ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

20 2018

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

エイジ・オブ・ウルトロン予告編アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
【原題】The Avengers: Age of Ultron 2015年【米】


暴走する⼈⼯知能の前に、アベンジャーズ絶体絶命!
悪の秘密組織ヒドラ党の基地を壊滅させるために、アベンジャーズが集結していた。
作戦は成功するが、謎の超能⼒を持つ双⼦には逃げられてしまう。
その時、双⼦の1⼈スカーレット・ウィッチの精神攻撃でアベンジャーズ壊滅の悪夢を観たトニーは、ヒドラから取り戻したロキの杖のパワーを分析して⼈⼯知能による完璧な平和維持システム<ウルトロン計画>を開発、密かに推進する。
しかし、トニーの想像を超えて⼈⼯知能=ウルトロンが暴⾛を開始。
進化と増殖を続けるウルトロンが選択した“究極の平和”とは、 地球を脅かす唯⼀の存在=⼈類を抹消することだった…。
世界中の都市を襲う⼈類滅亡の脅威に、最強チーム“アベンジャーズ”が再び結集。
絶体絶命の彼らに残された最後の武器は、「愛する⼈を守りたい」という熱い思いだった…。

***

マーベルコミックスの『アベンジャーズ』を原作とした、『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第11作目にあたる作品。
名作アクション映画の代名詞にまで上り詰めた『アベンジャーズ』の続編となる本作は当然、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、マイティ・ソー、ハルク、そしてシールドのブラック・ウィドウやホークアイといったヒーローが再結集だ!
んでもって本作、「とにかく今後のMCUの展開につなげるための伏線を張っておこう!」といった場面がすっごく多い。

今月公開の映画、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に繋げるためのインフィニティ・ストーン絡み、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の準備、この時点では未登場な『ブラックパンサー』の伏線と、本作の本筋に関わるものからさほどでもないものを含めて数多い。別に話がとっ散らかるなんて事は起こってないものの、物語を合流させてさらに広げていくといった話作りはシリーズが重なっていくとなかなかに大変な作業だと思いましたね……
加えて本作からアベンジャーズのメンバーが増え、クイック・シルバーとスカーレット・ウィッチ、そしてストーリー終盤からはヴィジョンが合流と非常に賑やかに。

本作の意見が色々と割れているの理由はやはり、「今回の大規模な戦いの原因がアベンジャーズ……『アイアンマン』ことトニー・スタークにあるから」な部分でしょう。
前作は外宇宙からの侵略者に対抗するためにヒーロー達が協力して立ち向かうといったわりと単純な娯楽映画でしたが、本作はスカーレット・ウィッチによる能力でヒーロー達が敗北する未来を幻視したトニーが、ヒーローの手を借りなくても世界を守る事ができる人工知能を作る計画……『ウルトロン計画』をバナー以外の仲間に内緒で進めてしまったのがそもそもの戦いの原因。
ウルトロンはトニーの『平和をもたらす』指示に従った結果、アベンジャーズを壊滅させて人類を滅ぼす事こそ平和に繋がると判断して、大規模な破壊を引き起こしていく。
最初はクイック・シルバーとスカーレット・ウィッチもウルトロン側に付いてアベンジャーズと敵対するのですが、この二人が敵対するのはそもそも幼少時、戦争に巻き込まれて両親を喪い、スターク・インダストリー製の不発弾の近くで恐怖に怯えることとなった体験があったから。

こう、色々な判断ミスが重なって無関係な市民が戦いに巻き込まれていくというシチュエーションが描かれるので、前作と比べるとどうもアクションの爽快感の前に市民に対して不憫な気持ちを抱いてしまう。アクション映画にしては市民を救ったりとか避難誘導のシーンをかなり意識的に丁寧に描いているんだけれども、原因が原因なだけにどうにもモヤモヤ感が。

ただ、自分たちが招いたこの事態を自分で解決する、このヒーローという存在の在り方を問うこの展開自体は長い長いMCUの物語の一部であり、「この戦いの結果が今後どのような物語に繋がっていくのかはこれからの作品で描かれていく」……といった形で終わるため、今後のMCUを楽しむためには見ておくべき作品って感じでした。
『単体では後始末まで完全には描かれず、むしろ各作品の今後の展開に影響を与えていく』といった話作りはコミックの方のクロスオーバーイベントのそれに似通ってる。

ただモヤモヤ感こそあれ面白くないわけではなかった!相変わらず見ていて思わず吹き出してしまうような軽口を叩くシーンは多いし(特にちょっとキャップが口悪い発言をすると即座にツッコミが入る場面が好き)、ハルクバスターVSハルクのド級の殴り合いは迫力満点、逃げ惑う市民に同情しちゃうけど、大規模な破壊の中ウルトロン軍団と激戦を繰り広げる終盤の画はやっぱり目を引く。ヴィランのウルトロンも生みの親であるトニー・スタークの言動と似通っており、人工知能の癖にやたら人間味のあるキャラクターに仕上がっているのが味わい深い。
個人的に一番好きなギャグシーンは「アベンジャーズ皆でムジョルニアを持ち上げようとして案の定持ち上げられない事で盛り上がるが、実はキャップだけほんの少しだけ持ち上がりかけており、ソーだけがそれに気づいて一瞬真顔になる」っていう最初の方の場面です。

関連記事

2 Comments

No Name  

No title

当時はキャップがハンマーを軽く持ち上げるのは後々の作品でfear itselfみたいな演出をする伏線かなと1人ですごいワクワクしてました…

oh…もう…

2018/04/21 (Sat) 15:18 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>No Nameさん
実際は辛い展開が待ち受けていた…

2018/04/30 (Mon) 13:26 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment