ツルゴアXXX

ひっそりと運営しているチラシの裏ブログ。

グリーンランタンダーク表紙
BRIGHT AND DARKNESS

FLASHPOINT IS OVER, THE NEW 52 BEGINS

フラッシュと宿敵リバース・フラッシュが激闘を繰り広げた「フラッシュポイント」の結果、3つの世界が融合し、新たな宇宙が生まれた。それは、NEW52の世界。新たなスーパーヒーローの伝説が今、ここから始まる。

2011年、コミックスシーンにかつてない激震をもたらした、DCユニバースのリニューアル企画「NEW52」。75年の歴史を誇るDCコミックスの歴史をリセットし、52冊の新タイトルを一斉創刊するという大胆な試みは、あらゆるコミックファンの注目の的となり、DCコミックスの新時代の到来を告げる狼煙となったのである。

新時代の幕開けを飾った52冊の創刊号の中から、「グリーンランタン」「ダーク」カテゴリーに属する11タイトルを単行本化。
DCコミックスの進化を目撃せよ!


◆収録作品

2011年11月:Green Lantern Vol.5 #1
2011年11月:Green Lantern Corps Vol.3 #1
2011年11月:Green Lantern: New Guardians #1
2011年11月:Red Lanterns #1
2011年11月:Justice League Dark #1
2011年11月:Swamp Thing Vol.5 #1
2011年11月:Animal Man Vol.2 #1
2011年11月:Frankenstein, Agent of S.H.A.D.E. #1
2011年11月:I, Vampire #1
2011年11月:Resurrection Man Vol.2 #1
2011年11月:Demon Knights #1


◆関連作品過去記事
【NEW52:ジャスティス・リーグ】
【NEW52:バットマン】
【NEW52:スーパーマン/ヤング・ジャスティス】

◆NEW52 GREENLANTERN AND DARK!
正直刊行が打ち切られたかと思った「NEW52」第1話まとめ本の第4弾!

第1弾となる『NEW52:ジャスティス・リーグ』刊行時点で全作品の第1話邦訳はアナウンスされていたんですが、2013年10月に発売された『NEW52:スーパーマン/ヤング・ジャスティス』で刊行がピタリと止まってかなり不安な思いをさせられたんですよね。
しかも残った未邦訳タイトルはかなりニッチときたもんだ!

「1話だけを訳す」というコンセプトもあって正直あんまり売れているとも思えないシリーズだったんですが……なんと通販予約限定という形で欲しい人だけに売る販売形式に変更され、残りのタイトルの邦訳がスタート!
兎にも角にもこのNEW52まとめ本シリーズが打ち切られなくてよかった……!本当によかった……!

「グリーンランタン」カテゴリの作品は宇宙の守護者グリーンランタンの関連誌、「ダーク」カテゴリはオカルト、ホラーテイストの強い作品群であり、ヴァーティゴからの移籍組が中心となっています。
というわけで早速各作品を順番に紹介!!
グリーンランタン#1

グリーンランタン1話より

「あなた、長い間地球を離れてたから、忘れちゃったんでしょ。
 人生とか…心とか」


[ライター]ジェフ・ジョーンズ
[ペンシラー]ダグ・マンケ
[インカー]クリスチャン・アラミー


グリーンランタン関連誌で展開されていた「ウォー・オブ・グリーンランタンズ」クロスオーバーの後を受けてスタート。カバーにあるように、グリーンランタンに復帰したシネストロが主人公に。


かつてグリーンランタン達を裏切り、イエローパワーリングを武器にグリーンランタン・コァの最大の敵となったシネストロ。
そしてハル・ジョーダンの宿敵でもあったメインビランの彼がなんとグリーンランタンに復帰するといういきなり目を惹く展開が。
ちなみにグリーンランタン誌はバットマン系列と同様、従来の設定とストーリーを引き継いだままの状態だとか。

一方、これまでメイン主人公を張っていたおハルさん(ハル・ジョーダン)はどうしているのかというと、グリーンランタン・コァを除籍されて毎日ぶらぶらしているマダオと化していました。えー!?

たくさんの督促状を放置していたり、恋人キャロルと食事していい雰囲気になったかと思ったら「車のリースの保証人になってくれ」と切り出したり、怒って車で帰ってしまった彼女に対して「帰りも送って…」と泣きついたりとなんかもう……もう……!「グリーンランタン:リバース」等で拝めたカッコいいハルはどこに行ったのか!?
でもさすがは安定のジェフ・ジョーンズというべきか、話は面白いしテンポもいい。ラストシーンの引きも続きが気になる作りでした。


グリーンランタンコァ#1

グリーンランタンコァ一話

「俺達ゃどうしてハルやカイルみたいにマスクをしなかったんだろうな?
 正体を隠してりゃ簡単に世間に馴染めたのに」

「答えはわかってるだろう、ガイ。我々は馴染む事を望まず、孤立を選んだ。
 それぞれの理由でね」

「リングを使って戦うより普通の市民生活を送る方がよっぽど骨が折れるぜ」


[ライター]ピーター・J・トマシ
[ペンシラー]フェルナンド・パサリン
[インカー]スコット・ハンナ


#63で終了した前シリーズの後継誌。ジョン・スチュワートとガイ・ガードナーが主役を務める。


グリーンランタンたちが謎の人物によって次々に殺害されるという物騒な展開からスタートする本作。
ハル以外のグリーンランタンの活躍が拝めるという、また別の面白みがある一作です。
ランタンの任務とは別に自分のやりたい仕事……高校のフットボールのコーチの面接に向かうも面接官に正論をぶつけられて落とされるガイ、ビルの設計についてお役所の人と揉め、リングの力を使って軽く脅すジョンと、なまじ顔を晒してヒーロー活動をしているために微妙に街に馴染めていない二人の姿がちょっと切ない。


グリーンランタン:ニュー・ガーディアンズ#1

ニュー・ガーディアンズ第一話

「落ち着くのだ、若き友よ。そなたには恐怖に打ち勝つ力がある。
 ようこそ、グリーンランタン・コァへ

「ようこそ…何だって?」


[ライター]トニー・ベダード
[ペンシラー]タイラー・カークハム
[インカー]BATT


主人公はカイル・レイナー。イエロー、レッド、オレンジ、ブルー、インディゴ、バイオレットの六つのランタン・コァを代表するメンバー達から成る新チームのリーダーとなった彼は、この問題だらけのチームを率いていけるのか?


ハルが不在だった時期に一時的に主役となっていた五代目の地球人のグリーンランタン、カイル・レイナーが再びこの個人誌で主役に復帰!
簡単にカイルのオリジンが描かれ、ついでになぜかカイルが緑だけでなく計七色ものパワーリングの適格者に選ばれてしまい、他のランタン・コァの面々に襲われてしまうてんやわんやっぷりが魅力の一作。
というか、大事な戦闘中だったのに突然リングを取り上げられて死ぬ羽目になってしまったイエロー、レッドのリングの所有者がすごく不憫に映る。


レッドランタンズ#1

レッドランタンズ第一話

「炎の憤怒は戻った。進むべき道は見えた。宇宙の憤怒は我が憤怒…
 復仇の使徒となりて罪深き者どもに報いを受けさせよう。
 かくてクローナに奪われた人生に再び意味を与える。
 この偉大な使命には助力が必要だ。
 死のあぎとを超え、その先へ進むことも厭わぬ追従者達…
 即ち、レッドランタン軍団が」


[ライター]ピーター・ミリガン
[ペンシラー]エド・ベネス
[インカー]ボブ・ハンター


グリーンランタン関連誌のクロスオーバー「ウォー・オブ・グリーンランタンズ」からの派生誌。憤怒をその力の源とするレッドランタン・コァのリーダー、アトロシタスは、己の怒りの衰えを感じ、怒りの炎を再び燃え上がらせる術を探し求めるが、その答えは地球にあった。


非常にバイオレンスな描写が多く、前述した三つのグリーンランタン関連誌とはやや作風が異なる一作!
なんかもうページを捲るごとに血が流れているような気がする。
レッドランタン軍団のメンバーの中では地球出身である凶暴な猫、デクス・ターというキャラがツボです。
小さいナリして顔が凶悪な上に戦闘シーンでは無双している強キャラっぷりがもう堪らん……


ジャスティス・リーグ・ダーク#1

ジャスティス・リーグ・ダーク第1話

『ジャスティス・リーグ。強靭な意志と膨大な力で未来を形作ってきた者達。
 だがこの未来は彼らの手にはない。別の物の、別の力に属する未来だ。
 しかし狂気の臭いとは…皮を剥いだ嬰児とスライスした眼球の臭気。
 剥いだ爪の悪臭。
 異様な聖域の奥で、エンチャントレスも感知していた。感じていたのだ。
 彼女の恐るべき狂気が、ジャスティス・リーグの力を打ち破った事を』


[ライター]ピーター・ミリガン
[アーティスト]マイケル・ジャニン


魔女エンチャントレスの暴走を食い止めるために、ザターナは、シェイド、マダム・ザナドゥ、デッドマン、そして、ジョン・コンスタンティンと手を組むことになる。創刊号には本家のジャスティス・リーグも登場。


ここから紹介するのは『ダーク』カテゴリに属する作品。
本作「ジャスティス・リーグ・ダーク」は、言うなればホラーテイストなジャスティス・リーグ。
言語本の雨が降り注ぐ謎の災害、肉切り機を生んだ雌牛、自我を持った発電所が退屈を感じた結果突然の爆発……狂気に塗れた魔女、エンチャントレスが呪文を口にしてしまった結果、世界中で不条理な事件が多発してしまったというのがこの第1話の展開。
本家ジャスティス・リーグの力ではどうにもできない事件というのが恐ろしい。
この時点ではまだジャスティス・リーグ・ダーク結成には至っていませんが、メンバーは全員顔を見せてくれます。


スワンプシング#1

スワンプシング第1話

『私はDrアレック・ホランド。元植物学者だ。
 生涯を懸けた研究のテーマは生体復元だ。
 完成すれば、どんな砂漠でも植物を育てられると思われた。
 だが、ある夜研究室で爆発事故があり、私は…死んだ。
 死んだ…はずだったが、6週間後に沼でずぶ濡れになって目を覚ました。
 私であって、私でない。
 過去の記憶に加えて、怪物と化した新たな自分の記憶もあったからだ…
 沼の怪物スワンプシングの。
 そして、この建設現場での朝は…忘れ去りたい新たな悪夢の始まりだった』


[ライター]スコット・スナイダー
[アーティスト]ヤニック・パケット


ヴァーティゴの看板タイトルが、久々にDCに参入。主人公のアレック・ホランドは、スワンプシングの変容から再び人間に戻ったばかりという設定が目を惹く。


ニュー52版バットマン誌でライターを務めているスコット・スナイダーが手がけたスワンプシングという事で個人的に凄く気になっている作品。
解説を読んで少しビックリしたんですが、DCユニバース住人だったスワンプシング、第3シリーズや第4シリーズではヴァーティゴレーベルに移動してDCユニバースからは隔離されていたんだとか。
(その後またDCユニバースに復帰。2010~2011年のクロスオーバーイベント「ブライテスト・デイ」に参加)

本作のスワンプシングはムーアによるどんでん返し設定は踏襲されておらず、実験室に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれて沼地に落ち、スワンプシングとなって復活するという従来の設定が採用されている模様……とっても第1話の描写だけで断言はできないんで、この後どういうストーリーになっていくのかは読まないと分かりませんが。ラストシーンは衝撃的な引きで終わってますし。
単行本の邦訳を希望したい……!スナイダー担当期だけでいいから……!(それも贅沢な希望)


アニマルマン#1

アニマルマン第1話

「ごめんなさいパパ。ペットがほしかったの」

[ライター]ジェフ・レミア
[ペンシラー]トラベル・フォアマン
[インカー]ダン・グリーン


動物の能力をコピーできる、家族持ちという従来の設定を踏襲しながらも、さらにサイコホラーの要素を持ち込んで大きな反響を得た。DC屈指のマイナーヒーローだったはずなのだが、1980年代末も発表されたグラント・モリソンの傑作群といい、不思議な“運”を持ったキャラクターである。


サンディエゴで活動する所帯持ちのスーパーヒーローであり、俳優の一面も持ち、さらに社会活動家でもある親近感の湧く男、アニマルマンことバディ・ベイカー。
ヒーロー活動を楽しむちょっと子供っぽい一面がある好人物な主人公なんですが、そんな彼の幸せな日常は、人質事件を解決したある日から突然終わりを告げてしまう。
謎の木々が密集している空間で大事な息子が重傷を負って死亡、娘を追いかけるうちに不気味な造形の怪物に遭遇するという狂気に満ちた悪夢を見るアニマルマン。

ジェフ・レミアの不安感を煽るストーリー展開と、トラベル・フォアマンによる細い線とグロテスクなアートが絶妙にマッチしていて、序盤から魅力たっぷりな第1話でした。
この作品読みたすぎてもうしつこいくらい小プロとヴィレッジに邦訳希望アンケハガキを送っているのですが一向に翻訳されてる気配がないので、今回1話だけとはいえ日本語で読むことができたのは本当に嬉しい!
とはいえやはり全話読みたいのが正直なところ。既に全29話+0話+アニュアル2作で完結しているんで、ややマイナーなタイトルでも発売されている今の邦訳アメコミの盛り上がりに乗っかって完訳という出来事が起こらないかな……起これ!!


フランケンシュタインエージェント・オブ・シェイド#1

フランケンシュタイン第1話

「ふふん…パルマー、とうに世界自体が狂っておるではないか。
 メトロポリスにはスーパーメンが飛び回り、
 ゴッサムにはバットメンが乱舞しとる。
 時代は変わっているのだ。
 お前の様な旧世代も変わらねば取り残されてしまうぞ」


[ライター]ジェフ・レミア
[アーティスト]アルベルト・ポンティセリ


フランケンシュタインを始め、狼男、半魚人など怪人ばかりを集めた政府の極秘機関シェイドの活躍を描く。シェイドの司令官は、セーラー服の少女(ただし、精神はオッサン)。


本作の主人公であるフランケンシュタインの怪物は、19世紀にビクター・フランケンシュタイン博士によって複数の死体をつなぎ合わせて作られたあの怪物本人。
その他にも様々な有名怪物が一同に会して超自然的災害の解決に当たるというはっちゃけたコンセプトが面白い一作です。
前述した司令官がセーラー服の少女というのも今風なキャラ造形で堪らない。でもその中身が実はオッサンという設定の所為で萌えきれない。
何気にリランチ前の世界ではスーパーヒーロー、アトムとして活躍していたレイ・パルマーが政府から送り込まれたシェイドの監視役として登場しているのにも注目。
NEW52世界のレイはアトムになるのかな?どうなんだろ。


アイ・バンパイア#1

アイ・バンパイア第1話

アンドリューへ

今日、私達は人類との聖戦を始めるわ。
仲間の多くが死ぬでしょう。彼らはもっと死ぬはず。
私達はこの地球を継ぐべき存在なのよ。
異星人やマスクの人間達に盗まれたままではいられない。

私は何千もの兵士を生み出して、国じゅうに潜伏させているわ。
何の警告もなく全力で攻撃する。
彼らには永遠に忘れられない日になるでしょう。

窓の外では既に事が起こっているわよ。
あなたには止められない。
でも止めようとするんでしょうね。
そんなあなただからこそ好き。

愛を込めて

鮮血の女王マリー


[ライター]ジョシュア・ヘイル・フィアルコフ
[アーティスト]アンドレア・ソレンティーノ


80年代初頭に『ハウス・オブ・シークレッツ』誌で展開されたマイナーホラーシリーズがまさかの復活。敵味方に別れたかつての恋人たちが主人公という、ロマンス要素も。


旧作とは異なり主人公たちの年齢が引き下げられ、ロマンティックな雰囲気のストーリーと、アンドレア・ソレンティーノによる美しくスタイリッシュなアートに目を奪われる作品となっている一作。
吸血鬼としての力に溺れ、人間社会を支配するために暴走を始めてしまった血の女王であるマリーを止めるため、彼女の軍勢と戦い続ける主人公の吸血鬼アンドリュー。
僕は吸血鬼モノの作品はマンガでもアメコミでもあんまり手を出していないんで、色々新鮮な面白さがあるコミックでした。


リザレクションマン#1

リザレクションマン第一話

『ここにいるのも難しくなってきた。謎が多すぎる。
 解ける望みもなさそうな謎ばかりが。
 今回はどんな能力を持っているのか確かめるために、意識を集中する。
 涙の味がして…俺は流れ去る』


[ライター]ダン・アブネット&アンディ・ラニング
[アーティスト]フェルナンド・ダニーノ


死ぬ度に、新たな力を得て甦り続ける謎の男、ミッチ・シェリー。放浪の旅を続ける彼は、その力故に人外の者どもから追われる身となる。


過去の記憶を失っており、自分の正体を知るためにアメリカ中を放浪する主人公のミッチ。死亡してもしばらくすれば生き返り、再生する度に異なる超能力を得て様々な危機を乗り越えていく……という設定がなかなか興味深い作品。
しかも解説によるとその超能力は実用度も完全にランダムで、蝶の幻影を投射するだけという使いづらい能力からハルクのような怪物に変身するというシンプルながら強力な能力など実にバラバラ。
そしてそのミッチを付け狙う正体不明の組織……謎が謎を呼ぶストーリー展開なだけに見せられるのが1話だけだとモヤモヤ感がハンパないぜ!!


デーモン・ナイツ#1

デーモン・ナイツ第1話

「我は汝を封印す…人の子なる男の内に…汝、デーモンの…エトリガンを!

[ライター]ポール・コーネル
[ペンシラー]ディオジェネス・ネヴェス
[インカー]オクレア・アルバート


舞台は中世の暗黒時代。悪魔エトリガンをその身に宿した青年ブラッド・ジェイソンは、呪われた運命に翻弄されながらも、暴力と魔術が支配する時代を生き抜いていく。


DCユニバースを舞台としながらも時代設定が中世であるため、割と独立した作品として楽しめる一作。
剣と魔法がメインで、主人公は悪魔デーモン・エトリガンを身に宿した男ジェイソン・ブラッド、ナチュラルにドラゴンなどといったモンスターも登場し、本場海外ファンタジーの雰囲気をこれでもかというくらいに堪能できるストーリーでした。

んでもってこういう時代設定で出しやすいのが5万年前に不死の能力を得たビラン、バンダル・サベッジ。現代以外を舞台にした作品ではホント登板率が高いなこの人!
ちなみにこの1話を見る限りビランといった感じではなく、普通に主人公パーティーの一員としての登場になってます。


◆感想
グリーンランタン系のスーパーヒーロー然とした作品群もいいけど、個人的には普段読んでいるアメコミとは異なる雰囲気のダークカテゴリに属する作品が、どれも新鮮で興味深い内容ばかりでした。
NEW52以前は基本DCユニバースから隔離されていたというのも納得な雰囲気の作品ばかり。それだけにスーパーヒーローが大量に存在するDCユニバースと統合してどういう化学反応を起こしているのかが非常に気になる。
さっきも書いたけどアニマルマンは1話以降をホントに読みたい……!!邦訳版出てくれ……!!
22 2015
大逆転裁判タイトル
『ひとつのウソは、かならず次のウソを暴きだす』

…歴史的な“開国”から数十年。
『文明開化』の大号令のもと、
極東の島国に…まさに今、西洋文化の大波が押し寄せていた。
活気に満ち溢れる帝都の民は、“変化”“革新”の熱気にむせかえり
その“変化”に戸惑う者も飲み込んで、時代は大きなうねりの中にあった。
…そして、今。
そんな時代を舞台に、ひとつの“物語”が幕をひらく。

ある日の午後、成歩堂は友人と西洋料理店「ラ・クワントス」で食事を楽しんでいた。
友人と別れた後、落ちていた拳銃を拾ってしまった成歩堂は、殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。
裁判当日、みずから弁護席に立ち、自分を弁護することになった成歩堂。
絶望的な状況の中に現れたのは、大学生ながら弁護士の資格を持つ、友人の「亜双義一真」だった。
明治の日本は近代司法制度が始まったばかり。
有罪を確定させるための「形式的な裁判」が開廷し、高圧的な検事が成歩堂を追い詰めていく…


◆19世紀の大日本帝国と倫敦が舞台となる逆転裁判の新たな外伝作品
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逆転裁判の生みの親であるゲームクリエイター、巧舟氏ことタクシューがシリーズから離れて久しい昨今。
タクシューが関わらずに作られたスピンオフシリーズの逆転検事シリーズや逆転裁判5は手堅い出来ではあったものの、タクシュー節ともいえる面白おかしいセリフ回しや小気味よいテンポの完全再現には至っておらず、どこか物足りなさを感じたプレイヤーも少なくないのではないでしょうか。

しかし2015年、逆転裁判の外伝シリーズとして『大逆転裁判』が発売!!しかもタクシュー自身がシナリオや監督を務めるというではないですか!!
(まあ以前にコラボ作品『レイトン教授VS逆転裁判』で再度逆裁に関わってはいますが)
時系列は明治時代、しかも主人公は成歩堂龍一のご先祖様、成歩堂龍ノ介という本家とは完全に別ラインの作品ですが、それでも逆転裁判にタクシューが戻ってきたという事実がファンとしては嬉しい限り。

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で、逆転裁判シリーズ最新作の今作『大逆転裁判』
事件現場などを捜査して証拠品や情報を集める探偵パートは、進むべき場所をメッセージで示してくれたり調べ終わった箇所にチェックマークが入るなどかなり低難易度化しているもののいつも通り、証拠品を突きつけてムジュンを指摘し、事件の真相を明らかにしていく裁判パートもこれまでの感覚でプレイできるのですが、今作ではあの名探偵、シャーロック・ホームズと協力して様々な事件を解き明かしていくことになります。

それが第1の新システム、『共同推理』!
この共同推理システムはまずホームズの推理を聞くところから始まるのですが、ホームズの推理は着眼点こそするどいものの指摘部分にズレが生じており、妙な結論に達してしまっているんです。
そのズレた部分を正しく直して、ホームズの推理をキチンとしたものに作り変えるというのが最終目的。
大逆転裁判に登場するホームズは推理力自体はあるもののその論理が大変おかしな事になっており、本人もそれをそこまで問題視していないお調子者なウザキャラクター。
個人的にこの新しいホームズ像は好みです。逆裁特有の低難易度ミステリーの所為でただのアホにしか見えないこともあるけど。

そして第2の新システムは法廷パートに出てくる『最終弁論』
本作に登場する英国法廷では陪審員である6名の倫敦市民が裁判に参加しており、彼らの評決が全員『有罪』となったときに弁護側が「最終弁論」で彼らを説得するというもの。
陪審員と陪審員の主張のムジュンをぶつけて新たな情報を引き出したり考えを変えさせるという作りになっており、これがなかなか新鮮な面白さ。

さらに法廷パートにはゆさぶる、つきつける以外に「といつめる」というアクションが追加されています。
ゲーム中では過去作『レイトン教授VS逆転裁判』の時のように複数の証人を一度に尋問する展開が多々あり、ある人物の証言に対して他の証人が反応することがあるのですが、そこでこの「といつめる」行動を取ると新たな情報が得られるというもの。
というか今作は全体的に『レイトン教授VS逆転裁判』の雰囲気やシステムを踏襲しているのが明らかだったりします。
登場人物のデフォルメ具合もわりとそんな感じ。

◆感想
まさか未完ENDとは思わなかった!!この作品の感想はこれに尽きる!!

本作は各エピソードに重要そうな伏線や意味深な描写がちょくちょく盛り込まれているんですが、その多くがなんと未回収。
ネタバレになるんで詳しくは書きませんが、今までの逆転裁判シリーズなら話を綺麗に1作品内でまとめていた筈なのに今作では大量の謎を残してエンディングを迎えてしまうというのが本当に肩透かし。
最後の最後にデカい伏線を張って「これはあともう1話あるのか!」と思わせといてのエンディング突入にポカンとしたプレイヤーは少なくないはず……!
まあ『-成歩堂龍ノ介の冒險-』というサブタイでシリーズ化を見越している事を読んでいた方もけっこういるとは思いますが、でも本作がここまで伏線を放置していくスタイルだったとは予想していまい。

それと裁判の展開もこれまでの逆転裁判シリーズに比べてかなり爽快感に欠ける内容。
これもネタバレに繋がるので深くは書きませんが、純粋に悪人を追い詰めていくという展開がメチャクチャ少ないんですよ今作。
起こる事件の内容も過去シリーズになかった内容っちゃあ内容なんですが、想像以上に小粒な事件だったりでどうも物足りない。

しかもブレイクモーションがどれも迫力に欠けるときている!というか殆どの犯人があんまブレイクしていないぞ!
これ逆転裁判シリーズで特に大事な魅力ポイントだと思うんだけどなぁ……
(1話の真犯人のブレイクモーションは面白かったんだけど)
どうも塗さんがキャラデザインを担当した逆転裁判(蘇る逆転、4、レイ逆)はブレイクモーションが微妙なことが多い気がする(小声)

あと警察の捜査やトリックを含めた謎解きの展開が19世紀の設定になったことでよりガバガバになっているんだけど、正直この辺の描写が荒いのは逆裁シリーズではいつものことなんでもう気にしない。

ただね~、別につまらない作品というわけでもないんですよね。
19世紀のモダンな世界を逆裁風に落としこんでいて雰囲気はヒジョウに味わい深いし、BGMもゲーム内容にマッチしていて良曲多し。
ブレイクモーションは不満だけどどのキャラクターも動きや発言が個性的で印象に残るしで、やっぱりこれまでの逆転裁判シリーズと比較さえしなければ充分に楽しめるアドベンチャーゲームだとは思う。
纏めると「過去作のようなクオリティを期待するとなかなかのガッカリゲー」って感じでしょうか。
ストーリーも良いか悪いかどうかはそのうち出るであろう続編をプレイするまでは判断できない。未完だから。

正直けっこうなタクシュー信者だった僕ですが、逆裁4、レイ逆、そして本作と、タクシューの書いた逆裁のストーリーで三回連続でガッカリさせられるとちょっと冷静になってきた今日この頃。
……ちなみに、電撃Nintendo2015年9月号のインタビューによると、「当初想定していたシナリオの結末では無くなった」「構想段階ではもっとシナリオのボリュームがあった」というタクシューの発言が。

――シナリオの結末が、当初の想定から変わったということですか?
巧:全然違いますね。自分でコントロールしきれない部分があったというか、色々な力が働いたというか……悩んだ末の結末です。

小鳩:やっぱり、序盤ですが、巧さんの気合いがすごくてシナリオのボリュームが驚くことになった点ですかね。
「ん? これ、今まででいうと何本ぶんのシナリオ?」って思いましたよ(笑)。
巧:構想段階では、今回のシナリオはもっと長かったんですけど、コントロールがきかなくなっちゃって。


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まあハナから続編ありきで作っていることはよく分かったんで、次回作では前述した不満点を改善し、『今作で残りまくった伏線を全て回収して』より爽快感のある作品を送り出して欲しいです。
本作の新システム『共同推理』や『最終弁論』、『といつめる』とかも内容をもっと練り込んで難易度も上げてくれるとありがたい。上記では肯定的に書いたけどもといつめるは証人の反応がSE付きなためまず見逃さないし、どの新システムも低難易度すぎてあまり推理している感が得られなかったんですよね。
新鮮な快感のあるシステムだったのは確かなんで次回作ではブラッシュアップを望む!
逆転裁判シリーズはやっぱり大好きだし、続けてくれる以上は追いかけていくつもりなので、期待を裏切るような作品作りだけはしないでいただきたいな!

◆DLC話
逆転裁判でもすっかりお馴染みとなったダウンロードコンテンツ。
本作では「ランドストマガジン」と称してさまざまなコンテンツが収録されたものが全8号で配信されています。
ちょっとした短編エピソードや設定画、タクシューによる各話のコメンタリーにBGM、没BGMの鑑賞など様々な要素が楽しめるというもの。
「短編エピソードは本編ストーリーを補完する内容ではない」公式サイトにも注釈が書かれているのですが、本エピソードはパラレルな世界観ではなく各本編の後日談となっているので見ていて損は無い内容ではあります。
全然重要ではないけれど本編では描かれなかった亜双義の設定が描かれたりもしますし。

「月が綺麗ですね」
短編エピソードでは「窓税」以外のトンデモ税金に触れたり
森鴎外について語られたりと地味に当時の文化ネタが多かったりもする

高いか安いかで言えば「高すぎず決して安くもないなぁ」ぐらいの内容だった印象ですが、ショートストーリーはどの話も面白かったんで、コレ目当てに買う分には充分オススメ。

あと楽曲モードに収録されている没BGMは何気に良曲も多くて、本編に採用するとなると確かにビミョウかもだけど単体で聴く分にはなかなかにツボな物が多かったです。
逆裁1の開廷っぽい曲な「大逆転裁判~開廷」の没バージョンや、「真実は告げる【冒險編】」の没バージョンが好き。
ただランドストマガジンを全号買ってもゲームに使用されたBGMが全曲収録されるわけではない点には注意。
個人的に尋問や追求BGMくらいは収録してほしかったぜ……!没BGMも聴いてみたかったぜ……!
全曲聴きたいならサントラ買えってことだろうね。

アノシャーロックホームズ没ver
「アノシャーロックホームズ」没バージョン
確かにホームズ感は薄いけれど何らかの作品に流用してほしい程度には好きなデザイン

ちなみに『ランドストマガジン特別号』というものも期間限定で無料配信されていたのですが、現在は配信終了のため入手不可に。
ショート・ショート第0話や「成歩堂龍ノ介~異議あり!」の没BGM3種などはこの特別号でしか拝めないので、期間限定配信にしたのはヒジョウに勿体無い気もする!

あと一時ゲームニュース系サイトで変に話題になったこの特別号でのショート・ショートの1シーン。

DLCに対するツッコミ

龍ノ介のこのセリフは「没BGMや没設定画が閲覧できる」という話の流れで出てきたツッコミであり、別にDLC商法そのものにどうこう言っている1シーンでは決してありません。
個人的にこれだけはハッキリと伝えておきたかった。
ただレイ逆の時はDLCが無料配信だったりデフォルトでサウンドテストが入っていたりしたので、今回の有料DLCの内容にモヤモヤしてないわけではなかったり(小声)

◆関連リンク
【公式サイト】
【「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」攻略】『逆転裁判攻略』
【『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』開発者インタビュー!【part1】】
【『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』開発者インタビュー!【part2】】
【小嶋慎太郎氏と巧 舟氏が語る「大逆転裁判」の楽曲の聴きどころとは。サウンドトラックCDの発売記念サイン会をレポート】
【『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』山崎弘也さん(アンタッチャブル)とカンニング竹山さんにインタビュー!】
【『大逆転裁判』ディレクター・巧 舟氏×シャーロック・ホームズ研究家・北原尚彦氏 スペシャル対談! 「ワトソン」?それとも「ワトスン」? 頭を悩ます翻訳問題】
【カプコン 巧舟氏×ストーリーテリング イシイジロウ氏 アドベンチャーゲーム制作者対談】
  
フォールン・サンキャプテン・アメリカ表紙

「オレに、戻って伝えさせたいだろ。希望を持ってた連中…否定してた連中に。
 ルーク・ケイジやスパイディ、他のアベンジャーズ全員に、オレが確認したと」

「…ハンク、彼を通せ」
「スターク、もしおめぇにキャップを助ける手があって放ってたなら…殺す」


WHERE WERE YOU WHEN CAPTAIN AMERICA DIED?

1941年以来、アメリカの理想を担い、あらゆる不正と戦ってきた第二次大戦の生ける伝説、キャプテン・アメリカ。

合衆国建国の理念を脅かす超人登録法の制定に反意を貫いた彼だったが、ついに己の敗北を悟り、政府に投降する。そして、裁判の日……。

キャプテン・アメリカ、凶弾に倒れるの報は全世界を駆け巡り、敵味方を問わず、彼に関わった者達の胸を激しく揺さぶった。

キャプテン・アメリカが死んだ日、君はどこにいたか?

これは、ウルヴァリン、アベンジャーズ、ホークアイ、スパイダーマン、アイアンマン各々の立場で稀代の英雄の死を描いたもう一つの『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』の物語である。

なお、巻末にはキャプテン・アメリカのデビュー作である『キャプテン・アメリカコミックス』#1(3/1941)よりオリジンストーリーを収録。キャプテンの原点に触れることができる。


◆収録作品

1941年03月:Captain America Comics #1
※「Meet Captain America」のみ収録。
2007年06月:Fallen Son: The Death of Captain America #1
2007年06月:Fallen Son: The Death of Captain America #2
2007年07月:Fallen Son: The Death of Captain America #3
2007年07月:Fallen Son: The Death of Captain America #4
2007年08月:Fallen Son: The Death of Captain America #5


◆関連作品過去記事
【シビル・ウォー】
【デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム】

◆明かされる各々の別れの物語
ヴィレッジブックスの通販限定コミックス『マーベル・マスト・リード』2冊目は、稀代の英雄キャプテン・アメリカの死に動揺し、如何にしてヒーロー達がその死を受け止めたのかを描いていく全5話のミニシリーズ、『フォールン・サン:デス・オブ・キャプテン・アメリカ』
かの衝撃作『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』に合わせて刊行された作品です。

キャップの死に動揺するヒーローの姿自体は邦訳されたキャプテン・アメリカ第5シリーズだけでなくニューアベンジャーズシリーズ、アイアンマン誌などでもしっかり描かれており、邦訳だけを追っている身でもマーベルユニバースに大きな影響を与えている事が充分うかがい知れるようになっていたのですが、それでもヴィレッジがこの評価の高いミニシリーズをマストリードのタイトルにチョイスし、改めてキャップの死に関する描写を深く掘り下げてくれたのは嬉しい。
というわけでざっくりとあらすじを紹介。

◆FIVE FACES OF GRIFF
『キャプテン・アメリカが死んだ』

しかしどうしても彼が死んだという事が信じられないウルヴァリン。
キャプテン・アメリカの死は偽造されたものなのかそうでないのかを確かめるため、盲目故に自分以上の鋭い嗅覚を持つデアデビルと隠密化の魔法をかける事ができるドクター・ストレンジに協力を頼み、シールドのヘリキャリアに乗り込んでキャプテン・アメリカを狙撃したビラン、クロスボーンズの独房を訪れる。
だが、クロスボーンズから得られた情報は何の役にも立たないものばかりであった。

キャプテン・アメリカを殺害した犯人を探すことは諦め、回収された彼の遺体を直接確認するウルヴァリン。
そこに、隠密化の魔法の効果が解けたことでウルヴァリンの侵入を検知したアイアンマンとジャイアントマンが現れる。

キャップの死体を確認するウルヴィ

『キャプテン・アメリカは間違いなく死亡している』

この揺るぎようのない事実を確認したウルヴァリンは、「キャプテン・アメリカの生存を信じているヒーロー達に死を伝える」というメッセンジャー役を買って出る事で、現在は敵対する間柄であるアイアンマンに見逃してもらい、ヘリキャリアを後にするのであった。

隠れ家でポーカーをしつつ、キャプテン・アメリカの死が真実であった事に動揺するシークレット・アベンジャーズの面々。
アイアンマンから2代目キャプテン・アメリカを襲名する事を打診されるホークアイ。
シビル・ウォー時、自分の取った行動が原因で少なからずキャプテン・アメリカを取り巻く状況を悪化させ、そして今、彼が死んだという事実を受け止めきれず、ベン伯父さんや両親、親友ハリーにステイシー警部、恋人グエンに並ぶ大切な人間を喪ってしまった事でいよいよ心が折れかけるスパイダーマン……
ヒーロー達は、如何にしてキャプテン・アメリカの死を受け容れていくのだろうか。

◆『フォールン・サン:デス・オブ・キャプテン・アメリカ』のネイモアさん
キャプテン・アメリカの埋葬なら話は別だ

地上とアトランティスが現在緊張状態(地上人が原因でアトランティス人が死亡したり襲撃されたりする事件が立て続けに起こったため)にあるのにもかかわらず、「戦友キャプテン・アメリカの埋葬となれば話は別だ」と地上に姿を表したネイモアさん。
アイアンマンの提案により、かつて氷漬けで仮死状態となっていたキャプテン・アメリカを発見した北大西洋にその棺を沈め、ネイモアさんは大洋の支配者として責任を持って棺を守る事を誓うのでした。
このシーンよりも前の場面では、キャプテン・アメリカが殺された腹いせにビランのタイガーシャークや彼に操られた海獣を必要以上に痛めつけようとしていたマイティ・アベンジャーズの面々を諌めているため、本作のネイモアさんは出番は多くないのに非常に印象に残る行動や発言を見せていて渋カッコいい。

◆感想
良い作品だった……
ヒーロー達にとってキャプテン・アメリカがどれだけ大きな存在だったのかがこの一冊でよく分かる。
最終話のキャプテン・アメリカの相棒、ファルコンのスピーチのシーンも素晴らしい。

まあご存知の通りキャプテン・アメリカは現在とっくに復活していてキャップ復活の邦訳もこの作品より先に刊行されちゃったのでキャップの死の悲しみを今見せられても…って感じがなくもないんですが、それを差し引いても本作は完成度の高いストーリーだと思いました。

あと本書には、なんと1941年の『キャプテン・アメリカコミックス』#1の邦訳がオマケで収録されているのも見逃せないポイント!

キャプテン・アメリカコミックス第1話より

キャプテン・アメリカのデビュー作が読めるって、かなりテンションの上がる要素じゃないでしょうか。
表紙こそキャップがヒトラーを殴っている過激なイラストですが、中身は実写映画でも見たキャプテン・アメリカのオリジンが描かれるエピソード。
この創刊号ではキャップは「超人兵士(スーパーソルジャー)」ではなく、ナチスドイツが送り込んだスパイに対抗する「超人捜査官(スーパーエージェント)」だったり、スーパーソルジャー血清を開発したアースキン教授が「レインシュタイン」というアインシュタインをパロった名前になっていたりと細かく設定が異なっているあたりに注目です。