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27 2016

ラスト・アクション・ヒーロー

ラスト・アクション・ヒーロー予告編ラスト・アクション・ヒーロー
【原題】Last Action Hero 1993年【米】


ニューヨークのタイムズ・スクエアにある映画館パンドラ。そのうらぶれた二番館に入りびたっているアクション映画ファンの少年ダニーは、今日もロサンゼルス市警のスーパー・コップ、ジャック・スレイターが活躍するシリーズもの「ジャック・スレイター」に夢中。ウェイトレスの母アイリーンと2人暮しの孤独な少年が信じられるのは、映画の中の夢の世界だけだった。
ある日ダニーは、映写技師のニックの手伝いで、次回上映作「ジャック・スレイター」のフィルム・チェックに立ち会えることになった。ニックは、ダニーに一枚の光り輝くチケットを与えた。それは別世界へのパスポートだという。ひとり映画館の座席に身を沈めたダニーの前で映画は始まった。南カリフォルニアのギャングの大ボス、ヴィヴァルディの邸宅。そこでジャック・スレイターの又従弟フランクが痛めつけられている。彼の前に組織の殺し屋ベネディクトが不気味な姿を現した。スレイターが現れた時、フランクは虫の息の下から組織の動きを伝えてこと切れた。怒りのスレイターは逃げる殺し屋たちを追撃する。その時、ダニーの魔法のチケットが輝き、ダニーはスクリーンの中の世界に呑みこまれた。
突然現れた見知らぬ少年に目を丸くするスレイター。ダニーは凄場面の連続に大喜びする。前後の展開をよく知っているダニーを不思議がるスレイターと上司のデッカー警部補。デッカーはスレイターに、ダニーと一日パートナーを組むよう命じた。ダニーはスレイターをヴィヴァルディの屋敷へ案内した。出てきたベネディクトと火花を散らす。ヴィヴァルディはベネディクトにスレイターの抹殺を命じた。その頃スレイターはダニーを連れて別れた妻の家へ。そこへ、ベネディクトたちが侵入してきた。ダニーはチケットが入った財布をベネティクトに巻き上げられ、相変わらず大暴れしてしまったスレイターはデッカーに警察バッジを取り上げられてしまう。
しかし、ダニーからヴィヴァルディ一味の大虐殺計画の予兆を伝えられたスレイターは超人的な活躍で粉砕。ベネディクトは、ヴィヴァルディを射殺すると、魔法のチケットの力で現実の世界へ逃げこんでしまう。ダニーとスレイターもそれを追うが、ベネティクトは映画の世界から、スレイターの子供を殺したザ・リッパーを連れ出し、スレイターを演じる現実のスター、シュワルツェネッガーを殺してしまおうと、スレイター・シリーズ最新作のブレミア会場へと向かうのだった……

***

主演のアーノルド・シュワルツェネッガーが少年の夢のヒーローに扮したファンタスティックなアクション&コメディ映画。
映画の世界と現実の世界を行き来する展開がある作品であり、シュワちゃんだけでなくジャン=クロード・ヴァン・ダムやM.C.ハマーなどといった現実の著名人が本人役として登場したりもするのも注目ポイントの一つ。

ただこの映画、監督は『プレデター』や『ダイ・ハード』のジョン・マクティアナン、主演はアーノルド・シュワルツネッガー、作曲家には『リーサル・ウェポン』や『007 消されたライセンス』などの曲を担当してきたマイケル・ケイメンを迎え、ジャンルはまず受けが良いであろうアクションと軽快なコメディ&ファンタジーであり、ヒットしない要素がないくらいの鉄壁の布陣であったのですが、当時公開されていた『ジュラシック・パーク』などのヒット作に客を持って行かれた事と費用をかけたプロモーションの効果がイマイチだった事が重なりコケてしまったのだとか。
【『ラスト・アクション・ヒーロー』はなぜ失敗作と呼ばれてしまったのか!?】「シュワルツェネッガーBlog」様。

でも結果的にコケたとはいっても映画の内容はこれ以上なく傑作なんですよ!
銃を撃てば相手に確実に当たる、大爆発に巻き込まれても割りと平気などといったアクション映画の『お約束』をネタにした展開を見せた後に、現実世界で戦う事になったスレイターがこの『お約束』の通じなさに戸惑うという描写は印象的。
クスリと来るパロディ要素も豊富だし、ストーリー後半、自分が作り物の存在だと知った時のスレイターの独白はしんみりとさせられる。主人公である少年ダニーとスレイターの間に生まれる友情も見てて心が温まる。
肩の力を抜いて鑑賞できるナイスな娯楽映画でしたね……

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