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15 2016

ゼロ・グラビティ

ゼロ・グラビティ予告編ゼロ・グラビティ
【原題】Gravity 2013年【米・英】


地表から600kmの上空。すべてが完璧な世界で、誰もが予想しなかった突発事故が発生。スペースシャトルの大破によって、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーの2人が無重力空間に放り出されてしまう。
漆黒の宇宙で2人を繋ぐのはたった1本のロープのみ。残された酸素はわずか2時間分。地球との通信手段も断たれた絶望的な状況の下、果たして2人は無事に生還できるのか……?

***

突然の事故により宇宙空間に投げ出されることとなった2人の宇宙飛行士の極限状況を描くスペース・サスペンス。
本作の大きな特徴は、宇宙空間というものをかなりリアルに近づけて描き、なおかつ宇宙空間というものの恐ろしさもリアルに伝えてきている部分でしょう。
主人公たちが生存の希望を見つける度に、ことごとく試練が立ちはだかってそれを潰されていく絶望感といったらもう……
「宇宙空間は真空だから音がしない」という、常識ではあるけれどそこをリアルに再現しても仕方ないのではと思われてきた部分も本作ではしっかり意識しており、わずかに聞こえる音は宇宙服等に含まれている空気を通してのものとして描写されています。
無音を再現しているとはいっても代わりに不安を煽るBGMはしっかり流れるんですけどね。

展開自体は実にシンプルすぎるほどにシンプルで、そこを時々批判されている事もある作品だけれども、そもそも人間ドラマよりも宇宙空間に放り出される恐怖に徹底して没入させる事が狙いなアトラクション映画的な作品なので、終始緊張感が続く内容だしこれくらい単純な構成で良いと思う。
アカデミー賞で7冠も獲得した話題作ですが、賞を取ったのはほとんど映像とか音楽の部分ですし。
邦題こそ『ゼロ・グラビティ』と無重力を推すだけのタイトルになっちゃってるけど、原題が『Gravity』だからこそ冒頭とラストで計2回タイトルを出す演出が映えている事だけは知っておいて欲しい。

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