ツルゴアXXX

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13 2011

ブライアン・アザレロ&リー・ベルメホ/ジョーカー

表紙_convert_20110513004734

「・・・あのジョーカーがアーカム・アサイラムから釈放された。
 正直に言うと、初めて彼を見たときは思わずギュッと縮んじまった。
 そう、アソコがな」


‘あのジョーカーがアーカム・アサイラムから釈放される’

衝撃的なニュースがゴッサムシティの街を駆け巡った。
かつてはゴッサムシティの闇社会の帝王として君臨していたジョーカーだったが、
彼が不在の間に、他のマフィアたちはジョーカーの縄張りを山分けし、我がもの顔で支配していた。
ジョーカーに憧れ、彼の下で働きはじめた青二才のチンピラ、ジョニー・フロストは、
やがて縄張りを取り戻すべく、
残忍なやり方で次々とマフィアたちを始末していくジョーカーの狂気と混沌を目の当たりにする…


◆収録作品

2008年10月:Joker


◆JOKER
本書で注目したいのは、
ジョーカーのデザインが『ダークナイト』ヒース・レジャー風である点。

名演_convert_20110513010926
『ダークナイト』のジョーカー

ジョーカー_convert_20110513014449
そして本作品のジョーカー。

驚いたことにデザインがそっくり。
原書の発売が『ダークナイト』の後だったというのもあり、
当初は映画の影響を受けたデザインであると推察されていたようなのですが、
なんとこれ、前書きや後述の作者インタビューによると偶然の一致なんだとか。
すごいなこの偶然。

本作品のもう一人の主人公とも言えるのがマフィアの下っ端である、
『ジョニー・フロスト』

ジョニー_convert_20110513171345

アーカムから出所したジョーカーを迎えに行く役を引き受けたことをきっかけに、
ジョーカーと共に行動するようになります。
今でこそチンケなチンピラであるものの、
いつか『何かを』やり遂げてジョーカーのように『ビッグ』になる事を夢見る男。
ジョニーは他のマフィアたちよりも近い距離で
憧れであるジョーカーの"圧倒的な力"を目の当たりにする事になります。

が、ジョーカーの狂気は彼の想像をはるかに上回るものであったために、
ジョニーの『ジョーカーみたいになりたい』という思いに陰りが見え始め・・・

ジョーカーとの距離が近い位置にいるキャラクターであり、
ジョーカーの無軌道っぷりをチンピラの視点から眺めるための重要なキャラクターです。

ちなみに本作品はけっこう残酷なシーンが多め。
後述の作者インタビューにもあるように、
ジョニーからの視点をワンクッション挟んでいなければグロ描写連発の作品とも言えるぐらいです。

雰囲気としてはギャング映画のソレっぽい感じ。

釈放_convert_20110513174623
釈放シーンの1コマはホントに痺れる


◆読了後に読んでおきたいモノ
本書の翻訳を担当された『アメコミくえすと』の管理人、高木亮様が、
作者インタビューの翻訳や注釈をまとめられております。
要チェキ!

【ジョーカー 補足】

◆感想
ちなみに本書にはアメコミによく付属している解説ページないし小冊子付属されていません。
とくに説明が必要な用語は少ないとは思うので問題は無いのですがまったく解説書無しというのも寂しい。

ストーリー自体はそこまで捻った内容ではなく、
基本ジョーカーが縄張りを広げていく様をチンピラのジョニーの視点から見ていくというものなので、
話に期待しすぎるとちょっと肩透かしを喰らいます。少なくとも僕は。

でも『とにかくジョーカーが好き!』というのなら充分に楽しめるのではないでしょうか。
現実的な感じに近づけているゴッサムの雰囲気も『ダークナイト』が好きな人なら嵌るかも。

また、作品の雰囲気に合わせてリデザインされたヴィラン達を見るのはなかなか楽しいです。
絵を見て楽しむという点では大アリ。
例えばかなり人間に近いデザインになったキラークロックとか。

キラークロック
完全に怪物にしか見えなかった外見が・・・

ペンギン&キラークロック_convert_20110513172057
武闘派黒人マフィア風に

他にもデザインがまるっきり変わっているリドラーとか。

リドラー
~before~

リドラー_convert_20110513014434
~after~

リドラーの持つ胡散臭さはそのままにスタイリッシュなファッションとなりました。
そもそも初期の怪しすぎるコスチュームのインパクトが凄い。

てか自分で貼っといて何ですが~before~の画像はどういう状況なんだろう。
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