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21 2016

アントマン

アントマン映画アントマン
【原題】Ant-Man 2015年【米】


やる気も能力もあるのに、なぜか空回りばかりのスコット・ラングは、仕事も家庭も失って絶体絶命。
別れた妻と暮らす最愛の娘の養育費すら払えなくなった彼に、最後にして唯一の仕事のオファーが舞い込む。それは、身長わずか1.5cmに変身できる特殊なスーツを着用し、驚異的な能力を持つ“アントマン”になることだった。アントマン・スーツを着れば、誰でもアントマンになることが可能。とはいえ、それとヒーローになることは別の話だった。スーツを発明した天才科学者ハンク・ピム博士と博士の娘ホープの指導の下、猛特訓が始まる。スーツを着用したスコットは、アントマンのパワーを使いこなすため、満身創痍でトレーニングに奮闘する……
だが、思い描いていたカッコいいヒーローになるには、あまりにも長く険しい道のりが待っていた。最愛の娘のために猛特訓を開始した彼は、本当のヒーローとなり、人生のセカンド・チャンスをつかむことができるのか?そして、アントマンに託された決死のミッションとは……?

***

マーベルコミックスのヒーロー・アントマンを主役とした、マーベル・シネマティック・ユニバースに属する一作。
本作で主人公を務めているのは初代アントマンであるハンク・ピムではなく、二代目のスコット・ラング。
スコットの設定は割と原作準拠なのですが、ピムは現役を引退した元シールド所属の老人だったり、ワスプであるピムの妻ジャネットが故人であったり、ヴィランとして登場するダレン・クロスがピムの元弟子で「イエロージャケット」というスーツを身に纏って戦うなど、かなり思い切った設定変更が多め。

多いといえばシネマティックユニバースの作品群はユーモラスなシーンがちょくちょく入りますが、本作はギャグも特に多めな作品となっています。
アントマンの能力は身体を自在に縮小する能力。その設定を活かした本作最大の魅力であるミクロな世界で繰り広げられる戦闘シーンは大変ド派手でハラハラするんですが、人間からの視点に切り替わると案外ショボい。そのギャップで笑わせにかかってくる。
スコットの仲間である窃盗団仲間のも気のいい奴らばっかりで、やり取りがまた面白い。

アントマンの映画化企画は2006年に立ち上がり、その頃は『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』といったコメディ映画で有名なエドガー・ライトが監督・脚本担当として雇われておりました。
(ジョー・コーニッシュも脚本に協力)
が、その後ライトはマーベルとの脚本の見解の相違が原因でまさかの電撃降板。
【幻のエドガー・ライト版『アントマン』はマーベル史上最高の脚本だった…『アベンジャーズ』監督が明かす】

エドガーが去り、ペイトン・リード監督が後任に選ばれた頃にひっそりと書かれた他の脚本が発見されたのですが、そこにはマーベルが入れたいと思っていたアイデアやエドガーの脚本から残っている要素が盛り込まれており、アダム・マッケイとポール・ラッドが複雑化したその脚本を書き直してようやくストーリーが固まったとの事。
【1.5センチの最小ヒーロー『アントマン』撮影現場に潜入!主要キャストを直撃 - シネマトゥデイ】

あとこの作品はタイトルにある通り、様々な種類のアリたちが大活躍するのですが、そのアリの描写は専門家の目から見ても実に丁寧なのだとか。
【映画「アントマン」試写会】「アントルーム」

そもそも原作コミックの方ではアリをここまで細かく描写して活躍させた事はなかったらしいです。各アリたちが持つ特徴を活かして見せ場を作っている本作はアントマンという作品だけでなく、アクション映画としての新境地をも開いているのではないでしょうか。
それとアントマンの心強い相棒となるアリたちが愛嬌に溢れててほんとかわいい
クロオオアリのアントニー(女王アリ)は本作のヒロインといっても過言ではない。

色々新しいアクション表現に、コメディ要素が強い明るめな作風、他のシネマティックユニバース作品と多少は絡むものの単独で楽しめる作りなのもあって、かなりオススメしやすいマーベル映画に仕上がっていると思います。
そういえば本作も賛否両論な芸能人吹き替え映画ではあるんですが、本作で起用された2名は普通に演技が上手いのもあって個人的には全然気になりませんでした。
【内田有紀&ブラマヨ小杉、「アントマン」日本語吹き替え声優に決定!】

ちなみに本作はすでに続編の公開も決定しております。タイトルは『アントマン&ザ・ワスプ』(2018年7月公開予定)!
ちょいネタバレ気味ですが、海外情報サイトでの続編予想ネタをペタリ。

 
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