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04 2016

みんな元気

みんな元気予告編みんな元気
【原題】EVERYBODY'S FINE 2009年【米・伊】


仕事を引退し妻が亡くなってから初めて、家を出た4人の子どもたちと疎遠になっていることに気付いたフランク。妻によって家族の均衡が保たれていたと気づいたフランクは、子どもたちとの距離を埋めようと週末にバーベキューを企画するが直前になってキャンセルされてしまう。
そこでフランクは、彼らが住むNY、シカゴ、デンバー、ラスベガスを自ら訪ねて驚かそうと旅の計画を始める。仕事で成功し、充実した日々を送っているかのように思えた自慢の子供たちだったが、久しぶりに会う彼らはどこかよそよそしい。
それぞれの悩みや秘密が明らかになるにつれ、不器用な父と子の深い溝は温かい絆によって埋められていく――。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本のイタリア映画『みんな元気』をハリウッドでリメイクしたファミリードラマ。
ロバート・デ・ニーロが主演であり、主人公フランクの子供役にはドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセール、サム・ロックウェルといった豪華な俳優が起用されているんだけれども、日本では未公開でビデオスルーとなった一作。

お互いに心配をかけまいと気遣いあった結果、物理的にも心の面でも疎遠になりつつあったフランクとその子供たち。
なれば直接子供たちの元を訪ねようと決意し、愛する子供たち一人一人に会いに行く父親の姿を描く映画で、一見すると心温まるストーリーっぽいんだけれども、実際見てみるとちょっと心を締め付けられるシーンが多い。
そもそも最初は家族皆を集めてのバーベキューを企画していたのに、いきなり全員にキャンセルされて落ち込む老いた父親の姿を見せられますし。ほんと可哀想。

で、肺の病気を抱えているのにも関わらず、医師に内緒で思い切って立派に育った自慢の子供たちの元を訪ねていくんですが、画家になったデイヴィッドは留守で会えず。
広告業界でバリバリ働いているエイミーはまさに成功者といった感じなんだけれども、夫や息子とのやり取りがどこかぎこちない。
音楽家の夢を叶えたロバートは、指揮者になれたのかと思いきやパーカッション担当に。
その中で、ロージーはダンサーとして大成功を収めており順風満帆。

まあちょっとギクシャクした雰囲気になったりはするものの、久々に子供たちと会話ができてそれなりに満足するフランク。
しかし終盤、子供たちにはそれぞれ大きな隠し事があった事が明らかになるという展開が。
ただこれ、子供たちは子供たちで父親の期待を裏切りたくなかったから嘘を付いていたんですよね。フランクに嘘を付いてしまったのは別に親子関係がうまくいかなかった結果とかそういう訳じゃなく、子供たちなりの優しさなわけで。

肺の病気が原因で飛行機内で倒れた時、フランクは子供たちを囲んで食事をしている夢を見るというシーンがあるんですが、そこでなんとなく子供たちが嘘を付いていた事を悟っていたことが描かれていて、またちょっと涙腺が。
このシーンや子供たちと再会するシーンでは、息子・娘たちが幼少期の姿になっているという親目線での演出がもう……

これすっごく良い映画でした。ボロボロ泣いちゃったよほんとに。デ・ニーロの自然体な父親の演技が素晴らしすぎる。
ちなみに前述したリメイク前の原作はハッピーエンドというわけではないらしい。それ聞くとなんか怖いんだけど原作の方もそのうち見てみたい。

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