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12 2011

ロジャー・ラングリッジ&クリス・サムニー/ソー:マイティ・アベンジャー

ソー・マイティ・アベンジャー表紙

「見せてくれ、ジェーン。この世界の美とやらを。この醜い世界の美を」
「そうね…どこから始めましょうか?」

伝説の雷神の新たなる物語!
神としての力を奪われ、記憶までも失った状態で人の世へと送られた、雷神ソー。
全てを失くした若き雷神に、数々の危機が襲い来る!

ロジャー・ラングリッジ、クリス・サムニーら、新世代のクリエイター達が贈る、全く新たなマイティ・ソーの世界。
まだ誰も見た事のない、ソーの物語が、今、始まる!
映画化で大注目のマイティ・ソー、ここに見参!


◆収録作品

2010年09月:Thor: The Mighty Avenger #1
2010年09月:Thor: The Mighty Avenger #2
2010年10月:Thor: The Mighty Avenger #3
2010年11月:Thor: The Mighty Avenger #4
2010年12月:Thor: The Mighty Avenger #5
2011年01月:Thor: The Mighty Avenger #6
2011年02月:Thor: The Mighty Avenger #7
2011年03月:Thor: The Mighty Avenger #8


◆OVER THE RAINBOW
格ゲーに参戦したり映画になったりで現在注目を集めているソーの邦訳です!

表紙のソーのドヤ顔がまず目に付くこの『ソー:マイティ・アベンジャー』は、
北欧神話周りの設定やら九大世界とかいう九つの世界やらマーベルで語った神話との設定の不一致を修正するエピソードが作られたりやらで何かもう理解するのが難しくてわけわからん事になっていたソーの設定を徹底的にそぎ落として新たにスタートした新シリーズとなっています。

マーベルコミックスが2011年5月の向こうでの映画『マイティ・ソー』の公開をいい機会として、ソーに興味を持ったファンの為に作った作品です。それもあってこっちとしても中々タイムリーな翻訳となっています。
ここまで真新しい作品が翻訳されたというのも珍しいですね。

この無頼漢どもめ!_convert_20110712020721
シリアス度は低く、なんだか和むシーンが多い

本作はとにかく設定変更がデカイ作品です。
父オーディンの怒りを買いソーがアスガルドから追放され、ミッドガルド(人間界)に落とされるといった部分は共通なのですが、
その後の人間の医師ドナルド・ブレイクへと転生する場面が無くなっています。
ついでに記憶を消されるといった部分も『父オーディンの怒りを買った理由がソーには分からない』といった形でちょっと残っているだけ。
解説によると映画版に合わせての設定変更と思われるのだとか。
ヒロインのジェーン・フォスターもドナルド・ブレイクの同僚の看護婦という設定から博物館の文芸員に変更されていたり、虹の橋の守護者、ヘイムダルの外見も本流シリーズとは違い黒人になっています。

ただ、この大きな設定変更によってソーが少しづつミッドカルドに馴染んでいく様を楽しむという新たな見所も出来たように思えます。『テルマエ・ロマエ』しかり『聖☆おにいさん』しかり、『現代の人間界に来てカルチャーショックを受ける』という鉄板シチュエーションは何回似たようなモノを見ていても面白いです。

・・・!!_convert_20110712022502
ソーのリアクションがいちいち面白い

まあソーは持ち前の天才的な能力でどんどん知識を吸収しちゃうんですけどね。
適応するのがけっこう早い。
また、いろいろな場所を冒険して様々な人物と関わり大事な何かを学んだり、逆に相手に教えを説いたりもします。

ネイモアとの出会い_convert_20110712024053
アトランティスの王子『ネイモア』

登場するゲストキャラクターはちょっぴりマニアックな人選なんですけどね。
(ジャイアントマンやキャプテン・ブリテン、そしてアイアンマンが新デザインで登場。
 余談ですが巻末のキャラデザインでは未登場のハルクのスケッチがあったり)


本作品はアートもややカートゥーン風というかリアルタッチというよりはややアニメ風にシンプルにまとめたものとなっており、本作の温かみのある作風にマッチしています。

僕はそれまでソーは『ゴリマッチョなヒーロー』というイメージが強かったのですが、
この作品ではマッチョ度合いが適度な感じになっていてちょっとスマートなぐらいに思えました。
時代は細マッチョよね。
もうゴリマッチョはゴリラそのものに任せればいいんじゃないかな。

ゴリラ1_convert_20110616153529
マーベルヒーローの一人、ゴリラマン

アスガルドのソー
ちなみに今月出る『アスガルドの伝説』の表紙のソーはこんな感じ。
ホントごつい。

◆感想
『理由は分からないが父オーディンの怒りを買い、
 『謙遜』を学ばせるために人間界ミッドカルドに落とされてしまった雷神ソー・・・』

全8篇からなるこの新シリーズは本書一冊で完結します。

・・・『ソー・マイティ・アベンジャー』は残念な事に打ち切りを喰らって終了したシリーズでありまして。
ソーが人間界に落とされた理由ジェーンの元カレのジムの落とし所などがイマイチはっきりしないまま終わってしまいます。
何よりソーが大きく成長したところを見せて終わってしまうのが残念でなりません。

休刊が知らされたとき、熱心なファンたちはツイッターでとにかく別れを惜しんだとか。
『複雑すぎる設定を飲み込む必要が無いとこんなにも読みやすいものなのか』と感じた僕としてもこれ一冊で終わっちゃうのは勿体無いなぁーと思いました。

本書で初めてソーが主人公の作品を読んだんですけど、すっかり好きなヒーローになりました。
さっそくUMVC3で使うで!(キャラ性能は低いけど)

◆なんか好きなワンシーン
かわいい_convert_20110712025945
ちょっとかわいい。

◆映画『マイティ・ソー』感想
オレ様神様_convert_20110721214322
【映画『マイティ・ソー』オフィシャルサイト】

予告編の「オレ様神様マイティ・ソー!」のキャッチコピーが印象的な映画。
映画を見た感想としては『滅茶苦茶面白い!』という訳ではなく、『それなりに面白い』といったぐらいでした。
アクションシーンは序盤~中盤あたりのが見ごたえあります。
ソーのハンマーアクションがあんなに格好良さには興奮しました。
ソーの仲間の3戦士の一人、『ファンドラル』すごい良い笑顔で戦っているのも必見。
その分、後半のアクションシーンが割りとあっさり目で…

次にソー自身についてですが、予告で与えた印象とは違って根は素直と言った感じ。
確かに序盤こそ傲慢である描写が多いのですが、人間界(ミッドガルド)に落とされてからはけっこう物分かりの良いキャラになるんですよ(最初はちょっと荒れてるけど)
まあ、知らない世界に来てしおらしくなってきたとも取れそうですけど。
ドラマパートでは登場人物の掛け合いやギャグシーンがホントに面白いです。
ソー役の「クリス・へムズワース」の笑顔はステキ。

そして色々仕込まれた小ネタ。
前々から情報が出ていたホークアイはシールドの施設に潜入したソーを狙うという立ち位置でちらっと登場するのですが、これがまさにファンサービス的な登場の仕方で、いつものコスチュームというわけでもないので知らない人から見たら『スナイパーの癖にわざわざ弓矢を選ぶよく分からない人』にしか映らないんじゃないでしょうか。
ちなみに特に活躍はしません。
他にも『ガンマ線科学者(ハルクのこと)『スターク製か?』、ソーの『同盟を組んでもいい(アベンジャーズ参加の伏線)などと気になるワードが色々登場するので、気づいた人はニヤニヤできるんじゃないでしょうか。

詳しくはこちらで。↓
【マーベル公式サイト『マイティ・ソー』7つのトリビア】(ネタバレ注意!)

今回最寄の映画館では3D、かつ吹き替え版しかもうやっていなかったのでそっちで視聴しました。
3D映画は初めてだったのですが、正直3Dの迫力は思ったほどでは無かったです。こう、3DSのいつの間にTVのガッカリ感というか…あまり恩恵はなかったです。
「よほど3Dが評判で無い限りは割高になるし選択しなくていいかな…」と思いました。
今回は通常版すらやってなかったんで選択肢は無かった。
吹き替えはなかなか良い感じです。
ドラマパートのテンポの良い掛け合いは吹き替えコメディドラマのように楽しめます。
浅野忠信の吹き替えは浅野忠信でした。

総合的には単純明快で軽めなストーリーのアクション映画と言った印象。
手堅い映画って感じです。
特に作りこまれた美しいアスガルドの世界は必見です。

スタッフロールの後に続編の伏線的な映像が出るので席を立っちゃだめですよ。

【2013年の夏は、「アイアンマン3」「マイティ・ソー2」とまたまたマーベル・ヒーロー・サマー!】

しっかしソーのアレンジされたコスチュームは昔のよりカッコ良かったな~。

新 超人ハルク/勇者伝説
「旧コスがダサいとは失礼なブログであるなブランカ殿!…え、ハルクだったの?」

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