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15 2017

ジェフ・ローブ&エド・マクギネス他/ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス

フォール・オブ・ハルクスワールド・ウォーハルクス表紙

『祖国を救いたい。
 その想いが募る余り、非道で愚かな者どもにつけ込まれ、同盟を結ぶに至ったが…
 わしは独力で勝利を掴んだ。この国を救ってみせる。
 誰だろうと邪魔はさせん。とりわけバナーにはな』


THE FINAL ROUND

突如として姿を現し、暴虐の限りを尽くしたレッドハルク。

紅き暴風にも等しい怪物は、姿を同じくするハルクとの一騎打ちに敗れ、その猛威は一旦は収まった。

だが、レッドハルクにまつわる謎は晴れない。
彼は何者でどこから来たのか、その誕生の経緯は?

謎と陰謀が渦巻くレッドハルクの秘密がついに暴かれる!
注目の新キャラクター、レッドハルクの正体に迫る「フォール・オブ・ハルクス」「ワールド・ウォー・ハルクス」二つのクロスオーバーを同時収録!


◆収録作品

2010年02月:Fall of the Hulks: Gamma
2010年03月:Hulk Vol.2 #19
2010年04月:Hulk Vol.2 #20
2010年05月:Hulk Vol.2 #21
2010年07月:Hulk Vol.2 #22
2010年08月:Hulk Vol.2 #23
2010年10月:Hulk Vol.2 #24


◆関連作品過去記事
【ワールド・ウォー・ハルク】
【ハルク:レッドハルク】

◆レッドハルクの正体判明!ミステリー展開の完結編!
ヴィレッジブックスの定期購読シリーズ、『マーベル・マスト・リード第2期』の4冊目は第1期にて刊行された『ハルク:レッドハルク』の続編タイトル、『ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス』!!
ハルク第2シリーズのTPB『Hulk - Volume 5: Fall of the Hulks』『Hulk - Volume 6: World War Hulks』合本化した大ボリュームの1冊だ!
マーベルヒーローの中でも知名度の高いキャラでありながら邦訳の数は異様に少ないので、第2期のタイトルにまたもハルクがチョイスされたのは素直に嬉しい。

……ただ続編タイトルといっても、以前刊行されたのはTPBの第1巻で、今回刊行されたのは前述した通りTPB第5巻と第6巻の合本版。
間のエピソードを12話もすっ飛ばしての刊行なため、邦訳オンリー勢としては微妙に厳しい作りだったり。
たださすがに本編の前に飛ばした12話を一話ずつあらすじで紹介しており、例によって解説冊子でも色々フォローされているのである程度は補完できます。
それではさっそく本書のストーリーを紹介!

◆THE MYSTERY IS OVER
サンダーボルト・ロス将軍までもがレッドハルクに殺害され、彼を捕らえる決意をより強固にしたヒーロー達。
その最中、優れた頭脳を持つスーパービランらによる同盟軍……モードック、リーダー、ウィザード、シンカー、ゴーストからなる『インテリゲンチャ』、がシビル・ウォーやキャプテン・アメリカ暗殺、ダークアベンジャーズの登場に揺れるこの国を総ざらいするために動き出した。
Dr.ドゥーム、ファンタスティック・フォーのリード、ビーストやブラックパンサーまでもを捕らえ、彼らの頭脳に蓄えられた知識を我が物にせんと特殊な装置で奪っていく。

勿論ヒーロー達もインテリゲンチャのこの行為を見過ごすはずは無く、彼らの野望を潰さんと戦いに向かうのだが、その戦いになんとブルース・バナーと手を組んだレッドハルクも参戦する。
死んだと思われていたがインテリゲンチャの手によってレッドシーハルクとして生き返ったブルースの妻、ベティ・バナーを取り戻すこと、そしてレッドハルクの正体を本人の口から知った事により、ブルースはこのレッドハルクと手を組むことを選んだのだ。

ブルースと組んで世界を救うためにインテリゲンチャの元へと向かうレッドハルク。
だがインテリゲンチャも敵の妨害が入ることは当然想定しており、コズミック・エネルギーを動力源とした強力なハルク型のロボット『コズミック・ハルク』をけしかける。
さらにそれだけには留まらず、インテリゲンチャの仕掛けた罠に嵌ってしまったヒーロー達は彼らが放ったカテクシス光線によりガンマ線とコズミック・エネルギーを浴び、一斉にハルク化してしまう。
ヒーロー達は過去にレッドハルクと戦った記憶が作用し、レッドハルクを敵とみなして彼一人に襲いかかるのだった。

全員ハルク
もはや誰だよ状態なハルク化ソーとその右にいる複眼サイクロップス

加えてブルースもインテリゲンチャの手に落ち、他の賢人たちと同じように捕らえられてしまう最悪の事態。
地球最強のヒーロー達が雁首揃えてインテリゲンチャに敗北し、地上ではガンマ線を浴びたA.I.M兵が首都へと進軍。
今まともにインテリゲンチャと戦えるのはレッドハルクたった一人という、まさに絶望的な状況に陥ってしまうのだった……

レッドハルクは、内戦で分断されたこの国を再び一つにまとめ上げる為だけに戦い続けている人物である。
『レッドハルク』という怪物に身をやつしてまで必死に行動を起こす彼は一体何者なのか?

◆感想
レッドハルクの正体は『ハルク:レッドハルク』の時のレビューにも書いた通り、先に邦訳された『AVX』『エイジ・オブ・ウルトロン』を読んで知っていたので今更驚くような事は無かったのですが、レッドハルクの正体である人物が『如何にしてレッドハルクとなったのか』という動機が描かれる下りは読んでいて面白い部分でした。
ミステリー仕立てといいつつ読者に仕掛けたミスリードのやり方がどうにも反則じみているのはちょっと引っかかるけれども、このやり方はもうマーベル作品では“いつもの事”になりつつあるのでそこは気にしないようにする。

あと、今回はクロスオーバーエピソードなんだけどあくまで本編のみの翻訳に留まっている(未邦訳のタイインについては解説冊子にあらすじが掲載)ので、表紙にも描かれているハルクの息子スカーがストーリーに殆ど絡んでこないというのが少しさびしい。
ハルクが宇宙に放逐されるという『プラネット・ハルク』事件にて、たどり着いた異星の女王カイエラとの間にもうけた息子がスカーなのですが、ハルクはこの息子の存在を知らぬまま地球に帰還してしまったんですね。
スカーは自分を捨てた父ハルクに憎悪を募らせ、このクロスオーバーでついに激突するも最終的に和解するという話がタイインの方で描かれていたみたいなのですが、この下りはあらすじではなく実際に読んでみたかったかも。

【フォール・オブ・ハルクス タイイン一覧】
【ワールド・ウォー・ハルクス タイイン一覧】

ハルク「それが全力か」
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