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03 2016

127時間

127時間予告編127時間
【原題】127 Hours 2010年【米・英】


身動きのとれない断崖。迫る死の恐怖と、<生きたい>と願う情熱が戦い続けた、激動の127時間。
そして、アーロンは<決断>した。谷底で求めた“新たな人生”を生きるために――。


誰にでも、人生のターニング・ポイントは必ずやってくる。アーロン・ラルストンの場合、それは自分の庭のように慣れ親しんだユタ州、ブルー・ジョン・キャニオンでの出来事だった。
金曜の夜、いつものように一人で、ロッククライミングを楽しむため、ブルー・ジョン・キャニオンに向け出発した。
だが、運命の瞬間が彼に襲いかかる、落石に右腕を挟まれ、谷底から一歩も動けなくなったのだ。
助けを求める叫び声は無人の荒野にむなしく呑み込まれ、持てる知恵と経験を総動員して岩を撤去しようとするが、ピクリとも動かない。
死を目前にして初めて自分の人生と向き合うアーロン。自分勝手に生き、決して心を開かなかった。両親にも、友達にも、恋人にも――。
衰弱した身体を引き裂くように襲いかかる後悔、そして湧き上がる命への情熱。生きたい。生き直したい――!
そして生命の限界を超えた127時間後、遂に彼は<決断>する――。

実在の登山家、アーロン・ラルストンの自伝『奇跡の6日間(Between a Rock and a Hard Place)』を原作とし、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化したノンフィクションドラマ。
周囲は人が通らないだだっ広い荒野。そんな中で深い渓谷に落ち落石で右腕を挟まれ、水も食料も少ない極限状態に突如として放り込まれてしまうという、重苦しく、常に緊迫感漂う一作。
序盤はのほほんとロッククライミングで遊んでいたのに、いきなり不運で一歩も動けない状況になってから静かに『127 Hours』というタイトルが表示される演出もゾクっとする。

上映時間94分の殆どが狭い隙間の中というシチュエーションなのに、退屈するどころか生々しすぎる恐怖描写のせいで目が離せませんでした。実話だからというのもあって余計に。
パニックによる体力消耗。現れる幻覚。無事生還する夢を見てしまい、目が覚めてから絶望に包まれる場面なんて実にキツい。
遺言代わりに自分の姿をビデオテープに撮影する下りがあるのですが、ある日だけバラエティのトーク番組に出演したかのようにハイテンションに振る舞う姿もあって、それがまた精神的に危うくなっているのがひしひしと伝わってきて辛い。

そしてクライマックスではとうとう脱出するための大きな決断を下し、思い切った最終手段に出るのですが、その描写があまりにリアルで痛々しかったために鑑賞中に気を失ったり発作を起こした観客が数名現れたというのは有名な話。
【Vrouw onwel tijdens persvoorstelling】
【Danny Boyle's '127 Hours' Labeled "Too Intense" After Medics Called to Screenings】
【Audience faints at 'realistic' amputation film】
【ダニー・ボイル監督の最新作、衝撃的なシーンに気を失う観客も!】
※ネタバレ注意!

実際僕もこのシーンはドぎつ過ぎて顔を背けそうになりましたね……
物凄くシチュエーションもストーリーもシンプルなのに、主人公アーロンが置かれる窮地に自分も入りこんだように錯覚するほど没入感のある映画でした。超オススメ!

 
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