSプレデターが収録できていたら使われていたかも知れない』イラストのラフ

 
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2 Comments

No Name  

こんにちは。 懐かしいタイトルばっかりで癒されました。

ファイナルファイトってカプコン初のベルトアクションだったんですか!! それであの完成度とかとんでもないですね。 特に操作性に全く違和感が無いって言うのが凄まじい、操作のクセがほぼゼロで感覚そのままに遊べるって中々無いんじゃないかと。

正直これを元にカスタマイズすれば何でも面白いゲームになりそうな印象があります。

2019/01/09 (Wed) 23:45 | EDIT | REPLY |   

michael  

No title

>>No Nameさん
80年代~90年代初期のレトロゲームって今遊ぶと操作性にクセがあったりするものがちらほらあるんですが、『ファイナルファイト』の遊びやすさはダンチですね!
記事中に貼ったインタビューにも書かれているんですが、当時のあきまん氏が企画段階で相当細かく仕様を入れてから開発に臨んだんだとか。
何年遊んでも飽きないのだから本当に不朽の名作だと思います。

2019/01/10 (Thu) 17:55 | EDIT | REPLY |   

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