ツルゴアXXX

ひっそりと運営しているチラシの裏ブログ。

ジャスティスリーグインジャスティスリーグ表紙

「正直に言おうか。この3日間、私は救世主として賞賛を浴びた。
 私の夢が叶った。ただし、予想とは異なっていたが。
 私は世間の人々に異星人の脅威を知らしめ、
 クリプトン人を排斥した唯一の人間として賞賛されるはずだった。
 だが、今の私は世界を救いたい」

「己のエゴを満たすため?」
「そうだ。しかし、それだけじゃない。
 真の脅威はスーパーマンではないとわかったのさ。
 シンジケートの世界を破壊した存在…そいつがどこかにいる
 それを阻止できるのは我々だけだ。この世界を救わないと」


『フォーエバー・イービル』によって変わってしまった世界……。
悪の天才から一転、世界的な英雄となった
レックス・ルーサー思惑とは?


異次元から来た、邪悪な“クライム・シンジケート”に
なすすべもなく倒されたジャスティス・リーグ。
その時地球を救ったのは、
レックス・ルーサー率いるヴィランのチームだった。
英雄として称えられ、過去の犯罪を許されたルーサーは、
さらにジャスティス・リーグへの加入を希望する。

ヒーローの秘密を握る恐るべき悪の天才は、
本当に正義に転じたのか……?


◆収録作品

2014年07月:Justice League Vol.2 #30
2014年08月:Justice League Vol.2 #31
2014年09月:Justice League Vol.2 #32
2014年10月:Justice League Vol.2 #33
2014年12月:Justice League Vol.2 #34
2014年12月:Justice League Vol.2 #35
2015年01月:Justice League Vol.2 #36
2015年02月:Justice League Vol.2 #37
2015年03月:Justice League Vol.2 #38
2015年04月:Justice League Vol.2 #39


◆関連作品過去記事
【ジャスティス・リーグ:誕生(The New 52!)】
【ジャスティス・リーグ:魔性の旅路(The New 52!)】
【ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃(THE NEW 52!)】
【シャザム! :魔法の守護者(THE NEW 52!)】
【ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー(THE NEW 52!)】
【フォーエバー・イービル(THE NEW 52!)】

◆UNLIKELY ALIIES
前巻『フォーエバー・イービル』で並行世界アース3からの侵略者、“クライム・シンジケート”に敗北し、世間からの信頼が地に落ちたジャスティス・リーグ。
その一方でスーパーマンの宿敵でもあるレックス・ルーサーがヴィランを率いてシンジケートを退けた事で、民衆も政治家も識者もルーサーを褒め称え、英雄として祭り上げるという事態となった。
そしてルーサーはジャスティス・リーグに接触を図り、なんとジャスティス・リーグの新メンバーとして自身の加入を希望するのだった!!
……というのが本作『ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグ』のメイン展開。

「レックス・ルーサーが悪役から転じて世界のために戦うヒーローとなる」というあらすじだけ聞くとなかなかぶっ飛んだストーリーですが、そこは実力派ライターのジェフ・ジョーンズ。
記事トップにもそのシーンのセリフを引用していますが、ルーサーを尋問するためワンダーウーマンの持つ真実の投げ縄でその真意を語らせたり、ルーサーに上手く言いくるめられた形でシャザムがリーグの見習いメンバーとして加入したり、『フォーエバー・イービル』の影響がまだまだ強く残る事件や伏線が描かれたりなど目を引く展開がてんこ盛り。
何か腹に一物を抱えていそうではありながらも新人ヒーローとなったルーサーに様々な試練が与えられるという、レックス・ルーサーが半ば主役と化している一冊に仕上がっています。

スーパーマンと共闘するルーサー
「ルーサーはやはり信用できない」と加入拒否の方向で考えていたリーグだが、
バットマンの「野放しにしておくよりも近い距離で監視した方が良い」という意見から、
あえてルーサーをジャスティス・リーグの新メンバーとして迎え入れるのであった

本作前半で起こる事件は強力な力を持つ意思ある指輪、パワーリングが『フォーエバー・イービル』で宿主であるクライム・シンジケートのハロルド・ジョーダンがシネストロに敗北し殺害されたため、今度はジェシカ・クルーズという女性を新たな後継者として強制的に任命し、彼女の意思に反して大破壊を巻き起こすというフォーエバー・イービルのアフターストーリー的なお話。
フォーエバー・イービルの時にシンジケートのジョニー・クイックとアトミカの手によって全滅したB級ヒーローチーム、『ドゥーム・パトロール』がメンバーを早くも一新して再登場するのにも注目。
(ドゥーム・パトロール第1期チーム全滅の下りは未邦訳の『ジャスティス・リーグ原書5巻』に収録)

ドゥーム・パトロールVS新パワーリング
マッド・サイエンティストなチームのチーフ、ナイルス・コールダー
事故で死んだが機械の身体で復活した元レーサーの男、ロボットマン
未知の悪性ガンを振りまいてしまうため常に鉛入りの包帯を体中に巻いているネガティブマン
ストレンジガスを浴びて細胞構造が壊れたため肉体変化能力を持ってしまった元女優、エラスティガール
そして自身の肉体を様々な元素に変換できるエレメントウーマン
ドゥーム・パトロールは一癖も二癖もあるメンバーばかりで構成されている

クライム・シンジケートはチームの大半がフォーエバー・イービルで死亡するという結構思い切った展開になっていたため、シンジケートにも新メンバーを加入させていくのかなと思ったのですがこれがなかなか意外な展開に着地していく面白いエピソード。
宿主の恐怖を糧として力を増していくパワーリングに振り回されるジェシカに対話を試みるバットマンのシーンがもう大好き。
というか本書は結構バットマンの活躍パートが多くてバットマンファンには堪らないかも。

後半からはルーサーが作っていた『アマゾ・ウイルス』がルーサーの命を狙うヴィランの襲撃によって拡散してしまい、町中にウイルスが蔓延するというパンデミック物。「アマゾ」という名前でピンと来た人もいるかもしれませんが、1960年に初登場を果たしたヴィラン『アマゾ』のニュー52版の初登場回でもあります。
【Amazo (New Earth)】
このウイルスは「アンソニー・アイボ教授という人物が作った人造体の技術を元にしている」とルーサーは作中で語っており、アイボ教授の存在はなんと第1巻『ジャスティス・リーグ:誕生』の時点で言及されています。
(第1巻巻末の『研究員ファイル』参照)
こんな早い段階から伏線を貼ってたとは……

一般人が感染するとステージ1では風邪のような症状を示すだけだが、ステージ2からは超能力を発現、そしてステージ3に突入すると細胞壁が崩壊し、血液が黒ずみ、心臓が破裂、脳が沸騰して死に至るという恐るべきウイルス。
メタヒューマンが感染すると超能力が無効化されるだけのはずなのだが、このウイルスはルーサーの予想に反し、さらなる変異を続けていくのであった……と、感染者がゾンビのように変容して襲い掛かってくるという大事件が。
このエピソードではルーサーに雇われて悪党から彼の会社の警備主任となったキャプテン・コールドもリーグに協力して戦闘に参加。
本エピソードのコールド、凍結銃で戦うというシンプルな戦闘スタイルでありながら事件解決の重要な役どころを与えられていて最高にカッコイイので要チェックだ!

大活躍キャプテン・コールド

◆感想
次巻で展開される『ダークサイド・ウォー』編への伏線を貼ったり色々な新キャラクターの顔見せを兼ねた“繋ぎ”的な一冊だけれども、それでも見どころが多くて面白かった!
ドゥーム・パトロールの活躍シーンではチームとしての名誉を得るために任務を優先しようとするチーフと人命救助を優先しようとするメンバーとの意識のずれが描かれたり、クライム・シンジケートの生存メンバーの現在の状況がちらっと描かれたり、最後の最後にジャスティス・リーグに“あの男”が帰ってきたりなど、全部挙げようとするとちょっと書ききれない。
個人的にドゥーム・パトロールの個性がめちゃくちゃ強かったのがあってかなり気になるヒーローチームになってきてる。

やっぱジェフ・ジョーンズ脚本の作品は安定してて良いな……あと基本的にはシリアスだけど、合間合間にちょっとしたギャグシーンが入るのも和むのだ。
ちょっぴり気取ったセリフやガジェットのネーミングセンスをフラッシュやスーパーマンにいじられるバットマンのシーンとかフフッとなる。

卓球で遊ぶシャザム
魔法の力でモニター業務の手伝いをしようとしたが、
「遊びたい」という気持ちが強すぎて卓球台を召喚してしまうシャザム

一緒に遊んで仲良くなったのか、後半からサイボーグに「シャズ」と親しげに呼ばれるシーンがあるのも良さみ。
16 2017

ウォーターボーイズ

ウォーターボーイズ予告編ウォーターボーイズ
2001年【日】


廃部寸前の唯野男子高校水泳部。部員は、やる気もなくズルズルと続けてしまった3年の鈴木ただ1人。そんな水泳部の顧問に、新人のピチピチ女教師・佐久間先生が就任し、部員は一挙に30人に膨れたッ。が、佐久間先生が本当に教えたかったのは、競泳ではなく、なんとシンクロナイズドスイミングだったのだ!!佐久間先生の熱い思いを知ったとたん、生徒たちは恐れをなして逃げ帰ったが、鈴木を含む間の悪いヘナチョコ5人だけが、言いくるめられて渋々シンクロをする羽目に…。
 怪しいイルカの調教師、水泳部の責任者・杉田先生、ぼんやりした鈴木となぜかラブラブになる桜木女子高の静子、ど迫力のオカマバーのママなども現われ、事態はますますややこしくなり…。彼らの高校生活最後の夏休みは、想像もしなかったシンクロ特訓のアツーイ日々で幕を開けた。果たして、“男のシンクロ”に晴れの舞台はやってくるのか!!

『男子高校生たちがシンクロに挑む』という高校三年男子たちのちょっとおバカで、でも感動してしまう青春活劇映画。
公開後この映画の影響で文化祭の出し物で実際に男子シンクロに挑戦した学校は数多い。

埼玉県にある男子校の立川越高校が毎年9月に行っている文化祭“くすのき祭”で水泳部が行っている人気演目“男のシンクロ”が1999年にニュースステーションで取り上げられ、その活動に矢口史靖監督が興味を持った事で映画化となった一作です。
本作のシンクロのアクロバット部分に関して演技を構成したのもこの高校の卒業生の方々だとか。
で本作、シンクロに至るまでの展開、合間合間に入るギャグシーン、イルカショーに着想を得てシンクロを全力で練習するシーンなどなど、とにかく間延びしそうなシーンを徹底的に削ぎ落としたんじゃないかと思うほどストーリーがテンポよく進むのが気持ち良い!

現在は二枚目俳優としてカッコイイ役を演じる事が多い玉木宏が、本作では作中で起こるバカバカしい事故の所為でアフロから坊主に変化するコミカルな役どころをあてがわれているのが今見るとかなり新鮮だったりする。
全体的に高校生役の面々の演技力が拙かったりわざとらしすぎたりする場面もちらほらあるのだけれど、むしろそんな未熟な部分が映画の雰囲気作りに一役買っていると思う。映画のノリ自体はギャグマンガ的だしね。大げさなぐらいの方がちょうど良い。
『ウォーターボーイズ』は何度鑑賞しても面白い名作邦画だ!

ちなみにその後、本作の一部キャラも再登場する続編として2003年にテレビドラマ『WATER BOYS』、2004年に『WATER BOYS2』が制作され、2005年に『WATER BOYS 2005夏』で完結しております。
テレビドラマ版は当時完全にスルーしちゃってたんだけど、久々に本作を鑑賞したら気になってきたのでそのうち見ておきたい。

ウォーターボーイズのゲーセンシーン
ゲーセンのシーンで映るDDRが4thMIXだったりbeatmania Club MIXが稼働してたり
クライシスゾーンが新入荷のゲームだったりと変な所でノスタルジーを感じるmichaelだった