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12 2016

マイク・カリー&ダスティン・ウィーバー他/アベンジャーズ/X-MEN:ロード・トゥ・ユートピア

ロード・トゥ・ユートピア表紙

「あなたがした事なら私は全て肯定するわ。どんな事だろうと…」
「いずれ全てが明るみに出れば、僕らはきっと追放される…
 X-MENやヒーローチームだけでなく、全てから…」

「構わないわ」
「本当に?」
「いいから黙ってキスして」


W H O A R E T H E D A R K X - M E N ?

絶滅の危機に瀕するミュータントに残された、最後の約束の地「ユートピア」。
その成立の裏に隠された幾多のドラマが今、明らかになる。
ある者は安住の地を夢に見、またある者は、同胞を弾圧する側に回った。
各々が生きる道を求めた末の決断だったが、道を分けたものは何だったのか…。「ユートピア」建設までの道程は、かくも険しい。
X-MENシリーズの一大転換点となった「ユートピア」編を彩るサイドストーリー集!


◆収録作品

2009年06月:Dark Reign: The Cabal
2009年09月:X-Men: Legacy #226
2009年09月:Dark X-Men: The Beginning #1
2009年09月:Dark X-Men: The Beginning #2
2009年10月:Dark X-Men: The Beginning #3
2009年10月:X-Men: Legacy #227
2009年11月:Dark X-Men: The Confession


◆関連作品過去記事
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.1】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.2】
【ダークアベンジャーズ:アセンブル】
【アベンジャーズ/X-MEN:ユートピア】

◆SO MANY MEN. SO MANY PAST
通販限定タイトル「マーベル・マスト・リード」第6弾は、以前邦訳された『アベンジャーズ/X-MEN:ユートピア』のサイドストーリー集となる一冊、『アベンジャーズ/X-MEN:ロード・トゥ・ユートピア』!!
原書TPBは本編とこのサイドストーリー集含めて全て収録された一冊だったので、例によって邦訳版が分冊商法になってるのがちょっとお財布に辛い(小声)。

ダスティン・ウィーバーの描く女性は美しい
ダスティン・ウィーバーが描く女性キャラは美しい

で本書なんですが、ユートピア編を別の角度から描いたエピソードは実際のところかなり少なく、前巻収録エピソード『Dark Avengers / Uncanny X-Men: Exodus』の冒頭シーン直後の時系列となる一作『Dark X-Men: The Confession』とローグ、ガンビットが本隊に合流するまでを描く『X-Men: Legacy #226-227』ぐらい。
内容の殆どを占めているのは、ユートピア本編ではあまり個々を掘り下げられなかったダークX-MENのメンバーのチーム入りの経緯が語られるエピソードとなっています。
ダークX-MENの面子はややマイナーな顔ぶれなだけに、一人一人に焦点が当てられた話が用意されているのはキャラの理解も深まりやすく、読んでいて楽しい。

他人の能力を模倣するパワーを持つミミックは、これまでの半生を振り返っていく内容。
自分の知的好奇心を満たすために隠れて人体実験を行い続けている、『エイジ・オブ・アポカリプス』の世界からやってきた別世界のビースト、ダークビーストのエピソードは彼のマッドっぷりを強調した一作。
組織犯罪と戦い続ける二人組のヒーロー、クローク&ダガーは、何故ノーマン率いるダークX-MENに参加しているのかという当然の疑問に応えるエピソード。
強力なエネルギーの塊となったミュータント・パワーに憑依されてしまい、制御不能な力を得て町を消し飛ばしてしまっただけでなく、ヒーローチーム『アルファフライト』を全滅させて大きな罪を背負う事となってしまったマイケル・ポインターは、如何にしてウェポン・オメガとなったのか……という一編。
あと、一匹狼を貫いていたウルヴァリンの実の息子、ダケンが何故ノーマンの配下になる道を選択したのかが本書でようやく判明してくれたのというのは結構スッキリしました。ダークアベンジャーズ本編ではその辺りに触れられずにチームに参加してましたからね。

不機嫌ダケンくん

◆感想
本書はユートピア本編の外伝エピソード集ではあるけれど、その殆どは単体で楽しめなくもないショートエピソードだらけでした。
特にネイモアが自国アトランティスで行った親権裁判を描くエピソードとか、実はダークX-MENに勧誘されていたアルファフライトのメンバー、オーロラのエピソードは本筋とはほんと関係ないんだけど面白い。
親権裁判でのネイモアのツンがキツすぎるツンデレな態度とか、次から次へと別人格が現れるオーロラに振り回されまくるノーマンとかが見どころ。

あと、『Dark X-Men: The Confession』は「サイクロップスの頭の中にはミュータントの存続に関わる機密(ブラックボックス)が隠されている」という重要設定に触れている一作なので、結構必読なエピソードかもしれない。
しかもこのブラックボックスは最強クラスのテレパスであるエマでも覗けないんだとか。
なんかこう……厨二心をくすぐられる設定だなぁ……

サイクのブラックボックス
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