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03 2019

ブライアン・ヒッチ&トニー・S・ダニエル他/ジャスティス・リーグ:エクスティンクション・マシン

ジャスティス・リーグエクスティンクション・マシン表紙

『友人じゃない。私が信頼した男じゃない。それでもスーパーマンだ。
 私の友人が死ぬまで、ずっと隠れ潜んでいた。
 我々がダークサイドやラオと戦った際にも、
 こっそりと物陰から我々を観察していた。
 信頼できない。この男の存在は我々を傷つけるかもしれない。
 だが、地球存亡の危機だ。この男に頼るしかない』


我々の知るジャスティス・リーグは、もういない……。

ジャスティス・リーグは世界最高のヒーローチームだった。最大にして最強のメンバーである“鋼鉄の男”スーパーマンが戦死するまでは……。彼は第二の故郷である地球を守って殉死し、残されたジャスティス・リーグはスーパーマン不在のまま戦いを続けることになった。そんななか、彼の後釜を継ぐべく、別世界から“経験豊富なスーパーマン”がやって来た。残されたメンバーたちは、見ず知らずの新スーパーマンを受け入れられるのか……。他方、この新しいスーパーマンは、チーム内で自分の存在価値を証明する立場にある。さらに、ハル・ジョーダンの代理として任命されたグリーンランタンの新人隊員であるジェシカ・クルーズとサイモン・バズが加入する。はたして、新生ジャスティス・リーグは、チームとして機能するのか?いや、今すぐ機能させなければならない。なぜならば、リーグ史上最大の半神存在が到来したからだ。恐るべき破壊兵器が活動を始めるとともに、地球が崩壊の危機を迎え、人類が生体兵器へと作り変えられていく……。その絶滅装置エクスティンクション・マシンを阻止するためには、ジャスティス・リーグ全員の力が必要だ!


◆関連作品過去記事
【ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 2】
【DCユニバース:リバース】
【スーパーマン:サン・オブ・スーパーマン】

◆収録作品

2016年09月:Justice League: Rebirth
2016年09月:Justice League Vol.3 #1
2016年10月:Justice League Vol.3 #2
2016年10月:Justice League Vol.3 #3
2016年11月:Justice League Vol.3 #4
2016年11月:Justice League Vol.3 #5


◆The Kindred? Well, hear me now, Kindred ... I have friends. And we're coming for you.
『DCリバース』によりDCユニバース全体が新たなる展開に突入した事で、ジャスティス・リーグ誌も第3シリーズがスタート!!

アンチモニターとダークサイドの戦争、そしてモビウスに戻ったアンチモニターの破壊活動を食い止めるという一大決戦を乗り越えたジャスティス・リーグに待っていたのは『スーパーマンの死』であった。
これまでの激闘がたたってクリプトナイトの悪性腫瘍を患ってしまっていたスーパーマンは、ヴィランであるソーラー・スーパーマンとの戦いの中で命を落とし、ジャスティス・リーグはチームの大黒柱を喪ってしまう。
だがその過程で、ジャスティス・リーグはこの世界に『世界の脅威に関わろうとせず、家族と隠遁生活を送る別世界のスーパーマンが存在している』という事も知るのであった。

……というのが第3シリーズ開始前の状況。
この辺のスーパーマン関連の詳しいくだりは過去記事『スーパーマン:サン・オブ・スーパーマン』で書いたのでそちらを読んでもらえれば!

ライターも第2シリーズを手がけていたジェフ・ジョーンズからブライアン・ヒッチに交代し、物語は現在の世界『プライムアース』のスーパーマンが死去した代わりに、新たにニュー52以前の消滅した正史世界、『ニューアース』のスーパーマンがジャスティス・リーグのメンバーとして加入。また、ハル・ジョーダンの代わりにグリーンランタンの新人隊員、ジェシカ・クルーズとサイモン・バズが加わり、いよいよ新体制のジャスティス・リーグが始動する!!……ものの、なんだか雰囲気がピリピリしているのが読者の不安を煽ってくる。

別世界のスーパーマンは信用できない
突然現れた別世界のスーパーマンの事はまだ信用できない
そのため、バットマンは自分たちの目が常に行き届くようにするためにチームへの加入を提案する

前シリーズまでの展開を色々引きずった状態でスタートしているこの第3シリーズですが、本編内でこれまでのいきさつはある程度説明されており、言及が少ない未邦訳エピソードに関する描写についても解説書である程度フォローしているので、続き物感は強めだけどこの第3シリーズから読み始めるのは十分可能な作りだと思います。

第1巻に登場するメインヴィランは『キンドレッド』という半神存在。
世界各地で大規模な地震が頻発しており、その対応に追われるジャスティス・リーグ。それと同時に、世界中の人々が何かに操られたようにリーグの面々に襲いかかり始める。
キンドレッドの最終目標は人々を人間以外の『何か』に作り変え、世界の終焉をもたらすという、ただそれだけのために存在する浄化パージという名を持つ者である。
ヴィランのスケールとしてはジェフ・ジョーンズのジャスティス・リーグ第1巻での『ダークサイド戦』に勝るとも劣らないレベルであるのが見どころですね……

キンドレッド降臨
キンドレッドは世界中の人々を取り込んでその姿を形作っているため、単なる物理攻撃で倒すわけにはいかない
ジャスティス・リーグはなんとかこの敵を止める方法を模索するが、
そうこうしている間にも世界は地震でどんどん破壊され、終焉そのものが近づいていく

◆感想
前任者のジェフ・ジョーンズによる第2シリーズが面白すぎたのもあって、どうしてもこの第3シリーズは色々と比較しながら読んでしまう……!

ジェフ・ジョーンズの第2シリーズは最初から最後までサプライズを仕掛け、普通なら出し惜しみするであろう展開を贅沢に盛り込み続け、かつ物語のテンポや掛け合いの妙も優れていました
一方、ブライアン・ヒッチが手がける本作は物語のスケールこそ大きいものの、伏線を色々散りばめて#5で描く決着まで間延びした戦いが延々と続くという構成なのでこう……「スーパーマンを喪ったジャスティス・リーグ」や「世界に干渉することを極力避けようとする別世界のスーパーマン」など、設定面で色々面白そうと思わせる部分が多いだけに、実際に読むと肩透かしだった感じがある。

ただキンドレッドが新たな『クライシス』を予感させる永遠の危機フォーエバー・クライシスという単語を出しきて「おっ」と思わせたり、また『友人ではない』スーパーマンに手助けを頼むバットマンの画はなかなかクる物があるシーンでしたし、カバーや本編を担当しているトニー・S・ダニエルの美しいアートはシンプルにカッコよく見応えがある!
いってもまだ第1巻で物語が『再始動』し始めたばかりでしかない状態なので、とりあえず第2巻の『ジャスティス・リーグ:アウトブレイク』からはエンジンがかかってくる事に期待するぞ!

ニューアースのスーパーマンが加入する

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2 Comments

No Name  

これ本当にスーパーマンの死を邦訳してもらいたかった
あと、さりげにレックス・ルーサーがいつの間にかリーグからいなくなってて、あの緊張感のある関係性が好きだっただけに、いきさつも見たかったです

2019/02/03 (Sun) 21:22 | EDIT | REPLY |   

No Name  

No title

ぶっちゃけ面白くなかった一冊ではある
ホント第1.2シリーズが面白かったなと…

2019/02/04 (Mon) 00:35 | EDIT | REPLY |   

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