ツルゴアXXX

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23 2019

ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~

ボン・ボヤージュ家族旅行は大暴走予告編ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~
【原題】À fond(Full Speed) 2016年【仏】


待ちに待った夏休み! コックス一家は“未来のシステム”搭載の新車で、バカンスへと旅立った。ところが、出発してまもなく自慢のシステムがあっさり故障、車は時速160キロでハイウェイを大暴走! 極限状態の中で、次々と明かされていく〈驚愕の秘密〉に家族は崩壊ブレイク寸前! 向かう先には人類史上最大の渋滞が──!
果たして、罪なき(少しある)コックス一家の運命は?車も悪あがきも止まらない。 そして、アカデミー賞®製作スタッフだもの、まさかの大感動へまっしぐら! なのか???

***

ニコラ・ブナム監督が手がけるフランスのコメディ映画であり、アクション映画としての側面もある一作。多機能な新車『メドゥーサ』が故障し、停車させる事ができないまま暴走する車内に閉じ込められてしまう家族の大パニックを面白おかしく描いていく。それもあって画はずっと車内がメインになるのだけれど、そんな密室の状況で矢継ぎ早にトンデモな展開が巻き起こり続けるため、見ていて飽きないノンストップっぷりが魅力。
しかも本作、公式サイト掲載のプロダクションノートによると実際の速度で走りながら撮影するという危険なスタントが行われていたのもあって、おちゃらけた内容でありながらアクション面での緊迫感がまた凄い!オールロケ撮影、グリーンバック不使用というリアリティの追求っぷりは伊達ではない。
【PRODUCTION NOTE|危険なスタントにも果敢に挑戦した出演者たち】
【独占入手映像!迫力のカースタント、リアルを追求したキャスティングの裏側】

ただどの登場人物も割とマジでアレな性格であり、倫理観に欠けている言動や行動を取りまくるのもあって楽しめる人と不快な気分になる人とはっきり分かれる内容だとは思う。不倫やら暴力的なシーンやらはまだともかくとしても、罪のない人が少々悲惨な目に合う展開やらはギャグでもちょっとキツい。登場人物じゃなく視聴者にツッコミが委ねられる場面もちょこちょこあるしね!あと必死に助けようとしてくれている高速警備隊の人を、癇癪を起こしてバイクから転倒させてしまったシーンはさすがに笑えなかった。
その中でも祖父のベンがトップクラスにトラブルメーカーかつ自身のやらかしに対して殆ど悪びれない性格をしているため、コメディというのを差し引いてもなかなかクソいキャラクターをしているぞ!!何回「このクソジジイ!」と叫びそうになったかわからん。「さすがにこれ以上クソなやらかしは起こさないだろう……」という予想を、シナリオが進むにつれて余裕で飛び越えていきます。誇張抜きに。

とはいえ全体的にはハチャメチャっぷりが楽しい内容で、普通なら密室パニックのシリアスな物語になりそうなところをギャグに振りまくっているのは面白いです。それに終盤の決死の救出作戦はアクション映画さながらで普通に迫力がありハラハラした。
「悪い意味でお馬鹿」な登場人物たちが巻き起こすこの大騒動のオチもなんだかんだ綺麗についているので、過激なコメディ映画を求めている人は本作とかどうでしょうか?

スーパーサンズ2表紙
「ヒーローの仕事は……最善を尽くすこと」
「あの親にして…だな」
「ほめてくれてありがとう」

スーパーマンバットマンの息子たちが次元を超えた危機挑む!

スーパーボーイ(ジョナサン・ケント)はロビン(ダミアン・ウェイン)との夜間パトロールを楽しみにしていたが、いつもロビンはスーパーボーイの先生気取りだった。しかし、そのロビンは、ティーン・タイタンズの任務で無名ヴィランの一団と戦った末、敵の能力で“ティーン”どころか老人に変わり果ててしまう……。
さらに、別次元に引っ張り込まれたロビンとスーパーボーイは惑星サイズの強敵と戦う羽目に!!二人は生き残りをかけて抵抗する人々を助けられるか?


◆収録作品

2017年09月:Super Sons #6
2017年10月:Super Sons #7
2017年11月:Super Sons #8
2017年12月:Super Sons #9
2018年01月:Super Sons #10


◆関連作品過去記事
【ティーン・タイタンズ:ダミアン・ノウズ・ベスト】
【スーパーマン:サン・オブ・スーパーマン】
【スーパーマン:トライアルズ・オブ・スーパーサン】
【スーパーサンズ】

◆ONE FINE DAY
スーパーマンの息子、スーパーボーイことジョナサン(ジョン)・ケント、そしてバットマンの息子、ロビンことダミアン・ウェインがチームアップして難事件の解決にあたるシリーズ、『スーパーサンズ』の第2巻!!

この第2巻でもジョンとダミアンは相変わらず仲良しこよし……とまではいかないものの、互いに信頼関係が生まれつつあるコンビっぷりが堪能できるエピソードになっています。
「ダミアンのところには門限なんてないのに」と両親に文句を言うジョン、背が低いせいでジョンよりも年下と思われて不機嫌になるダミアン(ダミアンが13歳でジョンは10歳)、例によってすぐ2人が口喧嘩に発展してしまうシーンなど、明るいノリで進行するストーリーが実に楽しい。というわけでさっそく内容を紹介!!

前半はダミアンが率いる新生ティーン・タイタンズとのチームアップ回であり、この第2巻のメインヴィラン、一見するとみすぼらしい老人であるクラクロウが不思議な粘土をこねて生み出したヴィラン軍団と戦うという内容。
『ティーン・タイタンズ:ダミアン・ノウズ・ベスト』の時とティーン・タイタンズのメンバーがちょっと変化しており、水を操る能力を持つアクアラッドことジャクソン・ハイドが加入した一方で、本作に先駆けて起こったクロスオーバー『ラザラス・コントラクト』での出来事が原因で、キッド・フラッシュがチームから脱退している状態になっています。

フォーゴットンヴィランズ

今回はヴィランのチョイスもちょっと面白い。
メインヴィランのクラクロウが率いるのは『フォーゴットン(忘れ去られた)・ヴィランズ』という、実際にDCコミックスであまり出番がないヴィランたちで構成された、歴史上は1985年1月の『DC Comics Presents #77』で初披露となったチームです。ニュー52以降ではこの『スーパーサンズ2』が初登場!!
メンバーのクラクロウもタイム・コマンダーもアトムマスターもフェイスレス・ハンターも全て1960年代にデビューしたヴィランであり、コミック史だけで見ればなかなかのベテランではある。
それにしてもこのプライムアース版タイム・コマンダーのビジュアル、バットマンにやたら似てるな……。

本作ではこのクラクロウが突如現れた並行世界の自分から「自分の意のままに動く人形を作り出せる不思議な粘土」を受け取り、ヴィランとして名を残すために粘土で仲間を作って大暴れし、それをスーパーサンズとティーン・タイタンズが喰い止めるというストーリーが展開。
その戦いの中でダミアンがタイム・コマンダーの能力によって老人に変えられてしまうという展開もあり、なかなかにカオスな光景が描かれたりもします。

老人なのでトイレが近くなるダミアン
老人なのでやたらトイレが近くなるダミアン

そしてこの『正史世界のクラクロウと並行世界のクラクロウ』の描写が重要なものに変わっていく後半パートがまた面白い。
後半はいきなりジョンとダミアンが並行世界の別の星に転移してしまい、そこで惑星規模のサイズというとんでもないヴィラン『イガーディス』と戦う羽目になるというお話です。ちなみにこのイガーディスも元々は1960年代のキャラクターで、ニュー52以降は本作が初登場になります。

そんな並行世界でジョンとダミアンが出会う二人の女性ヒーロー、ビッグショットとハードラインとの交流を通して『ヒーローの定義』を描きつつ、クラクロウというマイナーな老人ヴィランの物語を徹底的に掘り下げるその構成が実に素晴らしい。
前半と後半で雰囲気やスケールが全く違う物語なのに、『クラクロウ』というヴィランを中心に一本筋の通ったストーリーに仕上がっているのだ。あんまり詳らかに書くとネタバレになるので、是非実際に手にとって確かめてみてほしい!!

◆感想
面白かった!!!!!
全然素直な気持ちを出さないダミアンだけど、ティーン・タイタンズの面々はちゃんと彼の心の内を理解している描写があったりなど、前巻以上にツンデレな性格が強調されていて和んでしまう。
あとこの第2巻も前巻同様、ラストは1話完結の短編エピソードであり、クラークとブルースの父親としての姿も垣間見れてほっこりする内容だったりします。それだけに終わらず、あの『ベツレヘムのバットマン』が絡みそうな伏線など、今後の新展開にかかわる要素が一気に飛び出す重要回でもあります。

ダミアンとブルース親子の会話

未邦訳のTPBはあと第3巻を残すのみなんだけど、果たして完訳されるのかが気になるところ。
この第2巻でストップしたとしても話としては綺麗には終わっているのだけれど、やっぱり最後まで読んでみたいよね。