ツルゴアXXX

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20 2016

Neverending Nightmares(ネバーエンディングナイトメア)

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“My God, why have you forsaken me?”
(わが神よ、どうしてわたしを見捨てられたのですか?)

本作は、恐ろしい悪夢の中にあなたを閉じ込めることで、 精神的な恐怖を与えるホラーゲームです。
あなたは主人公トーマスを操作します。彼は、悪夢を見ています。
その悪夢から目覚めたとしても、そこにはまた悪夢が広がっています。
より深い夢の奥へ、深い精神の奥へと進み、そこに巣食う化物や悪魔と対峙しなければなりません。
この悪夢は何なのか。この恐怖は何なのか。
彼が真実に目覚めた時に、理解できるのでしょう。
操作方法は至ってシンプルです。歩く、モノを調べる、そして走る。
彼は喘息の持病のせいで、あまり多くは走れませんが。
恐ろしい空間を探索するのがメインプレイになりますが、
時には得体の知れぬ異形の怪物から身をひそめたり逃げ回ることも必要です。
トーマスの病み切った精神が描き出す悪夢は、あなたのプレイによってその真実が変化します。
同じように見えるものであっても、その真実は異なるのです。
さあ、灯りを消し、ヘッドフォンをつけて、悪夢の中へ。


◆1st Trailer

◆精神の病に苦しんでいた開発者自身の感覚をそのまま反映したホラーゲーム
このゲームの存在を知ったのは、2年ほど前に公開された『ホラーゲームの歴史を3分間で振り返る』という下記の海外動画でした。


※やや閲覧注意
『Playing With Fear - The World Of Horror Video Games』という
ドキュメンタリー・フィルムの宣伝動画
「Kickstarter」で資金繰りをしていたものの
残念ながら目標金額に到達できず未制作に終わってしまった模様

わが神よ

絵本作家エドワード・ゴーリーにインスパイアされたという鉛筆画風の印象的なグラフィックが目を引く本作『ネバーエンディングナイトメア』は、インディーゲームメーカー『Infinitap Games, LLC.』が開発したサイコホラーアドベンチャー。
本作のホラー世界描写は強迫障害やうつ病を患っている開発者、Gilgenbach氏自身の体験がモデルになっているとか。

元々は2014年9月にPC(Steam)およびOuyaでリリースされていた作品ですが、好評を博した事を受けてインディーゲームを販売するゲームブランド「PLAYISM」からダウンロード専用ソフトとしてPS4版、PSVita版がリリースされる運びとなりました。
PC版からの変更内容はシナリオ分岐からのスタートやゲームデザイン、アートなどがブラッシュアップされ、またPS4版では内部スピーカーから効果音が出たり、コントローラーのLEDの色が、その世界を反映した色に変わるなどの要素が盛り込まれているとの事。
今回僕がプレイしたのはPSVita版です。

ゲームの目的は精神病を患っている主人公のトーマスを操作して、彼の精神が創りだした悪夢の中を探索し、現実世界で目を覚まさせてやる事。

悪夢の世界1 悪夢の世界2
悪夢の世界3 悪夢の世界4
悪夢から目を覚ましたかと思えば、また別の悪夢が始まってしまう

トーマスは自分の身を守る術を全く持っていない。自分を殺害しようとする怪物に襲われればただひたすらに逃げるしかない。
操作形態は非常にシンプルで、歩く、走る、調べるの3つだけ。
ゲーム画面にも体力ゲージなどといった情報の表示は一切無く、闇に閉ざされた不安感一杯の建物の中をただひたすらに歩きまわる事となる。
しかもトーマスは喘息を患っており数秒走っただけですぐ息切れしてしまうため、あまり無理はさせ続けられない。

こう書くと少々難易度が高めなゲームのような印象ですが、実際はトーマスが死亡してもすぐ近くの地点からリスタートしますし、探索する建物もほぼほぼ一本道で迷う事はない構造なため、難易度はむしろかなり低めな部類。
調べられるオブジェクトは着色されているため、基本白黒な画面の中では見逃すこともまず無いはず。
(壁に飾られている調べることが可能な一部の絵画や写真は白黒のままだったりしますが、スルーしてもゲームの進行に影響はなし)

ストーリーはかなり謎めいており、意味深な会話や演出が断片的に描写されるのみ。

ひどい悪夢を見ていた1 ひどい悪夢を見ていた2
ひどい悪夢を見ていた3 ひどい悪夢を見ていた4

本作は3種類のマルチエンディングを採用しているのですが、各ルートにストーリーの繋がりは感じられず、主人公トーマスの過去に何があったのか、またトーマスの側に現れる女性との関係は妹だったり妻だったり精神科医だったり娘だったりとやたら変化するため、どうにもはっきりしない。

マルチエンディング
全6章&合計9ステージ エンディングは3種類

インタビューによると開発者自身も「あえて自由に解釈できるように不鮮明にしている」と語っており、ストーリーの答えはプレイヤーの想像に委ねている模様。
ただ漠然としているとはいえ意味不明というわけでもなく、なんとなく「あれはこういう事だったのではないか」と考察できる作りなので、一通りエンディングを見て色々想像してみるのも本作の楽しみの一つだと思います。

ガビィとは 罪人?
人形の部屋 突然の自殺

◆感想
ゲームのボリュームはそれほどでもなく、数時間あれば完全クリアも容易。
前述したとおり難易度がかなり低くゲーム性もあまり高くないため、やり込み甲斐を求める人には合わないかもしれない。
ただこのゲームは不快感、不安感を煽る演出がとにかく素晴らしい。
悪夢の中で遭遇する怪物から確実に逃げるためには彼らの息遣いをしっかり聞いておく必要があったりするのもハラハラする。
だからまあプレイする際は必然的にイヤホンかヘッドホンをしておいた方が良かったりするんだけれども。

個人的にホラーゲームは演出が優れていればゲーム性がおざなり気味でも無問題なクチなので、充分満足でした。
そういえばホラーゲームは「恐怖を倍増させるためにあえて遊びにくい作りにすることが多い」ってのはどっかで聞いたことがあるかも……

確かにボリュームはあっさり気味だけど、1480円という価格を考えるとコスパは良い方だと思います。
ゲームを買うというよりは、映像作品ないしハードカバーの絵本を買うような感覚で望んだほうが良いかも。
ただ洋ホラーらしくビックリ系の演出が多めで、記事にはあまり引用していませんがかなりグロテスクな映像も多いので苦手な人はホント注意だ!僕自身何回PSVitaを取り落としそうになったか分からん。
(そういうのが苦手な人がそもそもホラーゲームを買うのかはともかく)

イエス・キリスト

◆関連リンク
【Infinitap Games公式サイト】
【開発者・Matt Gilgenbach氏ツイッター】
【『Neverending Nightmares』作者の鬱病・強迫障害が生みだしたホラーゲーム、開発者インタビュー】
【Neverending Nightmares クリーチャー別攻略ガイド】
【Neverending Nightmares 攻略&レビューまとめ&プレイ動画】「なんとなくFPS」様。
【Neverending Nightmares ネタバレ全開なストーリー考察 「夢と現の終着点」】「ゲーマー日日新聞」様。
【neverending nightmaresについて考察する①】
【neverending nightmaresについて考察する②】
【neverending nightmaresについて考察する③】「コミィのゲーム考察日記」様。

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