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07 2016

逆転裁判6

逆転裁判6タイトル

修行中の綾里真宵を迎えに行くため、
神秘と信仰の国≪クライン王国≫を訪れた成歩堂龍一。

異国情緒豊かなクライン王国の名所を観光している最中、
ガイド役の少年ボクト・ツアーニが突然逮捕されてしまう。

ボクトを心配して法廷に入った成歩堂は、
そこで前代未聞の裁判を目の当たりにする。

この国の法廷は弁護士が必要とされない
“あきらめの法廷”
と呼ばれていた・・・・

弁護士が不在の裁判とは・・・・一体!?


◆本編未収録スペシャル短編アニメ「逆転裁判6 プロローグ」

『みんなで応援ツイートキャンペーン』にて公開された短編アニメーション。

◆2つの舞台で巻き起こる新たなる逆転劇
逆転裁判のナンバリングもとうとう6作目に!!
スピンオフ作品として大逆転裁判、逆転検事1&2、レイトン教授VS逆転裁判なんてのもありますから、それもカウントするととうとう10作目の大台ですね。

本作『逆転裁判6』は、被告人が有罪になると弁護士まで同じ罪で裁かれる『弁護罪』というトンデモ法律が存在する国『クライン王国』とお馴染みの舞台『日本』の2つの国でストーリーが展開していくやや変わった構成の一作。
クライン王国での主人公は成歩堂龍一(ナルホドくん)、日本国内での主人公は王泥喜法介(オドロキくん)というW主人公になっております。
とはいえ希月心音(ココネちゃん)が主役になるエピソードもちゃんと用意されてるよ!

それではさっそくレビューしていきます。
ゲーム発売前に公開されていた内容以上のネタバレは避けてレビューするので曖昧な記述にしている箇所が多いですけどカンベンな!

メインとなる舞台は霊媒の本場という設定の架空の国『クライン王国』という事で、今回盛り込まれている新システムは『霊媒ビジョン』という、「死者が最後に見た映像を映し出す」というもの。
要するに被害者視点のスナッフビデオ。怖い。

これまでの逆転裁判では霊媒師が登場するというのもあり、「被害者の霊を呼び出しちゃえば解決するのでは?」という最大級のツッコミどころが存在しており(ゲーマガ誌上で連載されていた「なるほど逆転裁判!」の中でもシリーズのタブーとされていた)、真宵ちゃんが単に未熟だから自由には呼び出せないなどの理由で回避してきたものの、本作ではとうとうそこに踏み込んでしまった。

結論から言うと被害者が最後に見た映像を確認しようがすぐに真実に辿り着けるというわけではない、という事が分かって上手い落とし所だと思いましたね。
『霊媒ビジョン』は被害者の最後に感じた五感と映像を事細かにチェックしておかしいところを指摘するというシステムであり、思い込みで映像を見ていると見落とす事実が案外多かったりするのが面白い。

ホンシツ…じゃなくてゲンジツ

本作ではついに28歳になった真宵ちゃんが登場し、霊媒もあっさりこなせるようになっちゃってこれじゃすぐに事件も解決しちゃうんじゃないかと思ったのですが、結果から言うと一筋縄ではいかないのがもミソ。

毎度おなじみ探偵パートでは好きなタイミングであちこち調べて証拠を集めたり無駄会話を楽しむ要素が復活。
前作5で消えた事(特定タイミングでしか「調べる」コマンドが登場しない)に不満を持ったユーザーはかなり多かったようで、その声に応える形で復活させたとのこと。

科学捜査官茜

『4』で科学捜査官の試験に落っこちただの刑事になってやさぐれキャラと化した茜ちゃんも本作でようやく科学捜査官に!
4で評判が悪かった設定もこれで大体はフォローし終えた感じかな……?
それでもかりんとうネタは健在。あれまで消しちゃうと4要素が無くなるからこれはこれでいいかもしれない。

◆DLC話
DLCコンテンツの話もちょこっとだけ。
今作も『5』同様、ナルホドくん達の衣装を変更する事ができるコスチュームパックが配信されています。
特にナルホドくんは「芝九蔵虎ノ助」の服を来てくれるため、実質芝九蔵虎ノ助主役でストーリーを楽しめると言っても過言ではない(過言)。
……まあネタ衣装ばっかりなんでちょっと変更してひとしきり笑ったら結局元に戻す事が多いんだけどね。

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あと、後日配信予定なしの特別シナリオ『遊べる!逆転劇場』は本編無関係のギャグシナリオとなってました。
牙琉検事が6でマトモに活躍してくれるのはこの逆転劇場だけ!
【「逆転裁判6」数量限定特典は2本のショートストーリーが楽しめる「遊べる!逆転劇場」。早期購入特典には特選コスチュームパックが付属】

それはそれとして、DLC一番の目玉はやはり追加シナリオの「時を越える逆転」じゃあないでしょうか。

この同窓会感

めちゃくちゃ久々に矢張が登場、主人公はナルホドくん、相棒は真宵ちゃん、担当検事はミツルギ検事、新キャラ勢の出番は殆ど無しと、作中でも裁判長が言うようにとことん同窓会感満点なシナリオです。
「タイムトラベル」をテーマにしたストーリーとなっており、作中ではタイムトラベルが起こったかどうかが争点となる昔の逆裁を思い出すトンデモ展開、矢張画伯の奇妙なスケッチ、会話が基本結構昔懐かしい逆裁ノリ(タクシューは全然関わってないけど)だったりと、なかなか満足感のあるストーリーでした。
後半矢張の影が薄くなっていくのだけがちょっと残念だったけど!


◆感想
結論から言うと面白かった!
今作は事前情報では成歩堂龍一と王泥喜法介のW主人公と謳われており、実際ゲームでもナルホドくんとオドロキくんがほぼ交互に主役を務めてストーリーが進行していくんだけれども、最終的には『6』はオドロキくんの物語と言っても過言ではないレベルの非常に力の入った最終話が待っている。

第2話イメージイラスト
2話も個人的に好きなエピソード
「これもっと後に取っておいても良かったんじゃないか」ってな設定のキャラを放り込んできた点は
検事2をちょっと思い出す

後述の関連リンクに纏めた開発者インタビューによると、本作で大きく掘り下げられる事になったオドロキくんの設定は『4』の頃からひっそり作っておいたものではなく、今回新規に考えられた物とのこと。
ただ後付とはいえ、『4』の頃にほんの少し語られたオドロキくんの設定を『6』でしっかり拾って詳細に語られる事になったのはホント嬉しい。
でもここまで徹底的にオドロキくんを掘り下げてくれるのなら、個人的にはW主人公じゃなくて『4』の時のように完全にオドロキくんを主役に据えてストーリーを展開しても良かったかも。

演出関係は5以上に3Dを活かした物となっており、詳しく語るとネタバレになってしまうので伏せますが、5では2D時代を意識して一部を除いて平面的だったのに対し、本作ではバンバンカメラワークを駆使して目を引く演出を盛り込みまくっていました。
現在放送中のアニメ逆転裁判の風圧演出に似たものが最終話で飛び出した時はちょっと吹いた。

一方トリック関係は相変わらず「それちょっと無理が無いか?」とか「いくらなんでも警察の捜査が杜撰すぎないか?」と突っ込みたくなる箇所が多数存在。
「2話の被害者の死体の回収方法」とか「4話の被害者の死因がアレなのにどうやってダイイングメッセージを残したのか」とか、説明が曖昧なまま終わってしまう事がちょいちょいあるのですが、(ゲームの)逆転裁判シリーズはキャラ崩壊を防ぐためにシナリオはあえてスタッフだけで書くようにしているとどこかで公開されていたインタビューで見た記憶があるので(曖昧)、トリックの詰めが甘いのは余程の酷さでない限りは眼をつぶるのが優しさかもしれない。
(もちろんしっかりしているに越したことはないけど)

そしてさすがに6ともなるとメインキャラが増えすぎてきたのもあり、その上全員登場させてなおかつ見せ場を作ろうとした結果かなり持て余している感じはあった。
「無理に全員登場させんでも」……と思ったけど今回は「シリーズ集大成」を大きく打ち出しているしね……難しいところだ。
それもあって本作は身内絡みの事件が起こるエピソードが多く、本筋に関係ないいつもの逆転裁判なシナリオは4話とDLCぐらいでした。

『4』から大きく時系列が進んで始まった逆転裁判の新章もこれで3作目。
これまでのストーリーの積み重ねからなる集大成的な作品ではあるものの、まだまだ作ろうと思えばいくらでも続編が展開できる終わり方だったのも印象的。
というか実際インタビューで「誰が主人公で、どんな舞台でも続編を作れるようにした」と語ってるんですけどね。

個人的にはもう本作の時点で弁護士として成長しきっているナルホドくんが主役で出来ることはほぼほぼやり尽くしていると感じたので、『7』あたりではそろそろ『4』の頃のようにナルホドくん以外が主役になって欲しいかな!

成長したオドロキくん
本作のオドロキくんの成長を見ると色々こみ上げてくるものがある











しかしアレだね。逆裁シリーズは近未来設定とはいえタイトルを重ねるごとにどんどん現実離れした世界観になっていくね(小声)。

◆関連リンク
【公式サイト】
【公式開発ブログ】
【『逆転裁判6』声優インタビュー! ~前編~】
【『逆転裁判6』声優インタビュー! ~後編~】
【第1回『逆転裁判6』開発座談会】
【第2回『逆転裁判6』開発座談会】
【第3回『逆転裁判6』開発座談会】
【最終回『逆転裁判6』開発座談会】
【シリーズ集大成の『逆転裁判6』裏テーマは継承だった!そこに込められた開発者の想いとは…】
【『逆転裁判6』真宵の登場発表は不安しかなかった!? 南の島の設定や登場キャラの秘話を開発メンバーが語る】
【逆転裁判 コミュニティサイト「逆転通信」】
【逆転裁判6攻略】
【逆転裁判6 色々ネタ】「逆転裁判攻略」様。クライン語解読は必見。
  
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