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10 2011

御神楽少女探偵団&続・御神楽少女探偵団 ~完結編~

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ヒューマンから発売された御神楽少女探偵団は、かの大ヒットホラーゲーム『クロックタワー』を手がけた河野一二三が原作、脚本、製作総指揮を務めた本格推理アドベンチャーゲームです。

3人の美少女たちが事件を捜査して最後に所長がかっこよく推理するというのが基本的な流れとなるゲームです。
ぱっと見の印象で「いわゆる『萌え』ありきなゲームなんでしょ?」と思いがちなんですが決してそんな事は無く、
(・・・まあ全く無いというわけでもないんですけど)
大正浪漫、横溝正史や江戸川乱歩の作品のような世界観でストーリーが繰り広げられていきます。
むしろ意外と真面目でちょっと拍子抜けしたぐらいです。

グラフィックには512×480ドットのハイレゾ表現が使用されており非常に高画質。
そのためアーカイブスの画面モードで拡大しても『ぼやけ』が起きないというありがたい仕様となっています。
むしろ高精細なために『オリジナル』での画面が非常に小さくなってしまっているため、
画面モードは『カスタム』画面ギリギリまで広げる事をおススメします。
これは完結編も同様。
OPアニメや合間合間に挟まれるデモシーンも本作のウリとなっています。

ちなみに、完結編はOPアニメがかな~り修正されています。
プレイ時はあまり気に留めていなかったけど比較で見ると結構違いますね。

【動画】

2作品ともディスク4枚組の作品なため、メモステは1G以上の空き容量が求められる点に注意。

◆御神楽少女探偵団
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細かく動くキャラの立ち絵も見所

第1作となる本作は、ディスク4枚組み中2枚が本編、ディスク3がおまけシナリオ、ディスク4がデモムービー集や設定資料集を収録した作品となっています。
1998年9月17日に発売、アーカイブスでは2009年10月14日に配信されました。

基本的な登場人物は、御神楽探偵事務所の所員、活発な性格のポニーテールの女の子『鹿瀬巴』
おとなしい性格のめがねっ娘、『桧垣千鶴』
お嬢様キャラな久御山家の令嬢、『久御山滋乃』
探偵事務所に住み込みで働いている少年『ランドルフ丸山(蘭丸)』
そして探偵事務所の所長、『御神楽時人』
3人娘を中心にストーリーは展開していきます。

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本ゲーム最大の特徴は捜査編で重要と思われるメッセージに対して『推理トリガー』と呼ばれるものを用いるシステム。
重要なメッセージに対して正しく使用すると『推理ポイント』なるものが加算され、コイツを20ポイント溜める事でパートクリアとなります。
ただし、推理トリガーが使える数は限られているので良く考えて自分で重要かどうか判断しなければいけません。
これが地味に難しいのでけっこう推理している気分になります。
最近のゲームで例えると『逆転裁判』『ゆさぶる』そのものにリスクが常に付いている感じですかね。

ただ、このシステムは若干練りこみ不足というか、正解してもトリガーは消費することになるため、
ミスを重ねすぎて明らかに残りポイントが少なくなっている場合でもゲームが続いてしまうのが何ともいえません。
やり直さざるを得ない事が確定していてもゲームが続くのはちょっと空しい。
何回までミスが許されているのか分かりにくいのがマイナス。
『ミスしたらペナルティ』という仕様のほうがゲームのテンポを壊さなかった気もします。

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ゲームの合間合間にデモムービーが挿入されるのですが、アクションムービーの場面である場合、
画面内に矢印マークやボタンマークが表示されることがあります。
入力を間違えた場合や遅すぎた場合は問答無用でゲームオーバーになるためなかなか気が抜けません。
ムービーがアクション的な内容になった時は身構えたほうが良いです。

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そんなこんなで捜査編をクリアすると解決編に。
ただこの解決編は所長の時人が真相を解き明かしていくのをただ見るだけでゲームオーバーも無いパートなので気楽っちゃあ気楽なパートです。

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本編の事件をクリアするとディスク3で『探偵の休日』なる後日談的シナリオをプレイすることができます。
ミニゲームが発生したりキャラクターと自由な会話を楽しむことが出来る本当にお気楽な内容となっています。

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ディスク4では設定資料やムービーを閲覧することが出来ます。
このムービーがちょっと曲者で、アクションシーンの失敗ムービーもちゃんと見ないと登録されない点に注意。

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話の内容は手堅く作られており充分に引き込まれるものがあるのですが、この1作目はインターフェース面での不満が正直多いです。
マップ画面や人物選択などでマウスカーソル的なアイコンを一々動かさなければいけなかったり、マップ間での移動も一々ミニキャラが移動する様を見なければいけなかったりととにかくテンポが悪い。
また、最終話となる『猟奇同盟』というシナリオはまさかの途中終了
完結編もプレイするのが前提となった終わり方となっています。
リアルタイムでプレイしてた人はいきなりこういう終わり方をしたために面食らったとか。
ミステリー物としては上々な内容なだけにこの辺が残念なために再プレイがちょっとしんどいです。
ですが、次回作の完結編ではインターフェイスの不満点がかなり改善されました。

◆続・御神楽少女探偵団 ~完結編~
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1999年10月7日に発売、アーカイブスでは2009年11月25日に配信された本作。
『猟奇同盟』の続きが描かれ、またインターフェースが大幅に改善
そして事件編と解決編がフルボイス(本来は全てフルボイスになる予定だったようですが)となった完結編。
前作で持った不満点が殆ど改善された作品となっています。
マウスカーソルで一々タッチしなくてもよくなったのが輪をかけて快適。
(カーソル移動が無くなった訳ではないです)
ただ、今作は文字が小さくなったりしていてPSPの画面だと拡大してもちょっと辛い部分があったりはします。

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今回はディスク4つ全てが本編シナリオとなっており、おまけ的な要素はかなり少なくなりました。
そのため前作以上に1話のボリュームがアップ、ストーリーも濃密なものとなっています。
また、今回は解決編でも自分で推理することになるため難易度も上昇しています。
とはいえこの解決編では推理をミスしてもゲームオーバーにはならず、クリア後の探偵評価で減点される程度です。
ただこの探偵評価は高得点なほど良いCGが貰える様になっており(Sランク評価ではちょっとHなCGが拝める)、できるだけ捜査編、解決編でもミスなしでクリアしたいものです。

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※貰えるCGの一例

とにかく徹底的に遊びやすくテコ入れされており、完結編にふさわしい話運びとなっているため、前作、そして完結編と一気にプレイする事をおススメしたいです。

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おまけとしてこんな外伝シナリオもあり

ちなみに本作は非常に出回った数が少なかったプレミアソフトだったらしいです。
何でも1999年10月7日に発売した後、11月にヒューマンが倒産という元々切羽詰った状況で発売された作品だったためにかなり出荷が抑えられていたのだとか(2000年9月21日にヴィアール・ワンが再販)

そんなソフトがアーカイブスで今や600円で購入できるんですから良い時代になったもんだ!

◆新・御神楽少女探偵団
エロ版1 エロ版2

完結編から4年後、ヒューマンは倒産し版権がヌードメーカー(代表取締役は河野一二三)に移った後、御神楽少女探偵団はまさかのエロゲー化で帰ってきました。エルフとの共同制作)
パラレル的な設定ではなく、完全に前作の続編としてリリースされたためにファンは大いに戸惑ったとか。
本作の脚本も河野一二三さんが担当しています。

↓の文章はヌードメーカー公式サイトの作品解説より引用
 
(現在は河野一二三さんがもう一作手がけたアダルトゲーム『AVキング』と一緒に削除されています
  どうもアダルトゲームを作っていた事が会社としては黒歴史になっている模様です)


初のアダルトタイトルに挑戦した作品。
あちらの業界のスタッフと共同作業という訳で、互いに方法論で異なる点もあったりして戸惑う時もありました。が、真面目に物作りしているという点ではどちらも一定の共通認識はある訳で、
最終的には満足のいく物になりました。
(しかし肝心の●●シーンが短いという批判は実に反省すべき点ですなぁ)
 作中、一番のお気に入りシナリオは二話のおまけシナリオ。必要以上に力を入れてしまい、こちらでわざわざ追加予算を用意して専用の楽曲(プレイされた方ならわかりますね。例のアレです)を作成してもらったり専用の画面効果を用意してもらったりと、かなりスタッフ一同ノリノリで創っておりました。

以下は各話の解説

第一話
 この時代の空気、そしてその後の時代へと動く当時の国民の意識を見るにあたって、農村部の身売りの問題というものは外せない事実であります。
こういう事実への個々の国民単位での悲憤がその後起こる歴史的事件の要因になっていたりする訳で、そのあたりの空気という物が多少なりとも表現できていれば幸いです。

第二話
 千鶴のエピソード中心の話。このエピソードは個人的には気に入っているのですが、ファンの方には評判が悪かったようです。

第三話
 エゴイスティックな動機の犯罪を描きたかったシナリオ。
この実行犯の犯行動機というのはどこか情けなく、同情の余地も無いものでありながら、それでいて同じ性別の者ならどこか理解は出来てしまう――そんな物じゃないでしょうか。
これはCS版の頃からアイデアはあったものの、絶対に表現できなかった代物で、これこそアダルト版ならではのシナリオではあります。


もう一方の公式サイトは残っているようです。【エルフ側の公式ホームページ】
※(公式サイトには前作の重大なネタバレが書かれているので注意!!)

個人的には一応正当な続編であり、成年向けだからこそ出来る表現も盛り込まれているという事で気にはなっているのですが、
3人娘がそれぞれ陵辱されるシーンや、時人とHしちゃう3人娘、そして滋乃ちゃんのスカトロまであると聞き、PS版2作を遊んで登場人物に思い入れが出来てしまった僕は未だに購入を躊躇っています。
評判もかなり割れているというのもまた気がかり。

本作発売後、御神楽の版権はヌードメーカーに移っているようなのでエロゲーとして乱発される事は無いようですが、
こんな事になった後で仮に新作が一般向けに戻ったとしても、なんかもう色々取り返しが付かない事になっている気はしますね・・・

ちなみに、この『新』には前2作の本編ストーリーも移植されているそうで、アーカイブスで再リリースされるまではヒューマンが倒産してプレイが難しくなっていたPS版のストーリーが楽しめるという意味での価値もあったそうです。

また、この『新』を原作としたOVAも存在。

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『全然動かない』とか『ストーリーがしょぼい』『Hシーンも期待はずれ』とかその辺の粗雑なエロアニメのような厳しい評価をよく見かけます。

◆感想
「美少女が出るから軟派なゲームなんでしょ?」なんて色眼鏡で敬遠していると勿体無い作品。しっかり作りこまれた推理ADVでしたから。
とはいえそういう要素が無いわけでもないゲームなんでド硬派とは言えないんですけど・・・嫌悪感を抱くほどではないと思うので。

事件は意外と尾を引く終わり方をする話が多いです。
全体的に暗いストーリーである部分を明るいキャラで中和しているんだろうなと思いました。
続編がもし出るならプレイしたいと思う作品です。

『新』はまあ・・・何らかの機会があればプレイしてみたいとは思います。
一応現在でも普通に購入できるようですし。

◆おまけ
【攻略サイト】(※http://aki.cside.to/様)
【例のちょっとHなCG】
    
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