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27 2017

エイリアン

エイリアン予告編エイリアン
【原題】Alien 1979年【米・英】


スペース・シップ『ノストロモ号』は、船上に工場設備を持ち、そこで生産した工業用品を販売して廻る通商用の巨大なスペース・シャトル。乗組員は船長のダラスをはじめ、一等航海士ケイン、科学者のアッシュ、技師パーカー、機関長ブレットの男5人と、二等航海士リプリー、操縦士ランパートの女性2人の総勢7人。地球に帰る途中、彼らは他の宇宙船からのSOSを傍受し、救出のためにある惑星に着陸した。ケイン、ランバート、ダラスの3人が信号発信地へ向かうが、やっと見つけた宇宙船はすでに黒く焼けこげ、人影はなかった。その宇宙船の底の方を探りに行ったケインは、そこで床一面に転がっている大きな卵状の物体を見つけた。その1個をのぞき見たケインは、突然飛びだした小さな生物に顔をふさがれてしまった。ノストロモ号に連れ戻され寝かされたケインの顔の上には付着した生物が息づいており、無理に剥ぎとろうとするとケインの顔を破壊しかねない程にしっかりと覆われている。見かねたダラスが強引に刃を突き刺すと、切り口からは液体が流れ、その強力な酸の影響でベッドも床も溶けてしまった。が、辛くもアスベスト板(絶縁体)のおかげで事なく済んだ。
しばらくして、彼らがキャビンに戻ってみると生物は姿を消していた。全員が捜索を始め、船室の隅で乾燥した物体に変身して潜んでいるのをリプリーが捕獲した。この危険な生物を船外に棄てるという皆の意見に対して、科学者のアッシュだけは「初めて遭遇した宇宙生物だから研究のために保存すべきだ」と主張し、結局、科学担当の彼に従い、ヘリウム管に保存されることになったのだった。ノストロモ号は、再び宇宙に飛び立ち、ケインは意識を回復し元気を取り戻した。しかし、食事中に彼は呻き声をあげて苦しみ出し、胸部から一つの頭が飛び出した。生物は、彼の体の中で成長し続けていたのである。ケインは血だらけになって死んだ。もはや燃料は1週間分しか残っていなかったため、乗組員たちは一刻も早く船内に潜むこの生物を捕まえなくてはならない……

***

『エイリアン』はシリーズを重ねる毎にアクション要素が強まってくるのですが、この記念すべき第1作はしっかりと手堅く作られたSFホラー。女優シガニー・ウィーバーの出世作でもあります。
舞台となるノストロモ号の廃工場チックな雰囲気、リドリー・スコット監督と美術造形担当のH.R.ギーガーが手がけた世界観とエイリアンの造形は、79年の作品でありながら今見ても古さを感じさせない先鋭さ。
で、乗組員たちを襲うエイリアンはこの第1作ではかなり登場シーンが少なく、それでいて絶妙に恐怖を煽るタイミングで襲い掛かってくるのがイヤらしい。
宇宙船という逃げ場のない極限空間で『未知の怪生物に追い詰められていく』という恐怖感を視覚だけでなく、不安たっぷりなノイズ混じりのBGMの両方で煽ってくるからもう……
「乗組員の腹を食い破って未知の怪生物が現れる」というあの有名シーンは何度見てもショッキングでグロくて怖い!
エイリアンシリーズの第1作はもう別格の面白さですね……超オススメ。

ちなみに本作の公開で外国人を現す「Alien」という単語が「地球外生命体・宇宙人・異星人」ないし「人間に敵対的な怪物」という意味で定着してしまったため、日本の空港では「Foreign Registration」と表記するようになったという逸話があるとか。

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