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16 2011

ジェフ・パーカー&ロジャー・クルーズ/X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋

明日への表紙_convert_20110616010249

「騒動の源は近い。
 攻撃をおこなう前に、一般市民の安全を確保するように」

「了解」

スタン・リーとジャック・カービーが誇りに思うであろう力作
――SilverbulletComicbooks.com

現在、エグゼビア教授の「恵まれし子らの学園」は活気に満ちており、次世代のミュータントたちがその脅威のパワーを上手く使いこなせるように訓練をおこなっているが、未熟な生徒を指導しているのは、他ならぬX-MENである。彼らはベテラン教師であり、ミュータントに対する絶え間なき偏見と暴力から学園を守る守護者でもある。X-MENは世界初のミュータント・スーパーヒーローチームだが、数年前の彼らはエグゼビアの私立学園で学ぶ少年少女にすぎなかった。彼ら5人の学生―サイクロップス、アイスマン、ビースト、マーベルガール、エンジェル―こそ、未来の礎を築いたものたちであり、X-MENの第1期生だったのだ。

40年以上前、スタン・リーとジャック・カービーはマーベル・ユニバースに、一風変わった十代のヒーローチームを登場させた。X-MENは従来のスーパーヒーローチームとは対照的に、敵と戦うだけでなく、自分自身の奇妙な超能力をうまくコントロールしなければならなかった。『X-MEN:ファーストクラス』はX-MENの創設期を舞台にした全8話の物語であり、いかにして5人の未熟な若者が伝説のX-MENになるにいたったのかを描いた知られざるエピソードである。ただ単に昔の事件を語り直したのではなく、ヒーローのコスチュームの奥にある素顔に迫り、新たな視点でとらえることにより、若きX-MENの初代メンバーがマーベル・ユニバースの顔へと成長していく姿を描き出している。


◆収録作品

2006年11月:X-Men First Class #1
2006年12月:X-Men First Class #2
2007年01月:X-Men First Class #3
2007年02月:X-Men First Class #4
2007年02月:X-Men First Class #5
2007年04月:X-Men First Class #6
2007年05月:X-Men First Class #7
2007年06月:X-Men First Class #8


◆若きX-MENの物語
映画『X-MENファースト・ジェネレーション』公開記念として、
それにあわせて緊急出版された本書。
X-MENの初代メンバーであるサイクロップスアイスマンビーストマーベルガールエンジェルの若きミュータントたちの成長物語となっている作品です。
映画公開にあわせた邦訳コミックですが、映画原作というわけではない点に注意。

明日への1_convert_20110616151026
外見がまだ人間だった頃のビースト

全8篇で構成されており、ここ最近のコミックでは珍しく一話完結型の物語となっています。
おかげで一話一話を気楽に読み返せる感じ。
話の内容もどこかお気楽なものとなっており、
気が重くなるほどのシリアス物だったり、ある程度事前知識も必要だったりする邦訳タイトルに比べると、
本書は比較的入り込みやすい一冊だと思います。

明日への3_convert_20110616151557
BIG3の一人

また、一話毎に毎回様々なキャラクターが登場するのも特徴。
最近ゲームに登場したり単独で映画化されたりで知名度急上昇中の「ソー」や・・・

明日への5_convert_20110616151610
初出は「ファンタスティック・フォー」

格ゲーに「スーパースクラル」が登場したことで少し知名度が上がった「スクラル人」

明日への2_convert_20110616151540
いわゆる頼られキャラ

マーベルで最も有名な魔術師ヒーロー、不思議博士・・・じゃなかった、Dr.ストレンジが登場。
他にも
ネイモア、センチネル、ジャガーノート、リザードなどと様々なキャラクターが登場し
(顔見せ程度だったりもしますが)
「マーベルコミックにはこんなキャラが居るんだ」と知る足がかりにもなるんじゃないでしょうか。

本書は解説の小冊子が付属しておらず、
キャラクターの詳しい説明が読めないやや不親切な仕様。
ゲスト的に登場するキャラクターが多い作品なのでこれは残念。
その代わりに、本書の訳者である高木亮さんが独自に本書の解説をまとめられています。

【X-MEN:ファーストクラス 補足】

補足によるとこのミニシリーズは好評だったようで終了後も様々なシリーズが作られているようですね。
今後翻訳されたりしないかな(期待)

◆PICK UP キャラクター ゴリラマン
ゴリラ1_convert_20110616153529「しゃべるゴリラも見たことがないとは」
なんだこのゴリラ!(驚愕)

外見は完全にゴリラ、しかし人語を話すこのキャラクター。
実はこのゴリラは元々はケン・ヘイルという人間。
「ゴリラマンを殺したものは不死になれる」という伝説があり、
これを実行に移した(実際は考え直したが相手のゴリラに撃つ様に仕向けられた)結果、
不死になった代わりに呪いによって殺したゴリラマンの姿になってしまったのだとか。

本書では8話目(最終話)、ジャングルで行方不明になった教授を捜索する話でガイド役として登場。
よもやこんなインパクトのあるキャラを最後に持ってくるとは・・・
初見では僕もハンク(ビースト)やボビー(アイスマン)のようなリアクションを取ってしまいました。

ゴリラ2_convert_20110616155142
ゴリラがしゃべった・・・!

ヒーローチームとしてSHILEDに参加したり、
エージェンツ・オブ・アトラスというチームに所属していたりするようです。
ただ普段の邦訳タイトルではまず出番がないキャラであるため、本書でゴリラマンの活躍が拝めるのは非常にありがたいですね。

◆映画 「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」感想
エグゼビア教授とマグニートー、親友同士だった二人がいかにして袂を分かったのかが描かれるこの映画。

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また、過去シリーズでは描かれていなかった、
ミスティークの過去や、ハンク・マッコイ(ビースト)があの獣人のような姿に変貌した理由、
エグゼビア教授が車椅子生活になる原因やエリックがマグニートーになるエピソードなど
見所が盛りだくさんの映画でした。
個人的にミスティークの過去エピソードが語られた事で過去三部作での印象が大分変わりました。
あと、若かりし頃のエグゼビアは女性をナンパしたりとわりと軽い面があったのにも驚き。
エグゼビア教授はエゴイスティックな面が見え、逆にマグニートーは人格者としての面が色濃く描写されており、
それまでのキャラクターイメージが上書きされるような感じでしたよ。

早くも本作の続編が企画されているようで、
今後のストーリーで若き日のサイクロップスやジーン・グレイが登場するのかもしれません。
FOX側は本作を新三部作の一作目とする構想だそうです。

パンフレットによると当初映画のタイトルが「X-MEN:FIRST CLASS」と発表されたとき、
多くのファンは初期X-MENの物語がスクリーンで見られると期待したとか。
しかし実際はエグゼビアの若かりし頃を描いた作品で、X-MENの起源を描くものと発表。
さらに映画会社は若き日のマグニートーを描く「X-MEN:ORIGINS:MAGNETO」を企画していたようですが、
結果これを発展させた物語が「X-MEN:FIRST CLASS」となったようです。
邦題では「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」となっていますが、
こちらの方が原題の”第一期生”という意味合いよりも
前の世代の物語というニュアンスが伝わりやすくなっています。


あとは、ウルヴァリン(ローガン)がちらっとカメオ出演していたのがちょっと嬉しいサプライズでした。

◆X-MEN:ファーストクラス第2シリーズ&完結編
本作は、2007年8月にすぐさま第2シリーズが刊行されました。
毎話様々なゲストヒーローが登場する作風は変わらずな模様。
キャラを知る取っ掛かりにもなるんでそのうち邦訳されてほしい所ですね!

  
TPB全3巻、全16話が制作されました


そしてこの本『X-Men: First Class Finals』でファーストクラスシリーズは完結
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