ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

19 2017

ジェフ・ジョーンズ&ジェイソン・ファボック他/ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 2

ダークサイドウォー2巻表紙

「お前ら神々を殺してやる」
「神?我々は神じゃない」
『そのとおりだ。わたしたちは神じゃない。神は見下ろすだけ。介入もしない。
 神は痛みも笑いも涙も愛も知らない。人とは違う。
 わたしたちは努力する。戦う。失敗する。
 けれど、決してあきらめない。何があろうと』


たなる誕生する――

ダークサイドとアンチモニターとの戦争により、
神々とヒーローたちとを分かつ境界線が消え去った。
その結果、スーパーマンは力の神、バットマンは知識の神、
フラッシュは死の神、シャザムは六神の神、グリーンランタンは光の神、
そしてレックス・ルーサーはアポコリプスの神となり、
人間以上の存在へと変貌を遂げたのだった。
しかし、依然として危機的な状況は続いている。
すべての災厄を防ぐために、ジャスティス・リーグは、
宿敵クライム・シンジケートと手を組むことに……。
二つの世界の二つの最強チームは、
魔の反生命方程式から生命そのものを守り抜き、
ニューゴッズの脅威を防ぐことができるのか。


◆収録作品

2015年12月:Justice League Vol.2 #45
2016年02月:Justice League Vol.2 #46
2016年02月:Justice League Vol.2 #47
2016年04月:Justice League Vol.2 #48
2016年06月:Justice League Vol.2 #49
2016年06月:Justice League: Darkseid War Special
2016年07月:Justice League Vol.2 #50


◆関連作品過去記事
【クライシス・オン・インフィニット・アース】
【フラッシュポイント】
【ジャスティス・リーグ:誕生(The New 52!)】
【ジャスティス・リーグ:魔性の旅路(The New 52!)】
【ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃(THE NEW 52!)】
【シャザム! :魔法の守護者(THE NEW 52!)】
【ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー(THE NEW 52!)】
【フォーエバー・イービル(THE NEW 52!)】
【ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグ(THE NEW 52!)】
【ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1】

◆最終決戦。リーグの戦いが、ついにここで幕を閉じる――
ジェフ・ジョーンズが手がけてきたニュー52版ジャスティス・リーグも本書をもってとうとう完結!!
合間合間のエピソードが一部未邦訳になったりはしたものの、最後まで翻訳してくれたのは本当に嬉しい!!

神々と化したジャスティス・リーグ

前巻でダークサイドは死亡し、その中で神々の力を手に入れたジャスティス・リーグ。
しかしダークサイドとアンチモニターの戦争が終わっても、戦い自体が終わったわけではない。
ダークサイドが死んだ事である種の呪いでもある『反生命方程式』から解放され、アンチモニターはモビウスという男に戻ったが、彼の持つその危険性は変わらない。彼の目的は無感情で孤独な存在である反生命の神から解放され、「殺人を楽しむ」感情を取り戻すことだったのだ。

宇宙そのものを滅ぼす事ができる驚異的な存在であるモビウスを倒す方法を探るため、少しでも彼の情報を得るためにリーグはかつてアンチモニターに世界を滅ぼされた過去を持つクライム・シンジケートの残党に接触する。
一方、別の場所ではダークサイドの娘グレイルがモビウスから分離した反生命方程式を手にし、世界に反生命の秘密を解き放ち、愛する母のため、そして自分のために既に死んだ父ダークサイドや自分たちを追い出したアマゾンに復讐せんとしていた……と、各人の思惑が交差しまくりさらなる激闘へと発展していく、まさにジャスティス・リーグのラストストーリーに相応しいエピソードに仕上がっています。

◆感想
面白かった!!
「敵の敵は味方」ということで『フォーエバー・イービル』でヒーロー達を苦しめたクライム・シンジケートとのまさかの共闘、強敵アンチモニターに立ち向かうヒーロー達の姿、それだけに留まらない二転三転するストーリー展開などもう見どころが多すぎて、ストーリーは熱いは驚きのシーンの連続だわで一気に読み終えてしまった。
それとクライム・シンジケートの最期がきっちり描かれたのが地味にビックリ。リランチ前同様長く起用していくヴィランチームだと思ってただけに。

クライム・シンジケートとのまさかの共闘

ただアンチモニター戦、『クライシス・オン・インフィニット・アース』の時に比べて戦いの規模が小さくなっている……いや作品のスケールとしては充分大きいんだけど、クライシスのときのアンチモニター戦が並行世界中のヒーロー、ヴィランが総結集して巨大な敵に立ち向かい、それでも大苦戦するというシチュエーションだったんで、ニュー52版アンチモニター戦は意外とテンポ良く戦いが終結した印象があったり。
でもアンチモニターの設定とダークサイドの設定を組み合わせてライバル関係に再構成したりする脚本の妙や、この2巻でお目見えする装甲を外したアンチモニターの真の姿とかは大好き。

ジェフ・ジョーンズによるジャスティス・リーグ第2シリーズはこれで綺麗に終わったわけなんだけど、それと同時に今後のDCユニバース全体に関わってくる新展開の伏線を一気に張るという、非常にこの後が気になる締めくくり方をしています。
そのどれもが衝撃的な伏線ばかりでもう……ほんとこの後のヒーロー達のストーリーはどうなっちゃうの!?って感じだ。
特に巻末のエピローグのラストシーンはね……あの人ら何かどこかで見たことのある殺され方をしてるよね……

椅子は何て?
続くバットマンのセリフが衝撃で「!!!???」ともう声にならなかった

この後DCコミックスは2016年5月に『DCユニバース:リバース』という新体制に突入し、様々な作品が新章に突入、各コミックが新シリーズに切り替わっていきました。
しかもこのリバース以降の作品の邦訳は先日18日に開催された『ShoPro Books感謝祭』にて一気に決定!!
(リバースの邦訳自体はこれ以前から決まってはいたのだけれど邦訳タイトルはこのイベントで初披露)
本作ラストで張られた伏線の数々を回収していく作品がちゃんと日本語でも読めることになりそうで今から楽しみですね……!

ちなみにダークサイド・ウォー関連作品として、神と化したリーグのメンバーをそれぞれ主役としたサイドエピソード『パワー・オブ・ゴッズ』という作品も刊行していたのだけれど現状邦訳予定は無いらしく、解説書であらすじを紹介するだけに留まっています。



ジョー・チルを拉致するバットマン&パイが食べたいスーパーマン
神の力でゴッサムの犯罪者を次々と裁き、両親を殺害したジョー・チルに正体を明かして苦しめるバットマン
人としての優しさを失い独善的に行動するスーパーマンなど
面白そうなエピソードが多い感じなので機会があれば邦訳して欲しい

それと実はジャスティス・リーグ第2シリーズはニュー52になぞらえてあと2話刊行されていたみたいです(ライターはジェフジョンではなくダン・アブネットとダン・ジャーゲンス)。話としてはもう本書の時点で綺麗に終わってるんだけどちょっと気になる……
【Justice League Vol 2 #51】
【Justice League Vol 2 #52】

【ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 2 訂正】
※翻訳の訂正記事。ストーリーの微ネタバレが含まれているので注意。

◆時雨晶‏ @sigre210氏によるジャスティス・リーグ#51-52内容紹介ツイート
情報ありがとうございます!
関連記事

0 Comments

Leave a comment