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11 2015

ブルーノのしあわせガイド(シャッラ/いいから!)

ブルーノのしあわせガイド予告編ブルーノのしあわせガイド(シャッラ/いいから!)
【原題】Scialla! 2011年【伊】


ローマの街に暮らす独身中年男のブルーノは、ゴーストライターとしてタレントの伝記を執筆するほか、元教師という経験を活かし補習塾で生計を立てている。彼の朝はデスクの掃除から始まる。けれど、今日もパソコンの画面は真っ白のままだ。決して余裕のある暮らしを送っているとは言えないが、当の本人にそれほど焦りはない。
そんなふうに自由気ままなひとり暮らしを楽しんでいたブルーノだが、ある日、生徒の母親から、自分の留守中の半年間一人息子のルカと同居をしてほしいと頼まれる。その上、ルカは15年前にブルーノとの間にできた子だと言う驚愕の事実を告げられる!

ルカに父親だと告げないまま、ブルーノとルカの共同生活がはじまった。音楽とボクシングに夢中で、朝礼には出席しない、教科書は持って行かないなど、学校ではちょっとした問題児として教師を困らせているルカだったが、一緒に暮らしはじめる前からなぜかブルーノの補習塾には欠かさず顔を出していた。そんな彼をブルーノは、聡明で愉快な青年だと感じていた。
ある日、ルカが通う高校から面談に来るよう連絡を受けたブルーノは、担当教師から「ルカは成績がひどく、このままでは落第してしまう」という話を聞き、ルカと真剣に向き合おうと決意する。まるで父親のようにあれこれかまってくるブルーノに最初は反発しながらも、次第に学ぶ楽しさを知っていくルカに少しずつ変化が起きていた。また一方では、ポルノ女優のティナの自伝を書くために、彼女の自宅を訪れる日々のブルーノ。彼女の息子がルカと同じ年、成績優秀でスポーツ万能だという話を聞き、ますますルカを何とかしなければと奮闘するのだった。
同じ時間を過ごすうちに、ブルーノとルカの間にはいつしか父と子のような絆がうまれていたが、ある夜、勉強の途中で悪友たちと遊びに出たルカは、危険なトラブルに巻き込まれてしまうのだった──

2012年4月~5月にかけて東京と大阪で開催された「イタリア映画祭2012」にて『シャッラ/いいから!』という邦題で上映された後、2013年4月13日に邦題を「ブルーノのしあわせガイド」と改めて一般公開されたイタリア映画。
原題の「Scialla!」というのは数年前にローマの間で流行り、今現在では日常語として用いられている若者言葉。
「STAI SERENO(スタイ セレーノ)=まあいいから、落ち着いて」という言葉の略で、「まあ、いいから」「リラックス、リラックス」「これでいいさ!」などという「なんとかなるさ!」的な意味合いを持つ気楽な言い回しなんですね。

年齢は離れているし、これまで人生を過ごしてきた環境が異なる実の息子と突然同居することになり、これまで気楽に過ごしてきたけど自分の生活リズムを大きく改める羽目になってしまったブルーノ。
いきなり一緒に生活する事になった息子のルカとは親子というより、親友や同志のような関係でストーリーが進んでいく。
それでもやはり親子だと感じさせる描写を交えながら、皆が共感できる日々のちょっとした出来事をユーモラスに映し出していくのがほっこりする映画。

ルカはちょい不良っぽい雰囲気を持ってるけど単にカッコいいと思って悪ぶっているだけであり、誘われてもドラッグに手を出そうとしないし友人にも好かれているという「根は優しい子」なのが良いキャラしてる。
前半はなんかテンポというか話の構成が独特すぎてちょっと退屈なんだけれど、ブルーノが父親としての自覚を持ち始めるあたりからだんだんと面白くなっていく心温まる一作。過剰にお涙頂戴的な展開にはせず、カラッとした明るい雰囲気を終始保っているのが個人的にもツボでした。
ラストに巻き込まれる大きなトラブルが意外な流れで解決する下りは、ブルーノの設定がよく活かされてるなぁと思いましたね。オススメ!

ところでこの映画ストーリーの途中でアイアンマンの、それもかなり初期の頃のデザインで描かれたウォールアートが出てくるんだけど、これイタリアの何処にあるんでしょうか。気になる……

ブルーノのしあわせガイドアイアンマン


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