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16 2016

THE IDOLM@STER 10th Anthology(アイドルマスター10周年記念アンソロジー)

アイマス10thアンソロ表紙

◆超豪華な執筆陣がアイドルマスター愛を綴る!!!
アイドルマスター10周年を記念して、なんと小学館からアイドルマスターの公式アンソロが発売となりました。
帯に書かれている超豪華執筆陣というアオリも誇張ではなく、「神のみぞ知るセカイ」の若木民喜先生、「あいうら」の茶麻先生、「ハヤテのごとく!」の畑健二郎先生に「だがしかし」のコトヤマ先生など、既にプロとして連載を持つ方が多く参加されています。

一方でググっても殆ど情報が出ないデビューしたての方もちらほらおり、執筆陣は実に多種多様。

そんで作品の内訳ですが全16作品中13作品が765で、2作品がデレマス、ミリマスに至っては1作品のみというなかなかの偏りっぷり。DSとサイドMは存在すら……
もはや実質765のアンソロといっても過言ではない構成となっておりました。
というわけで早速各作品を紹介。
※畑健二郎先生とコトヤマ先生はイラストのみの参加なので割愛。

コドモ☆時間■コドモ☆時間/小川麻衣子

現在ゲッサン誌上にて『ひとりぼっちの地球侵略』を連載中の小川先生が描くお話は、「大人になりたい」やよいが伊織を引き連れて765の大人っぽいあずさと貴音にそれとなくアドバイスを求めるというもの。
すごくほのぼのなやよいおり短編でした。
右の画像の間の抜けた顔のやよいすき。

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【Sankiba-Dog】
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眠りの765姫■眠りの765姫/茶麻

一度眠るとなかなか起きない美希に対して、アイドル達が美希を起こさずにどこまでのイタズラが通用するのかに挑戦するというギャグ短編。
あいうらの人らしく、終始ゆっる~い雰囲気で展開していくお話。


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【ちゃんぽんプリン】
【茶麻のブロマガ】
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竜宮小町プロデュース■竜宮小町プロデュース…?/あおやぎ孝夫

全国チェーンのコンビニで竜宮小町プロデュースのデザートを発売することになったため、律子は竜宮小町メンバーのあずさ、伊織、亜美にデザートの案を考えてもらう……というお話。
最後の最後に律子が提案したデザートは見た目こそ良いのになかなかにアレ。

少女たちの秘密■少女たちの秘密/斉藤ゆう

MVのドラマパートの撮影でキスシーンを演じる事になった美希と千早。
美希自身は千早とキスする事に乗り気なものの、千早はどうしても恥ずかしくてなかなか出来ない模様……

アンソロとはいえ一応公式の本でちはみきのソフト百合をやるとは思わなかったんで、なんというかちょっと驚きだった一作です。

765ONS愛情決戦■765ONS沖縄そば愛情決戦!!/熊谷祐樹

「どっちがおいしい沖縄そばを知っているか」という事で口論になった響と貴音が、互いにこだわりの沖縄そばを作って対決するというギャグ短編。
どのキャラもリアクションがいちいち大きくて画面が賑やかな一作でした。


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【風紀粛正!!】
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4月3日■[4月3日]/花城黒和

去年はみんなが事務所に集まって祝ってくれた自分の誕生日。
でも今年の誕生日は去年までと違って仕事が忙しくなったため、みんなが集まってくれることはなさそう……という、春香の誕生日を題材にしたしんみり系のお話。

過去の回想の時点でアイドル達の外見が2準拠(あずささんだけロングだけど)だったので、この短編の春香さんは18歳という事になるのだろうか。


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【クロワッサン工房】
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嬉しいことがありました■嬉しいことがありました/山本崇一朗

「今日すっごく嬉しいことがあった」と話すやよい。
しかしその内容を話そうとした矢先、美希が寝ているソファーの下に100円玉らしき物が落ちていたのを発見する。
落として困っている人がいるかもしれないと言い出すやよいのため、仕方なく伊織が美希を起こさないようにその100円玉を回収しようとするのだが……というゆるくてほのぼのなお話。

ちなみにこの短編、本アンソロの中で「10周年」というテーマを作中にさりげなく盛り込んだ唯一の作品だったり。


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【山本崇一朗落書き置き場】

そのままの君でいて■そのままの君でいて!/藤井ゆづる

春香たちのように会う人会う人に「カワイイ!」と言ってもらうために、「カッコイイ」を捨てる決意を固めた真。
いきなり極端な行動に出る真に千早は困惑しきり……ってな内容のギャグ短編。

1コマ1コマのインパクトが強く勢いもあって、本書に収録されているギャグ系の作品ではこの短編が一番輝いていたと思います。
破壊力のある顔芸をちょくちょく挟むのは卑怯やで!

四条貴音のごく些細な幸福■四条貴音のごく些細な幸福/北屋けけ

レッスンを頑張ったご褒美として、ラーメン店の特盛りサービス券をプロデューサーから貰った貴音。
貴音はプロデューサーの心遣いに感謝しながらラーメンを堪能するのだった。
そして次の日も貴音はプロデューサーはラーメンのサービス券を貰い、特盛りの力でレッスンにより打ち込むようになっていく。
しかし、貴音が欲しいのはラーメンのサービス券だけではなく……

近年の腹ペコキャラな貴音をほんのり織り交ぜつつも、ラーメンだけではなく、Pからの「おつかれさま」という言葉が欲しい貴音の気持ちの描写が程よく繊細。しっとりとした雰囲気がなかなかに良い短編です。
ちなみに本アンソロでのPドル物はこの作品だけ!貴重!

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【宇宙のしたらへん】
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【スティッカム】

765プロ潜入大作戦■765プロ潜入大作戦/美里あづさ

顔を見るたびにお説教をしてくる律子から隠れ続けるという遊びを思いついた亜美と真美。
しかしあまりにも律子が自分たちを見つけてくれないため、だんだん寂しくなってきてしまい……という内容のほのぼのとしたお話。

全体的に丸っこくてちみっこい絵柄が非常にかわいらしい!その所為か外見は2準拠な亜美真美に若干無印テイストを感じる。
亜美真美が律子よりも背が低く描かれている所為かもしれないけど(小声)。
どことなく児童向けの漫画雑誌に載ってそうな作風もすごくツボだ……本アンソロの中ではこの作品が一番好き。

個人的にめっちゃ気になる作家さんなんだけど、デビューしたばかりらしく情報がすごく少ない!
とりあえず「月刊ねこだのみ」という小学館の猫に特化したマイナーな漫画雑誌で現在連載を持っているらしいです。

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真リスタート■真REST@RT/かとそん

男っぽさを求められる仕事が続きすぎたため、すっかり王子様モードが抜けきらなくなってしまった真。
そんな真を見かねた伊織が「女の子らしさ」を思いださせるために、真にフリフリの服を着せて街に遊びに繰り出すというお話。
フリフリの服を着てテンションが上がるどころかむしろ恥じらいを持つ真の姿はちょっと新鮮。


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【katoson】

アイドルお見舞い大作戦■雪歩Pとアイドルお見舞い大作戦!!/清水まみ

風邪で倒れてしまったプロデューサーの代わりに雪歩がみんなのPになったり、アイドル皆でプロデューサーの家までお見舞いに行ったりする本アンソロ唯一の4コマ作品。
少女漫画雑誌で活動されている方なのですが、4コマのネタはほんのりカオス。
後半のネタは画面の殆どがガスマスクで占められているという異様な光景がもう。

そういえば一応公式でもアクセでガスマスクがあったような……と思ったらアレの正式名称は「花粉防止マスク」だった。


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【清水まみのぶろぐ】
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765ボウラーズ■765ボウラーズ/ゆずチリ

仕事で「ボウリング」を体験してからすっかりボウリングにハマってしまった貴音。
事務所にいたアイドルをボウリングに誘うも、みんなそれぞれ用事があり、唯一オフだった響と一騎打ち対決をする事に……という、2にあった貴音の「ちょっとしたふれあい」コミュを思い出す短編です。アイデア元になってたりするのかな?


貴音がボウリングを初体験するという内容のコミュ

他にも作中ではボウリングのピンの着ぐるみに目を輝かせていたり、貴音の注目され難い設定に目を向けているのがちょっと嬉しいポイント。
ボウリング中も口調こそ穏やかだけど、見るからにテンションは高めな貴音の姿が見ていて面白い一作でした。

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時々十時ドキドキ■時々、十時ドキドキ。/若木民喜

愛梨がすぐに服を脱ごうとしてしまうのは天然な性格が原因なのではなく、実は「一枚脱がせ」という妖怪が取り付いていたからなのだ!
そのためすぐさまレッスンルームを借りて、小梅に協力してもらいおはらいを始めるのだが……という内容の、本アンソロでは貴重なモバマス短編です。「妖怪のしわざ」という掴みに妖怪ウォッチを感じる。
タイトル通りメインは十時愛梨な一作だけれども、他のデレマスアイドルも色々顔見せしております。

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【HoneyDipped】
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【サンデーまんが家BACKSTAGE|若木民喜】

内緒でいっしょ■内緒でいっしょ/中村ユキチ

きらりの服にうっかり飲み物をこぼしてしまった杏。
きらりはあまり気にしていないが、杏の方は深く責任を感じてしまっている様子。
そこできらりは許してあげる代わりに、街に出て杏の新しい服を見立てるというお願いを聞いてもらう事にするのだった……というあんきら友情モノの数少ないデレマス短編2本目。

きらりの体格に合う大きいサイズのカワイイ洋服ってのはなかなか見つからないんですよね。それだけにきらりが着ていたお気に入りの洋服をダメにしてしまった自分が許せない杏。
きらりがぽろっとこぼした「杏ちゃんとおそろいの服を着たいけどやっぱりそれは難しいから」という言葉を聞いた杏が見せる気遣いがほんと……尊い……


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アイドルヒーローズ■アイドルヒーローズ/門司雪

ミリオンライブのゲーム内イベント『出撃!アイドルヒーローズ』の撮影現場を描く、本アンソロ唯一のミリマス短編。
ちなみに本作は描き下ろしではなく、ゲッサン7月号に掲載されたものの収録となっています。

ゲッサンのコミカライズ版ミリマスは未だにちゃんと読んだことないんだけど、これ見てると結構面白そうですね……もう少しミリマス知識が付いたら買おうかな?

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◆〆
一部作品で出てくる呼称ミスとか貴音の「ですわ」口調とか、前述したようにDS組とサイドM組を扱う方が皆無な事や、ぶっちゃけ中身が薄すぎて面白いかは微妙な作品がちらほらあったりもする(個人の感想です)んですが、「まあアンソロだし」って感じでハードルガン下げで読めばそこそこ楽しめる一冊だと思います。
こういうのは2、3作お気に入りの作品が見つかれば万々歳なんだよ!ね!
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2 Comments

No Name  

レビューお疲れ様です。 想像以上にたくさんの作家さんが書いてたんですね、藤井先生の真の破壊力で買ってしまいそう・・・・・・

蛇足ですが、ゲッサンのミリマスは面白いですよ~。私も知識ゼロだったけど逆にミリオンに注目させられてしまったし、アレは名作かもしれない。

2016/01/17 (Sun) 00:25 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>No Nameさん
ゲッサンのコミカライズ良い評判をやたら聞くんですよね~。もう気になって気になって。

2016/01/17 (Sun) 19:45 | EDIT | REPLY |   

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