ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

11 2016

トイレット

みんな元気予告編トイレット
2010年【日・カナダ】


ロボット型プラモデルオタクの青年レイは、誰とも深く関わらないことを信条に生きてきた。ところが母の葬儀の直後、ひとり暮らしのアパートから、やむなく実家に舞い戻るはめに。
そこには、引きこもりのピアニストの兄モーリーと、ちょっと勝気な大学生の妹リサ、そして……“ばーちゃん”が暮らしていた。
ばーちゃんは、ママが亡くなる直前に日本から呼びよせた母親、つまり3兄弟の祖母だ、英語がまったく喋れないばーちゃんは自室にこもりきりで、トイレから出てくるたびに深いため息をつく。日に日にレイの淡々とした日常は破られてしまうが、バラバラに生きてきた兄弟は、しだいに、ばーちゃんの無言の支えによって外の世界に一歩踏み出ていく。
そして、4人はお互いの個性を受け入れながら家族としての絆を強めていくことになる……

***

俳優の殆どはカナダ人。ロケ地もカナダのトロントであり、全編英語で展開されるのもあって一見すると洋画のような作品だけど、本作は『かもめ食堂』の荻上直子監督によるれっきとした日本映画。

英語が話せないため、終始無言で3兄弟と交流するばーちゃん。この、もたいまさこ演じるばーちゃんのキャラがほんとに良い!
こう、言葉にせずとも表情の変化や行動で孫に対する愛情を感じさせてくれるその演技が素晴らしかった。
それと作中で出てくるばーちゃん手作りの餃子や鮭じゃが、茄子の天ぷらがまた美味しそう。
この餃子はブックレットにレシピが載っててちょっと笑った。

ラストシーンは少し前のしんみりとした雰囲気を思いっきり吹き飛ばしちゃうギャグ展開。
ラストシーンに限らず、独特なタイミングでクスリと笑えるギャグを放り込んでくる作風は個人的にかなりツボでした。
ただ、少々単調すぎるテンポで進行していく映画なので人によっては途中で飽きてくるかもしれないかなぁ?
作中で重要な役割を担っている「トイレット」もそこまで上手く絡められていたかというと……
若干雰囲気映画な感じはありますが、ゆったりとした気分に浸りたい時はオススメな一作だと思う。

あ、それとほぼ日での監督インタビュー記事も面白いのでこちらもどうぞ。
【ほぼ日刊イトイ新聞 - 荻上直子さんと、『トイレット』のごはん。】

関連記事

0 Comments

Leave a comment