ツルゴアXXX

ひっそりと運営しているチラシの裏ブログ。

ゼロイヤー暗黒の街表紙

『やあ、市民諸君!ゼロイヤーの27日目だ!
 この新しい時代になってから、
 これでもう64万8000kmも一緒にグルグル回って旅をしてきたことになる!
 もうすぐ1ヶ月になる。そろそろカレンダーを作ったほうがいいかな。
 西暦とは異なる、まったく新しいカレンダーをさ!なあ、どうだい?
 しけた顔するな。楽しいぞ。
 お前らのヒーローにちなんで月の名前を決めてもいい。
 “ボブ月”とか、“スーザン月”とか。
 惨憺たる崩壊からこの街を救おうとする勇者なら誰でもいい。
 さあ、誰かいないか?』


彼がコウモリの翼を広げた直後、
さらに深い闇が街を包み込んだ。


リドラーと名乗る悪の天才策士が、
ウェイン産業から盗んだ技術を悪用して
ゴッサムの電力ネットワークを破壊し、
全市民を暗黒の深淵へと叩き落とすと同時に、
バットマンに対して挑戦状を叩きつけた!
しかも、街を脅かす敵はリドラーだけではなかった。
この闇の迷宮の中心には1匹の怪物……死の医師が潜んでいた。
彼の奇怪な実験によって不気味に変容した死体が次々と発見され、
警察はバットマンこそが犯人だと疑いはじめる。

若き闇の騎士は警察からの追求を逃れつつ、
リドラーの計画を解き明かし、
ドクター・デスの大量虐殺を阻止しようと奮闘するが……。


◆関連作品過去記事
【バットマン イヤーワン/イヤーツー】
【バットマン:梟の法廷】
【バットマン:梟の街】
【バットマン:梟の夜】
【バットマン:喪われた絆】
【ジョーカー:喪われた絆〈上・下〉】
【バットマン:ゼロイヤー 陰謀の街】

◆収録作品

2014年01月:Batman Vol.2 #25
2014年02月:Batman Vol.2 #26
2014年03月:Batman Vol.2 #27
2014年05月:Batman Vol.2 #29
2014年06月:Batman Vol.2 #30
2014年07月:Batman Vol.2 #31
2014年08月:Batman Vol.2 #32
2014年09月:Batman Vol.2 #33


◆Gentlemen, meet my friend... The "$%$^! Psycho in a Batsuit".
ニュー52が始まり設定がアップデートされたバットマンの誕生秘話を、1年以上に渡り連載し改めて語り直してきたエピソード『バットマン:ゼロイヤー』
「シークレットシティ」「ダークシティ」「サベッジシティ」の計3パートから構成されているこのゼロイヤー、前巻の『陰謀の街』ではシークレットシティとダークシティの冒頭部分の収録に留まっていましたが、後編となる本書『暗黒の街』一気にエピソードのラストまで収録したなかなかボリューム感のある1冊となっております。

第1部シークレットシティではテロリスト集団、レッドフード・ギャングとの戦い、そしてバットマンの誕生が描かれましたが、本書収録の第2部ダークシティで戦う事になるヴィランは、悪の科学者であるドクター・デスことカール・ヘルファーン。
骨を自在に変形させるだけでなく、衝撃を受けた瞬間に骨を硬化させ、新しい骨細胞までも作りだしてしまう能力を持つ怪物染みた相手。
まだバットマンは活動一年目だというのに、前作のレッドフード・ギャングといい戦う相手がガチすぎて辛い。

突然登場してびっくりさせたる!
若干怪物ホラー映画風のノリ
ちなみにこのドクター・デスは1939年の『Detective Comics #29』でデビューした超古参ヴィラン

んでもって、このドクター・デスとの戦いを経て最終パートである第3部サベッジシティに移行するのですが、ここで読者を待ち受けているのは話のスケールが一気に大きくなる怒涛の展開。
前巻の時点で何か大きな陰謀を持っていたエドワード・ニグマがとうとうヴィラン、リドラーとして動き出し、バットマンの捜査の目を掻い潜りその卓越した知能で緻密に練り上げた計画を発動、ゴッサムシティのライフラインを完全に掌握して街の支配者に君臨しちゃうのです。

リドラーと命を掛けた謎解き対決
「知能」という武器を持つ強者だけが生き残る世界、サベッジシティを作り出したリドラー
ゴッサムシティは今や彼の遊び場である
リドラーとの「なぞなぞ対決」に勝つことが出来れば命が助かるのだが、
挑戦者は無残にも敗北し命を落としていく

バットマンはゴッサム警察の数少ない良心であるゴードン警部補、そしてウェイン産業の研究者ルシアス・フォックスと協力し、リドラーの監視の目と各所に張り巡らされたトラップを回避してリドラーの潜伏先を特定し、ゴッサムシティを取り返すための計画を練るのですが、リドラーの頭脳は彼らのさらに一つ上を行っており、どんどん窮地に陥る羽目に。
こちらの手を見透かしているかのようにトラップを発動させていくリドラー。果たしてバットマンはリドラーの仕掛けた謎を解読し、彼の潜伏先を特定してゴッサムシティを取り戻す事ができるのか?

◆感想
フランク・ミラーのイヤーワンとはまた違ったアプローチのヒーロー誕生譚!傑作でした!
幼い頃に両親が殺害された事がきっかけで常に他者に不信感を抱いているブルース・ウェイン。
常に側においている執事のアルフレッドですら、自分では気づいていないが信頼しきっていない。
本作のバットマンは誰も信頼せず一人で戦おうとした結果大きなミスを犯してしまい、本来であれば止められた大惨事をみすみす引き起こしてしまうのです。

復讐鬼バットマン

バットマンが何度も失敗や後悔を重ねつつも不屈の闘志で立ち上がり、ゴードンやアルフレッドといった大切な仲間を信頼するようになっていくその過程が非常に丁寧に描かれている本作。
『バットマン:ゼロイヤー』の2冊はニュー52バットマンシリーズでは4巻、5巻にあたる作品(『梟の夜』『ジョーカー:失われた絆』は外伝扱い)ですが、本エピソードだけで話が綺麗に纏まっているんで、このゼロイヤーからニュー52バットマンに手を出してみるという選択肢も普通にアリだと思います。

あと、リドラーがここまで凶悪な大物ヴィランとして立ちまわっている姿が拝める邦訳は現状このゼロイヤーぐらいなので、そういう面でもオススメしたい。
サベッジシティ編でのリドラーとバットマン達の頭脳戦は超アツいよ!リドラーがほぼ毎回披露するドヤ顔にはイラッと来るよ!

ちなみに、ニュー52のバットマンのエピソードは毎回ちょっとしたクロスオーバー(前述した『梟の夜』『ジョーカー:失われた絆』の事)が展開されており、本作ゼロイヤーも例に漏れず各誌でタイインが刊行、その後『DC Comics: Zero Year』というタイトルで単行本化されたんですが、残念なことに今回は刊行予定は無い模様で、付属の解説書で各誌の簡単なあらすじが掲載されるだけに留まっています。
できれば今回も邦訳してほしかった……!!
 
ちょっとしたゲームニュースや小ネタ系の話はツイッターの方で呟くと大体満足しちゃう。
そのせいでこのところ雑記カテの必要性が無くなって久しい!
ただ自分の過去ツイートを漁ってたら普通にブログのネタにできそうなヤツもちょこちょこ出てきたんで、こっちにちょっと纏めておきます。

◆アイマス世界の科学技術は実際スゴイ
アイマス世界の科学技術は実際スゴイ

何故このような先進技術をアイドルの衣装につぎ込んでいるのか。

◆モブキャラと化した765プロアイドル
モブキャラと化したあずさと雪歩

L4Uのアイドラより。
765プロアイドルが単なるモブとして登場するというのは、SPのオーディションや2のフェスで戦う「シャドー◯◯」といった例がありますが、このよく分からん帽子を被せただけで本物とは無関係のモブキャラ扱いにしているというのは地味にシュール。

◆さり気ないレトロゲームネタ
DS特典VIDAVOより

アイマスDSの初回特典「ViDaVo!“ビダヴォ!”」より。
あの女っ気がほぼ皆無な「源平討魔伝」で何の役を演じるのかお姫ちんは。

安駄婆か鬼姫か
安駄婆よりは鬼姫であってほしい

もう一つはさらにマイナーなナムコゲーネタ。

コンプティーク2006年2月号
2006年2月号のコンプティークより

この真と雪歩のユニット名「マッハブレイカーズ」とは、かつてナムコが1995年にアーケードでリリースしたスポーツゲームが元ネタ。
アイマスの自社ゲーネタはわりと有名どころから引っ張ってくることが多い中、これだけ妙にマニアック。


ちなみにこのどこか味があるイラストを描かれているのはスタッフの坂中美智恵さんという方だとか(ツイッターのフォロワーさんからの情報)
窪岡さんや杏仁さんとはまた少し異なるテイストのイラストで個人的には結構好き。
アーケード時代ぐらいしかアイマスイラストを描かれてないようなのがちょっと残念。

坂中美智恵アイマスイラスト

◆餓狼伝説スペシャル&龍虎の拳没ネタ動画
 

ラシュモア山が三闘士に

上記の画像はロケテにのみ存在していたという『ラシュモア山の顔が三闘士とクラウザー』になる演出。
『ALL ABOUT 餓狼伝説SPECIAL』という攻略本でその存在が語られていたんですが、まさか実際に拝めるとは思わなんだ……!

ついでにこの手の没データを纏めた海外wikiをツイッターで最近知ったのでリンクをペタリ。
上記のネタは掲載されていませんでしたけども。
【The Cutting Room Floor】

ざっくり見て回った中では『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』にかりんがZERO3に先駆けて登場する予定だったという情報が個人的に衝撃でしたね……
【Marvel Super Heroes vs. Street Fighter (Arcade)】

◆最近気になってるゲーム『Cuphead』

1930年代の無音声カートゥーンアニメのようなキャラクターが目を引く、2016年発売予定のアクションゲーム。
ぱっと見の雰囲気に惹かれた作品なんですが、E3での試遊台でプレイした感想を見てみると、「コミカルな見た目とは裏腹に激ムズ」という意見が多くてそれがまた気になってます。高難易度ゲーは嫌いじゃないぞ。
箱ONEは持ってないけどSteamでもリリース予定らしいんで、購入のハードルが高そうじゃなければプレイしてみたいな!

【公式サイト】
【公式ツイッター】
    
21 2015

ヒミズ

ヒミズ予告編ヒミズ
2012年【日】


住田祐一、15歳。彼の願いは、「普通」の大人になること。
大きな夢を持たず、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと考える住田は、実家の貸しボート屋に集う、震災で家を失くした大人たちと、平凡な日常を送っていた。
茶沢景子、15歳。夢は、愛する人と守り守られ生きること。
他のクラスメートとは違い、大人びた雰囲気を持つ少年・住田に恋焦がれる彼女は、彼に猛アタックをかける。疎ましがられながらも住田との距離を縮めていけることに、日々、喜びを感じる茶沢。
しかし、そんな2人の日常は、ある日を境に、思いも寄らない方向に転がり始めていく。
借金を作り、蒸発していた住田の父が戻ってきた。金の無心をしながら、住田を激しく殴りつける父親。さらに、母親もほどなく、中年男と駆け落ちしてしまい、彼は中学3年生にして天涯孤独の身となる。そんな住田を必死で励ます茶沢。そして、彼女の気持ちが徐々に住田の心を解きほぐしつつあるとき、その“事件”はおこった―。
「普通」の人生を全うすることを諦めた住田は、その日からの人生を「オマケ人生」と名付け、その目的を、世の中の害悪となる<悪党>を見つけ出し、自らの手で殺すことに決める。
夢と希望を諦め、深い暗闇を歩き出した少年と、ただ、愛だけを信じ続ける少女。2人は、巨大な絶望を乗り越え、再び、希望という名の光を見つけることができるのだろうか―?

古谷実による漫画作品「ヒミズ」を、園子温監督が実写映画化した一作。
古谷実といえば「稲中卓球部」などのギャグ漫画家としての印象が強い漫画家ですが、ヒミズはそれまでの作品に含まれていたギャグ要素を徹底的に排除し、シリアスで陰惨な人間ドラマを重々しく描き切った作品。

2001年~2003年にかけて連載された作品が2012年になってまさかの実写映画化となったわけなんですが、原作に忠実な映画化というわけではなく、「東日本大震災」の影響を受けて舞台を「震災後の日本」に設定したり、住田の同級生、夜野が中年のホームレスのオッサンに変更されたり、茶沢も母親に虐待されていたり、住田にしか見えない『怪物』が全く登場しないなど、尺の都合もあるのでしょうが変更点がかなり多め。

ただ個人的にはこの改変は結構好き。
住田も茶沢も原作よりエキセントリックな性格でかなり狂気な方向に振れており、ラストシーンに至っては原作とは真逆の展開になっちゃってるんですけども、震災後の日本という世界観にわざわざ変更してストーリーにも大きく絡めてきてましたし、映画版でのエンディングは原作通りにするよりもこちらの方が合っているんだろうなと思いました。
原作とはやや離れた内容になっていますが(とはいえ原作再現シーンもそれなりに多め)、映画は映画でキチンと楽しめるようになっている作品になっていると感じます。