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15 2018

ニンジャバットマン

ニンジャバットマン予告編ニンジャバットマン
【英題】Batman Ninja 2018年【日・米】


時は戦国、最狂の愉快犯トリックスター<ジョーカー>による歴史改変を阻止するため、<バットマン>はすべての武器を失い、それでもなお立ち向かう──。
現代の犯罪都市ゴッサム・シティのスーパーヴィランたちがタイムスリップし、群雄割拠する戦国時代の日本へ。戦国大名となったスーパーヴィランたちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけでなく世界の歴史すらも変わってしまう!絶望的な乱世で、現代テクノロジーからも切り離されてしまったヒーローは世紀の歴史改変を阻止することができるのか?
日本と世界の歴史をかけて、時空を超えた壮大な戦が幕を開ける!

***

本作『ニンジャバットマン』はDCコミックスの作品『バットマン』を原作とした、日本のアニメ制作会社『神風動画』が初めて手がける長編アニメーション作品。
特筆すべきはスタッフの豪華さで、監督にはアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』のOP、EXILE『BOY & ALLOWS』MVなどを手がけた水崎純平、脚本は『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』などを手がけた中島かずき、キャラクターデザインは『サマーウォーズ』、『アフロサムライ』などを手がけた岡崎能士、音楽は大河ドラマ『軍師官兵衛』やこれまたアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』を担当していた菅野祐悟と、とにかく様々な作品でその名が知られている方たちが集合しております。
ちなみに本作は日本で制作された映画ですが、北米にアプローチする事を第一に考えられていたのもあってか向こうの方では一足早く公開されており既に5月8日にはソフト化されていたりします。

物語はヴィランのゴリラ・グロッドが作り出したタイムマシンが原因でバットファミリーとヴィランたちが戦国時代の日本にタイムスリップしてしまうというところからスタート。バットマン以外の大多数は既に日本に飛ばされて2年の月日が経過しており、本来戦国武将たちが統治しているはずの歴史にゴッサムヴィランたちが君臨してしまっているというなかなかぶっ飛んだ設定。
そしてよりにもよってあのジョーカーは『第六天魔王』を自ら名乗る、あの織田信長と入れ替わっているというのだからもう大変。
バットマンはキャットウーマンや、この世界では世捨て人的な立ち位置にいたゴリラ・グロッド、そしてアルフレッドや歴代ロビンたちに謎の忍者軍団という味方を得て、世界の歴史改変を食い止めるというストーリーが展開されていきます。
あの本作オリジナルの忍者軍団は本当に何なんだろう……歴史改変の結果なのか……?

岡崎能士による和風にアレンジされたバットマンたちのデザインの格好良さや迫力のアクションシーンが目を引く一方で、実は本作シリアスな笑いが非常に多い。本人たちは至って大真面目なんですが、宣教師に変装した時のブルースの姿や、時代考証などクソくらえと言わんばかりに登場する数々のギミック、ゴリラというだけでゴリラ・グロッドにキャスティングされたのであろう子安武人の演技(パンフのインタビューによると実際あのキャラの演技をちょっと意識したらしい)など、意図的に用意されたツッコミどころの豊富さに震えろ!
終盤に用意された「そうはならんやろ……」→「なっとるやろがい!!」な驚きの展開にもまた笑う。

それとキャラ好き視点では、ジョーカーとハーレイが終始ものすっごく楽しそうに大暴れしているのが良かった。もうこういう画は……現行コミックの方の正史世界ではなかなか拝めないから……。あとゴッサムヴィランの出番は全体的にそんな多くないんですが、ゴリラ・グロッドだけは結構多めに出番をを与えられているのが妙でちょっと笑う。彼はゴッサムヴィランってわけでもないのに。どちらかというと『フラッシュ』のヴィランなのに。
作中でやたら『ゴリラ』という単語が飛び出しまくるので、アメコミのゴリラに耐性が無い人らは劇場でそのシュールさに吹いておりました。

上映時間は85分とアニメ映画としてもやや短めですが、その分多くの展開が限られた時間内に詰め込まれており、海外アニメを思わせるテンポと濃密さで物語を魅せてくれます。高木渉によるジョーカーの演技は、これまでジョーカーを演じたことが一度も無いのが意外というレベルでハマっていてこちらも必見!
作中でキャラクター設定を把握できるような紹介がほぼ皆無なあたり結構バットマンファン向けな部分が見受けられるものの、もうとにかくめちゃくちゃ面白いバットマン映画だった!!超オススメ!!!

【『ニンジャバットマン』水﨑淳平監督✕脚本・中島かずきさんにインタビュー!「この人、頭おかしいから」「あなたにだけはいわれたくない」】
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