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19 2016

超高速!参勤交代

超高速参勤交代高速!参勤交代
2014年【日】


亨保二十年(1735年)、磐城国。湯長谷藩(現在の福島県いわき市)の藩士たちは1年にわたる江戸への参勤から、久々の故郷に戻ってきた。藩主、内藤政醇は家老・相馬兼嗣の口うるさい説教を聞きながら、ようやく穏やかな日々が戻ってきたとしみじみ、国の居心地の良さを噛み締めていた。そんな折、湯長谷藩の江戸屋敷にいるはずの家老・瀬川が慌てふためいた様子で駆け込んできた。
5日以内に参勤せよ!
「殿っ!一大事でございまする!」「今日より5日のうぢに、参勤せよと上様からのお達しです!!」
「また参勤!?」
江戸の老中・松平信祝が、湯長谷藩の金山の届出に対し、虚偽の疑いがあると言うのだが…。
「なぜわれらが疑われねばならんのだ」「直訴だ!」「逆らえば謀反だ!」「降参すればお取り潰しは免れるのでは?」
忍び泣きする瀬川…。聞けば、この無理難題を阻止しようと、信祝に必死に嘆願したにも関わらず、ひどい恥辱を受けたのだった。
「小藩と侮りおって!5日のうぢに江戸に行ぐ!!」
刻限まで、参勤できるのか!?

***

土橋章宏原作の脚本・小説を元にした時代劇映画。実在した湯長谷藩の第四第藩主・内藤政醇を主役に据え、普通なら8日かかる参勤を5日(実質的には4日)で行うという無理難題に立ち向かう弱小貧乏藩の姿を描いたコミカルで熱く、おまけに感動もする一作。
まず江戸に向かうまでの時間が足りない!さらに参勤から帰ってきたばかりで貯蓄もゼロ、大名行列を行うための人も居ないため、たった7人で参勤する事になったりと、ないないづくしの大ピンチからスタートというのが目を引く。

しかも政醇は閉所恐怖症持ちであるため、大名行列でありながら駕籠に乗る事ができない。加えて信祝の本当の目的は湯長谷藩が所有する金山。この金山を奪おうとせんがために彼らに無理難題をふっかけて湯長谷藩を取り潰そうと企んでいるため、道中には公儀の隠密が行く手を阻んだりと、ホント「間に合うのかっ!?」て感じの展開が目白押し。
でもそこを知恵と工夫で乗り越えていくのが痛快で楽しい。その知恵を出すのが家老・相馬兼嗣なんだけど、周囲から毎度無茶振りされつつもなんだかんだでピンチを乗り切る知恵を出してくれるからもうね、湯長谷藩に欠かせない人材だよね。
お人好しで民思いの藩主・内藤政醇を始めとした湯長谷藩の面々はみんな個性的で好人物ばかりなのも癒される。

ベタベタな展開だし時代考証もそこまで練られているわけではないけども、それでも終盤の怒涛の伏線回収、そしてコメディ寄りかと思いきや政治に絡めたシリアスも結構盛り込まれていたりで見応えたっぷりな歴史エンターテイメントでした。オススメ!

 
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2 Comments

久仁彦  

「相馬、知恵を出せ!」「相馬殿ならきっと凄い知恵を…!」と
相馬さんが愛されすぎてて僕も萌えました。ほとんどイジメだったけど。
超急ぎの旅なのに皆で酒盛りしちゃうシーンも好きです。
やっぱり「飲むなよ!絶対だぞ!」と言われて飲まないヤツはいないんだな…。

原作だと信祝がかなり悪辣な人物だったり、そもそもストーリー展開が結構違ってたりで
こちらも面白かったです。ライトなノリでさらっと読めるのでオススメ。

2016/09/21 (Wed) 00:26 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>久仁彦さん
小説と映画では結構違いが多いんですね。気になるし買っちゃおうかしら…

2016/09/22 (Thu) 15:56 | EDIT | REPLY |   

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