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18 2016

クレイグ・カイル&クレイトン・クレイン他/X-フォース/ケーブル:メサイア・ウォー Vol.2

メサイア・ウォー第2巻表紙

『何年も死の淵を彷徨った。
 肉体の痛みだけでなく、敗北を喫した己の至らなさも我が身を苛め続けた。
 日々、繋ぎ留めた命で己自身の黙示録アポカリプスから
 這い上がる術を考えては時を数えてきた。
 ホースマンが戻るまで、何が人を強くし、
 生きるに値する資質をもたらすかを考えに考え、
 ついに求めるところへと我は到達した。
 敗北は即ち宝であった。
 苦悩は我が未熟さと過ちを日の下に晒してくれた。
 デスはその役目を果たすのではなく、我が奴にしたように、我に命を与えた。
 我はエン・サバ・ヌール、アポカリプス。
 今も昔もこの先も。
 この世界を救うため、再び降臨せん』


THREE-SIDED WAR

ミュータントの救世主と目された少女ホープを、同族に暗黒の未来をもたらす元凶と断じるビショップは、ホープと親代わりのケーブルを時を超えて追い続ける。

二人の危機にサイクロップスは、隠密部隊X-フォースを派遣するが、ビショップもまた援軍を得ていた。
ケーブルの不倶戴天の宿敵であるストライフを仲間に引き入れたのだ。

万全の態勢で待ち構えるビショップ&ストライフに挑む、ケーブル&ホープ、X-フォース。
両者の争いは、闖入者たるデッドプールを巻き込み、さらにヒートアップするも、そこにさらなる不確定要素が加わる。
未来まで生き永らえていたアポカリプスが復活したのだ。

ビショップ、ストライフ、ケーブル、そしてアポカリプス。
数千年の時を超えて続いてきた諍いに、ついに終止符が打たれる…!?

『X-MEN:メサイア・コンプレックス』、『X-MEN:セカンド・カミング』と共に、メサイア三部作を構成する注目作、もう一人の主役ビショップの半生を綴ったミニシリーズ、複雑な設定を解説する豊富なデータページを加え、ここに完結!


◆収録作品

2009年04月:X-Men: The Times and Life of Lucas Bishop #1
2009年05月:X-Men: The Times and Life of Lucas Bishop #2
2009年06月:X-Men: The Times and Life of Lucas Bishop #3
2009年07月:X-Force Vol.3 #15
2009年07月:X-Men: Future History: Messiah War Sourcebook
2009年08月:Cable Vol.2 #15
2009年08月:X-Force Vol.3 #16


◆関連作品過去記事
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.1】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.2】
【X-フォース/ケーブル:メサイア・ウォー Vol.1】

◆メサイア三部作完訳!
通販限定という販売形態ではありますが、X-MENのクロスオーバーエピソードである『メサイア三部作』が本書『X-フォース/ケーブル:メサイア・ウォー Vol.2』の刊行をもってとうとう完訳!
第一部である『メサイア・コンプレックス』、第三部にして完結編である『セカンド・カミング』が先に邦訳されており、当初邦訳予定がなかった第二部である本作が最後に訳されるというちょっと妙な刊行順になっちゃってますが(それもあってセカンド・カミング一巻の解説書にはメサイア・ウォーのネタバレあらすじが記載されていた)、ようやく全部日本語で読めるようになったのは嬉しい。やっぱり解説だけで知るのと実際中身を読むのとではだいぶ違うもの!
それでは早速メサイア・ウォー後半のあらすじをば。

◆FATHERS AND SONS
囚われのホープを救い出すため、過去・現在・未来の全支配を目論むケーブルのクローン、ストライフとの決戦に赴くX-フォースとケーブル。
しかしストライフの力は強大であり、ケーブル、X-フォースのウォーバス、ウルヴァリン、さらに手を組んだストライフを裏切ってビショップまでもがあえなく倒されてしまう。

一方、X-フォースの残りのメンバーであるドミノ、バニッシャー、X-23、そしてデッドプールはこの世界に張られたタイムシールドを破るため、シールドの発生源でありストライフとリンクしながら拘束されている仲間のミュータント、キデン・ニクソンの元を訪れていた。

拘束されたキデン・ニクソン

この未来世界にやって来たX-フォースはあと30分で現代に強制送還されてしまうが、それまでにタイムシールドを破っておかないとその肉体が持たずに全員死亡してしまう。
なんとか彼女を殺害する以外の方法でタイムシールドを解除する方法を模索するドミノ達であったが、タイムジャンプ発動の時間は刻一刻と迫っていた……

その頃、感情の昂ぶりによりアークエンジェル/デスの姿に変異し、この未来世界まで生きながらえていたアポカリプスと出会ったエンジェル。
アポカリプスの目的はX-フォースと同じ。『堕落し果てたストライフを屠ること』であるという。
更なる乱入者が加わったこの戦いは如何なる結末を迎えるのか。

復活のアポカリプス

◆感想
本書で復活を果たしたアポカリプスがカリスマ度爆上げだったり美味しいとこ持って行ってたりで完全にケーブルとX-フォースを喰ってた感がありましたね!
ラストシーンでケーブルに与えた言葉なんてもうあれビランのソレじゃなかったですもん。
一方でこの世界のデッドプールは活躍もするけど基本ウザ絡みするのがメインなキャラで、退場の仕方もあっさりでどこか不憫な感じ。
もっとケブデプするかと思ったら意外と二人の掛け合いは少なめでしたね……
それでもアタマおかしい方向にかなり振れてる本作のデップーのキャラは結構好き。

メサイア・ウォー以降はビショップのミニシリーズが収録。彼のオリジンからX-MEN加入、そしてホープの命を狙うビラン化までを彼のハード過ぎる過去や心情を丁寧に描いた一作となっています。
X-MENと出会い、悲惨な未来を防げたと思ったらM-デイで悲劇的な世界を体験し、加えて自分が育った悪夢のような未来世界を生み出したホープがこの世界でも誕生してしまった現実に直面したビショップの絶望感には同情しなくもない。

ビショップミニシリーズ

あと死ぬほど設定が複雑化しているケーブルやビショップ、その周辺人物、チームなどを超詳細に解説したデータ本『X-Men: Future History: Messiah War Sourcebook』が収録されているのもありがたい部分。
ケーブルと言えば装備しているポーチが異様に多いのも特徴の一つですが、そんな大量のポーチに何を入れているのかまでしっかり解説していて、ケーブルマニアにもポーチマニアにも満足な内容となっております。

Cable-Pouches-Labeled.png
備えあれば憂いなし
これはケーブルがどんな状況にも対応できるようにしている優秀な戦略家である証なのだ
だからポーチがどんどん増えていくのだ
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