ツルゴアXXX

ひっそりと運営しているチラシの裏ブログ。

エイジ・オブ・ウルトロンプレリュード表紙

「スパイによる情報戦の時代は終わり…ヒーローの時代も終わる。
 これからは奇跡の時代が来る。
 この世で最も恐ろしいのは……奇跡だ」


マーベル・スタジオズによる大ヒット映画『アベンジャーズ』の続編、
『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』のプリクエル・コミックが登場!


本書には、待望のアベンジャーズ映画第二作目と共に楽しめるコミックを多数収録!

地上最強のヒーローたちが、巨大なパワーを手にしたロキと、地球侵略を狙う異星人チタウリに立ち向かう。ニューヨークの中心部で繰り広げる迫力のバトルと、アベンジャーズ結成の瞬間を目撃せよ!
本書でのみ語られる、マーベル・シネマティック・ユニバースの知られざるエピソードとは?映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のエンディング後に映しだされた映像の意味が明らかになる!
そして、驚異の新キャラクター「ウルトロン」と「ヴィジョン」は登場する名作コミック・エピソードも併せて収録。世界の破滅を企むウルトロンと、驚異の合成人間ヴィジョン、そしてアベンジャーズの因縁の戦いがいよいよ展開される……。


◆収録作品

1968年10月:Avengers #57
1968年11月:Avengers #58
1999年10月:Avengers Vol.3 #21
1999年11月:Avengers Vol.3 #22
2011年06月:Avengers Vol.4 #12.1
2015年02月:Marvel's The Avengers #1
2015年03月:Marvel's The Avengers #2
2015年05月:Avengers: Age of Ultron Prelude: This Sceptre'd Isle Infinite Comic


◆Ultron. We would have words with thee.
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の公開に合わせ、今回も小プロからプリクエル・コミックの邦訳版が刊行!
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の時はなぜか刊行されませんでしたが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』あたりからまた邦訳され始めたのはありがたい。

 
残念ながら未邦訳に終わった2冊のプリクエル・コミック

んで本書、まず最初に前作の映画『アベンジャーズ』のコミカライズが収録されているんですが、たった約40ページに2時間20分ぶんの内容を詰め込んでいるため、こないだの金曜ロードショーの放送を思い出すレベルで異様に話がサクサク進んでいくのが印象的でした。
それでも大体うまく纏められていたので前作の復習には丁度良い一作だったかも。

その次に収録されているのが映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の前日譚、『Avengers: Age of Ultron Prelude: This Sceptre'd Isle Infinite Comic』
ヒドラの首領、バロン・ストラッカーが暗躍し、人体実験を行わせてスーパーパワーを持つ人間……ピエトロ・マキシモフとワンダ・マキシモフを作りだしてしまうという内容です。
ついでに解説書で「映画ではピエトロが兄と分かる描写がある(字幕には反映されていない)」という一文があってビックリ。
といってもこの双子のきょうだい設定は原作ではよくブレているんですけどね。
個人的にはワンダが姉という解釈のほうが好き。個人的には。

映画では一般人な双子
映画ではミュータントではなく人体実験で能力が生まれたという設定……
なんだけれども、最近原作でも「双子はミュータントではなかった」という大胆すぎる設定変更が行われた

そして同時収録されている原作コミック群!!
ウルトロンによって生み出された合成人間、ヴィジョンの初登場エピソード、そしてウルトロン関連のストーリーの中でも特に傑作と名高い「ウルトロン・アンリミテッド」の後半エピソードが楽しめます。
このヴィジョンの初登場エピソード、彼が自分の出生について悩み苦しみ、アベンジャーズに受け入れてもらうまでのドラマがもう素晴らしくて、60年代後半という作品ながらまったく古びていない内容でした。
その一方で合間合間にウィットに富んだユニークな掛け合いや1シーンが頻繁に盛り込まれており、普通に読んでて楽しい。
ホークアイの三枚目気味な言動や、今のようなクールな性格やコスじゃなかった頃のブラック・ウィドウに注目。

ヴィジョンさんとホークアイ
「ホークアイは油断なく矢を拾い集めておくぜ」というジョジョ風味なセリフ回しすき

本書ラストには映画の原案となった『エイジ・オブ・ウルトロン』のプロローグ回「Avengers Vol.4 #12.1」が収録されていますが、こちらは既にヴィレッジから全話邦訳済みなんで、続きが気になる方はこれを手にとった方がいいかも。

◆感想
もうぶっちゃけると前日譚コミックより併録されているウルトロン絡みの名作エピソードのが面白かったです。ある意味当然っちゃあ当然なんだけど。これ目当てに買ったみたいな所もあるし。

ウルトロンアンリミテッド

「ウルトロン・アンリミテッド」は邦訳『エイジ・オブ・ウルトロン』に期待していた大量のウルトロンとヒーロー達の絶望的な戦いというシチュエーションが存分に堪能できてテンション上がる!
作中では人間を改造して機械兵として襲わせるなど、『エイジ・オブ・ウルトロン』の時よりもえげつない事やってるウルトロンが恐ろしい。
出来ればこれは全話読みたかったな!


原書『Avengers: Ultron Unlimited』
Avengers Vol.3 #19-22まで収録

そういえばこれは完全に余談なんですが、映画エイジ・オブ・ウルトロンの前日譚コミックは今年7月1日に発売された週刊少年マガジン31号で、小宮山優作先生による日本だけの読み切りとして『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン エピソード0』という作品も発表されています。
現在『マンガボックス』内でも無料で公開中なのですが、本作がいつまで配信されるのか、なんらかの書籍に収録されるのかどうかは不明であるため、とりあえず今のうちに閲覧しておくことをオススメします。

エイジ・オブ・ウルトロン小宮山
傷だらけのヒーロー、トニー・スタークは悩んでいた。
戦い続けることは、本当に愛する人を護ることに繫がるのか――。
アイアンマンことトニー・スタークが何故ウルトロン・プロジェクトを計画したのか?
その理由が全世界で唯一、日本のマンガで明かされる。映画本編へと続く、特別読み切り前後編!

エイジオブウルトロンコンパニオン表紙
『僕の名はDr.ヘンリー・ピム。
 物体を縮小、拡大する方法を発見したので、
 コスチュームを着て犯罪と戦うことにした。
 どうしてそうなるのかは後で説明する。
 何年もの間に、多くのコスチュームを着て多くの名を名乗った。
 イエロージャケット。ゴライアス。ジャイアントマン。アントマン。
 僕の精神状態は衣装と同じ程度にしか安定しなかったから、
 仲間のアベンジャーズは僕をガラス細工みたいに扱った。
 いつ割れるかと恐れながら。で、どうなったと思う?
 とうとう壊れたのさ』

THE BATTLE AGAINST ULTRON ELECTRIFIES THE WORLD

ヒーロー達の想定を上回る奸計を巡らし、ついに地球の覇者となったウルトロン。
その世界制覇の裏には、命の数だけのドラマがあった。
別れと喪失の8つの物語、そして、絶望の果てに残された希望の物語、
併せて9つの物語を収録した『エイジ・オブ・ウルトロン』補完編、ここに登場。


◆収録作品

2013年05月:Fantastic Four Vol.4 #5AU
2013年05月:Superior Spider-Man #6AU
2013年06月:Avengers Assemble Vol.2 #14AU
2013年06月:Ultron #1AU
2013年06月:Wolverine and the X-Men #27AU
2013年07月:Avengers Assemble Vol.2 #15AU
2013年07月:Fearless Defenders #4AU
2013年07月:Uncanny Avengers #8AU
2013年08月:Age of Ultron #10A.I.


◆関連作品過去記事
【エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1】
【エイジ・オブ・ウルトロン Vol.2】

◆TH-TH-TH-THAT'S ALL FOLKS!
スーペリアースパイダーマンVSウルトロン

先日映画公開に併せて邦訳版が発売されたクロスオーバー作品『エイジ・オブ・ウルトロン』のタイインをまとめた一冊『エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン』が刊行!
やっぱクロスオーバー作品はタイインがあってこそだよねー。キチンとこれを纏めた本が邦訳されたのは嬉しい。

今回は号数の後ろに「AU」(「AGE OF ULTRON」の略)という表記がついたちょっと特殊なタイイン誌。
本編の裏で展開されていた様々なヒーローのドラマが計9作収録されています。

右目を負傷し、突然友人と平穏を奪われたブラックウィドウ。
ウルトロンの治世から世界を救うために我が子たちを宇宙船に置いて地球に舞い戻り、そのまま帰らぬ人となったファンタスティック・フォー。(スーザンだけは生き残ったけど)
本編では伏せられていたけど、当時はピーターが死亡しDr.オクトパスがスパイダーマンとなっていたため、そこら辺を掘り下げてオクトパス視点でのウルトロンとの戦いを描くエピソード、ウルトロンと命を懸けて戦ったイギリスのヒーロー、キャプテン・ブリテンらの活躍を描く一作などもあれば、『Fearless Defenders #4AU』というアマゾンの前女王であるウォリアーウーマンが大暴れするエピソード、ウルトロンの“息子”であるランナウェイズのビクター・マンチャが主人公となる『Ultron #1AU』と、普段の邦訳ではなかなか拝めないキャラの活躍も楽しめたりで実にバラエティに富んでいます。

我が子らとの別れを告げるリード

◆感想
本編が本編なのでタイインも基本鬱展開のラッシュではあるんだけど、人間ドラマとしてはこちらの方が楽しめる作品が多い印象。
どれも本編の補完としてクオリティの高い手堅い作品が揃っていた感じです。

で、個人的に一番好きなエピソードが本編後日談となる『Age of Ultron #10A.I.』
ウルトロンを作ってしまった功罪を持つヒーロー、ハンク・ピムは己の半生を振り返る一編。
ぶっちゃけエイジ・オブ・ウルトロン本編とか関係なしに短編作品として楽しめる内容なんですけどね。

幼少期のハンクはその当時から頭のいい子供だったのだけれど、それ以上に気まぐれで自己表現が強く、空想力と創造性のある子で、両親は愛を注いでいたものの持て余し気味でもあったのだとか。
両親は将来エンジニアか薬学の方向に進ませようとしていたのだけれど、ハンクの祖母、アンジェラ・ピムは彼のそんな創造力を尊重し、アーティストになる道を勧めてくれたのです。

幼少期のハンク・ピム

そんな大好きなおばあちゃんが病気で床に臥せってしまい、ハンクは必死になって自身の発明で彼女を救おうとしたのだけれど子供が作ったオモチャのような物で病気が治るはずもなく……
それからピムは大人になるまで自己表現欲求を抑え、お偉いさん達の機嫌を損ねないようつまらない発明を続ける日々を送っていく。
しかし、抑圧された感情はとうとう爆発し……というお話。
ハンク・ピムがヒーローになるまでの人生を綺麗にまとめ上げた作品であり、これが読めるだけでも結構価値のある一冊だったと思ってます。

それにしてもマーベルのクロスオーバーはタイインの方が面白い事多くない……?
いや本編があってこその作品群ではあるんだけど。
A+X表紙

Q:こんにちは!これってどんなコミックなの?
A:こいつは『A+X』、
  つまりアベンジャーズ一人とX-MEN一人を共演させたコミックだ。
  とにかくサイコーのチームアップが見られるんだぜ!

Q:それって、もしかして例の『AVX』的なもの?
A:ちげーよ!あれは“アベンジャーズ対X-MEN”だっての!
  これはあのあとの出来事で、お互いの立場の違いはひとまずおいといて、
  二人一緒に悪い奴をメタメタにやっつけるんだ!

Q:だったら、『AVX』の最終号とは関係ないの?
  たしか、最後にフェニックス・フォースが……。
A:カンケーないね!ぜーんぶ忘れて、
  堂々たるヒーローが、憎々しいヴィランと戦う短編2本立てを楽しんでくれよ。


マーベル・ユニバースのオールスターが登場する極上の短編集、初邦訳!
最強の作家陣による大胆不敵なエンタテインメント!!!


業界トップクラスの作家陣が描く、アベンジャーズX-MENの共闘がいま始まった!
……時空を超えて、第二次世界大戦期のキャプテン・アメリカケーブルが出会い、
ハルクウルヴァリンが未来の危機に立ち向かう……
ブラック・ウィドウローグがセンチネルと戦い、
アイアンマンキティ・ブライドとロッキードがブルードと対決……
ストームブラック・パンサーが“AvX”での別れ以来、初めて対面する……
ガンビットホークアイが市民を守るために力を合わせ、
スパイダーマンビーストがゾンビを迎え撃つ……

さらに、キャプテン・アメリカが問題児クエンティン・クワイアを啓発し、
アイアンフィストドゥープの関係が明かされ、
キャプテン・マーベルウルヴァリンが共闘……
そのうえ、ロキミスター・シニスターがタッグを組む
(ヴィランにだってチームアップを楽しむ権利はあるんだ!)

……なんて、贅沢な物語なんだ!さあ、扉を開けよう!
A+X=最強そして最高の冒険だ!


◆収録作品

2012年12月:A + X #1
2013年01月:A + X #2
2013年02月:A + X #3
2013年03月:A + X #4
2013年05月:A + X #5
2013年05月:A + X #6


◆関連作品過去記事
【AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND1】
【AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND2】
【AVX:アベンジャーズ VS X-MEN VS】

◆A + X = Awesome
アベンジャーズとX-MENの衝突を描いた一大クロスオーバー『AVX』の完結後、ひとまず様々なストーリーに区切りを付けたマーベル・コミックスは「マーベル・ナウ!」という新ブランドを立ち上げ、新たな作品を次々に創刊していきました。
本作『A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強』は、そんな新創刊の作品の一つです。
AVXの完結を受けて、今度はアベンジャーズの一人とX-MENの一人が毎号チームアップしてヴィランと戦うという、純粋な勧善懲悪モノの短編作品集!!
そうそうこういうのが読みたかったんだよ!もう内輪揉めはお腹いっぱいなんじゃよ!

一応本作はマーベル・ユニバースの正史ではあるらしいのですが、ぶっちゃけ時系列については深く考えられておらず、前書きにも「ゴチャゴチャ余計なこと考えんなって!収まるべきところに収まるってもんさ」的な事を頻繁に強調しているため、まあ難しい事は気にせずにヒーロー同士の共闘を楽しむのが吉なんでしょう。

ちなみに本作は#18で完結しており、単行本は全3巻。今回邦訳されたのは第1巻となります。
できれば全話邦訳されてほしいところなんだけどどうなるかなぁ。

 
原書2巻と3巻

それはそれとして、本作は1話につき短編のチームアップモノが2作収録されているため、1話1話がテンポよく進み、バラエティ豊かなエピソードが堪能できるのもあって全144ページながら体感的には結構ボリューミーな一冊。
個人的には普段の邦訳ではなかなか拝めないマイナーキャラの活躍が楽しめるのも大きい!

アイアンフィストとドゥープ
アイアンフィストと一緒にいる謎の生物は『ドゥープ』というキャラ
なんとあのソーを手こずらせるほどの実力を持つキャラクターで、
現在はジーン・グレイ学園の非常勤職員として活動中
セリフの謎言語はドゥープ語と呼ばれており、有志によって解読表も作られている
◆感想
面白かった!
基本的にどのエピソードもノリが軽くてさらっと読めるのが堪らない、痛快な娯楽作という印象です。どの話も大好き!

離婚したけどなんだかんだで隠れて元夫ブラックパンサーを影でサポートし、一方で彼に近づこうとする花嫁候補を遠ざけようとする嫉妬ストームを見ることができるエピソード、
少し前に話題になったコミック『クァンタム&ウッディ:世界最悪のスーパーヒーロー』のジェームズ・アスムスが描く、ホークアイとガンビットの二大伊達男が一人の女性を救うために息があってるようなそうでないような共闘を披露するエピソードなど、いちいちツボにハマる短編が多かったです。
クリス・バチャロによるブラック・ウィドウとローグの共闘回なんてもうなんかアートがセクシーすぎて興奮する(小声)。
34ページ5コマ目なんてこれレーティングが上がりそうな一コマなんですけど。

ブラックパンサーとストームのエピソードは『AVX』を読んでおいたほうがより話に入り込める感じではありますが、基本的には本作単体でも充分に楽しめる作り。
オススメの一冊です。

いやもうどういうシチュエーションだよ
おっさん二人のケーキの取り合いから始まるこれとかもうどういう導入部だよ