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14 2017

レゴバットマン ザ・ムービー

LEOバットマントレーラーレゴバットマン ザ・ムービー
【原題】The Lego Batman Movie 2017年【米・デンマーク】


ヒーローも、悪者も、レゴになって大集合!さぁ世界の運命は!?
悪いヤツらから街を守るレゴバットマンは、みんなの人気者!だがその正体は超“かまってちゃん”な、こまったちゃんヒーローだった!でも家に帰ると、彼はいつもひとりボッチ。
そんなある日、元気すぎる新入りがやってくる!パンツ一丁の“パンいち”ボーイ、ロビンのせいでバットマンのペースはガタガタに。おまけに世界をのっとろうと、ジョーカーが悪の軍団をめざめさせてしまった!キングコング、「あの」怪獣、ハリポタの「あの人」まで!あらゆるワルがおしよせて、世界が終わってしまう!?
はたしてレゴバットマンはロビンたち仲間と力を合わせ、世界を救うことができるのか!?

***

DCコミックスのコミック『バットマン』をあのLEGO(レゴ)風の世界観に落とし込んだアクションアニメ映画。
本作の大きな特徴は、今やすっかりシリアスな作風になったバットマンの雰囲気を一時期のコミカルだった時代……アダム・ウェストがバットマンを演じた60年代のドラマ版のようなギャグ寄りな作風に仕上げている点。
同じようなコンセプトのバットマン作品に『バットマン:ブレイブ&ボールド』があるけれども、本作はこれ以上にギャグ方向に振れている。
バットマンがノリノリで歌を歌いながら楽しそうにヴィランたちを倒していくその様はかなり新鮮。

自作品のパロネタも多く、過去のバットマン映画を全てネタにしていたり、ジョーカーやベイン、キャットウーマンといった有名ヴィランが顔を連ねる中、『イレイザー』『ポルカドットマン』などといったマイナーなC級ヴィランは単なるコスプレ野郎的な扱いだったりと色々皮肉が効いてて面白い。

でもそれよりもこのレゴバットマンのストーリーで凄くツボなのが『バットマンの抱える孤独感』に焦点を当てているというところ!
街でヒーローとして活躍している時はゴッサム市民にもてはやされまくり、バッツ本人もすっかり舞い上がって結構なお調子者として振る舞いまくる。
しかしひとたび家に帰ると自分の相手をしてくれるのはコンピュータのピューちゃんと執事のアルフレッドだけで、広い広い大豪邸でラブコメ映画をぽつんと観るなどして孤独な時間を送る日々。

両親を強盗に殺された事がトラウマとなった事で家族を失うという事に恐怖を持ってしまったため、自分が傷つかないように新しい家族を持とうとせず、孤独を選ぶようになっている。
普段の生活でも人と深く関わろうとしないもんだから、ジャスティスリーグの『リーグ57周年パーティ』にも一人だけ呼ばれていないという見ていて辛すぎるありさまに。
その上ジョーカーが仲間のヴィランを巻き込んでなんと警察に自首したため、街でバットマンが活躍する必要も無くなり、さらに孤独な時間が増えてしまう。

そんなバットマンだけどひょんなことからディック・グレイソンという少年を養子に迎える事になり、ジョーカーが引き起こす大事件の解決を通して少しずつ家族の存在を受け入れるようになっていく……というのが本作の流れです。
基本的にはコミカルでバカバカしいノリなのに感動させるところではきっちり泣かせにかかってくるのはズルい。
ちなみに本作バトジョっぷりもものすごいので、そっち方面に注目して鑑賞するのも楽しい!

レゴ特有のメタ的なノリも含みつつ、過去のコミカルな雰囲気のバットマンをやりつつ、さらに今現在のシリアスなバットマンの『闇』的な部分も盛り込んでいて、なんというか構成に隙がなさすぎる傑作バットマン映画でした。メチャクチャオススメ!!
いやわりと真面目に『ダークナイト』に匹敵するレベルで好きなバットマン映画かもしれん。

最後にこれだけ!日本語吹き替え版のロビンはあの小島よしおがパンツ繋がりで演じているんだけれど、これが思った以上にハマっていて個人的に結構アリだと感じました。お笑い芸人って結構声の演技上手い人多いよな~。
予告版でもちょっとだけ聴けるので気になる人はどうぞ。



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