ツルゴアXXX

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23 2017

マッド・ファット・ワイフ

マッド・ファット・ワイフマッド・ファット・ワイフ
【原題】Norbit 2007年【米】


赤ちゃんのころに親に捨てられ、中国人が経営する孤児院で育ったノービット。彼は誰もが認めるいい奴だが、それゆえに押しの強いおデブなラスプーシアと結婚することに。彼の胸にあるのは、小さいころに両想いでありながら、新しい親に引き取られたために離れ離れになってしまったケイトの存在。そんなケイトが、大人になって町に帰ってきた。しかし、彼女の横には婚約者の姿が。あきらめかけたノービットだったが、その婚約者の悪巧みを知り……

***

エディ・マーフィーが気弱な主人公ノービット、ノービットを支配する鬼嫁ラスプーシア、そしてノービットの義父ウォンの3役を一人で演じたドタバタコメディ映画。そんな演技に力の入った内容でありながら第28回ゴールデンラズベリー賞にて最低主演男優賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞を受賞してしまっている悲しい一作。

基本的に本映画はブクブクと太った暴力的な妻ラスプーシアが繰り出すハチャメチャな行動のインパクトで笑わせてくる作風です。ただこのラスプーシアが本気で愛嬌すら感じない不快な性格をしているので、このキャラクターを受け付けられるかどうかで本作を楽しめるかが決まってくる感じがある。
タイトルにもなってるこの妻ラスプーシアはノービットとケイト、二人の恋愛を壊そうとする悪役ポジションなので吹っ切ってこういうキャラ造形にしてるのかもしれないけど。

最初のうちは子供の頃からの付き合いもあって妻であるラスプーシアに純粋に愛情を向けていたノービット。でもこのラスプーシア、段々と身勝手な鬼嫁っぷりが目立つようになり、ついには白昼堂々と不倫までする始末。不倫現場を目撃してショックをウケるノービットに対して悪びれるどころか逆ギレするという悪妻ぶり。
でもノービットの前にかつて両思いだったケイトが現れると嫉妬丸出しで彼の恋路を妨害しまくる。
一応愛情はあるのかそれとも奴隷を失いたくないのか、その辺の描写が弱くてイマイチはっきりしないのもこの映画のなんか足りない部分かも。

「ラジー賞にしては面白い」と聞いて鑑賞したけれども、やっぱ他のエディ・マーフィーのコメディ映画に比べると数段落ちる内容だったかなぁ。
でもラスプーシアがバルーンハウスで大暴れして子供たちをどんどん外に跳ね飛ばしたり、ウォータースライダーを滑った事でロケットのように発射されたりといった巨体をネタにしたシーンの数々にはベタな映像ながら吹いてしまった。

21 2017
大逆転裁判2タイトル
『・・・・ああ、そうだ!ひとつだけ。“忠告”をしておくよ。
もし。これからの審理の中で・・・・少しでも見えない“真実”があったら。
そこから目をそらしてはダメだ。
追求して、追求して、追求したまえ。
たとえ、どんなことが起こっても・・・・最後の最後まで、追いつめることだ。』

今世紀最後にして最大の万国博覧会が、大帝都倫敦にて開催された。

しかし。頂点を極めた栄華を象徴する祭典の裏では、闇の連鎖が新しい事件を呼ぶのだった。

《大帝国日本》から《大英帝国》へ、2つの世界をまたぐ壮大な物語が、ふたたび動き始める。

成歩堂龍ノ介の大法廷活劇・・・・その第二幕が今。切って落とされた!


◆関連作品過去記事
【大逆転裁判-成歩堂龍ノ介の冒險-】

◆新たな逆裁シリーズの第2作にして完結編!
時代背景を19世紀に移し、当時の日本……大日本帝國とイギリス……大英帝国のロンドン(倫敦)の2つの国を舞台とした逆転裁判の新シリーズ、それが大逆転裁判。
システム自体はいつもの逆転裁判ではあるものの、あの名探偵、シャーロック・ホームズが登場したり、推理パートに新たに導入された「共同推理」、法廷パートでの「最終弁論」といった新要素が盛り込まれ、重厚なストーリーと演出で新鮮な面白さを提供してくれた期待の新作逆裁であったのですが……なんと前作は数々の伏線を放置してそのままゲームが終了するというあまりに不完全燃焼な内容。
ストーリーを評価するにも「未完」というのが大きく足を引っ張ってしまい、売上に対して「微妙ゲー」という烙印を押されてしまう結果になったのでした。

が、そんな前作の発売から2年……ようやく完結編となる第2作『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟』がリリース!!
完結編ですよ完結編!前作で放置された数々の伏線……「亜双義が大英帝国でやらねばならなかったこと」も拾われたし、ヴォルテックスやバンジークスの掘り下げ、倫敦に覆われている「闇」、エンディングで突然出てきたあのリストの意味、第1話の被害者が殺された理由、『バスカビル家の犬』関連、3話で仄めかされていた倫敦万博、あと名刀狩魔などなど、大量に張られた伏線が本作で綺麗に全て回収されてるんですよ!
っていうかこうやってみるとホント放置された伏線多いな!いかに前作が消化不良すぎたかがよくわかる。

1にちらっと出てきて謎の人物のまま退場したアイツ
※前作第4話のワンシーン

前作4話に唐突に登場した謎の二人組も本作の第2話でメインキャラクターとして登場します。
ってか本作の第2話はそもそも前作4話に入れようとしていたシナリオだったんじゃないかという気がする。
このエピソードだけ前作の時系列に唐突に戻って展開されますからね。
もっと言うと大逆転裁判自体、当初は全2作にするつもりはなかったのかも?
そもそもこの大逆転裁判、前作の記事でも書きましたがインタビューでタクシューは「構想段階ではもっと大ボリュームのシナリオだった」と語ってましたし、こう、なにか色々な大人の事情が働いてシナリオを分割せざるを得なくなったんじゃないかという感じがある。

ナルホド信用できない さすがなホームズとアイリス

で、本作で完結した大逆転裁判のストーリーなんですが……
これがもう文句なしに面白かった!!!!!
ネタバレは避けてレビューするのでどうしても詳しく語れない上に語彙に乏しくなってしまうんですが、第3話あたりからこれまで積み重ねてきた伏線をじわじわと消化していき、最終話ではバラバラに散りばめられてきたピースがカチッとハマって倫敦を包む巨大な闇の全貌が明らかになり、衝撃的な真実にたどり着くその構成にはタクシューの本気を見せつけられましたね……!

あとギャグ描写もやっぱりタクシューの方が面白い。自然な天丼ネタとか、シャレの効いた言い回しとか、タクシューが抜けてからのナンバリングの方もあのコミカルな雰囲気を再現しようと頑張ってはいるけどやっぱりちょっとギャグの方向性が違うんだよね。

それと前作の時点ではどうもキャラが掴めなくてワインをほぼ飲まずに傍聴席の方に投げてばっかな印象だったバンジークスが大きく掘り下げられて、非常に人間味のある味わい深いキャラになっていたのも印象深い。
本作でバンジークスが好きになったプレイヤーは絶対多い。

味わい深いキャラになったバンジークズ
ボケに対して的確にツッコミを入れる描写が大幅に増えた

どうも近年期待しすぎて肩透かしを食うこともあった逆裁シリーズですが、本作においては久々に逆裁に一番ハマってた1~3の頃のワクワク感を存分に味わうことができたぞ!!
個人的に4以降にリリースされてきた逆裁タイトルの中では検事2を越えて一位にランクインするほど好きなタイトルになりました。
(自分の中で逆裁1~3は思い入れが強すぎて別格扱い)

BGMは基本前作のものをそのまま使っています。裁判パートでのBGMも前作のまま。
逆裁シリーズでは新しい尋問BGMや追求BGMも楽しみの一つだったので最初はちょっとガッカリしたのだけれども、追加された新BGMの数は40曲以上と相当な数。
また本作の裁判パートにおいてはおなじみの『追求』が来る前に、まず『追求への前奏曲』というめっちゃ気分を盛り上げてくれる良曲な新BGMが追加されており、この後に追求が流れ始めることで最高にテンションが上がる構成になっております。
これ割と真剣にナンバリングの方でも採用してほしい曲演出だと思う。
あと新しい追求BGMも用意はされています。これについては是非実際にプレイして確かめてほしい。

他にもナイスな新曲が多くて、個人的には『イーノック・ドレッバー 〜科学と魔術の輪舞』、『成歩堂龍太郎 〜異議あり!』、『相棒 〜The game is afoot!』、そして前述した『追求への前奏曲』がとても好きです。
使いまわされた前作のBGMもそもそも相当な良曲だしストーリーの雰囲気と非常にマッチしているので、ゲームを進めていく内にあまり気にならなくなってきたというのもある。

◆感想
終わらない大法廷

……というわけで本作『大逆転裁判2』、前作をプレイした人は絶対に手を出した方が良いレベルでおすすめです。
前作の細かい不満点でもあったボリューム不足(一話、二話は推理パートのみ、三話は裁判パートのみ、四話からようやく推理&裁判パートの構成)は、この2では一話以外すべて推理&裁判パート搭載という構成になり、ジーナの冗長なバズーカモーションはテンポのよい動きに、スサトさんのやや暴力ヒロイン気味な描写は抑え気味になったり、毎話ちゃんと追求が流れたり、全体的に微妙だったブレイクモーションが本作では結構見直されていたりなど、全体的にきっちり解消されてるのも嬉しい。

過去記事にも書いてるようにこの大逆転裁判は分割商法だったため、前作未プレイないし前作の内容が頭から抜け始めているという人はまず前作をきっちりプレイしておくべき!1と2で一つの作品になってますからねコレ。
一応前作未プレイ者向けにちょっとしたキャラ解説や回想描写はあるものの、完全に前作既プレイ者向けのストーリーなので間違っても2から手を出す事のないように気をつけてほしい。
これまでの逆裁シリーズはどの作品から手を出してもそれ単体で完結してる作りだけども本作は例外なのだ。

事前に未完であることを告知しなかった前作の売り方は正直今でも気に入らない。
でもこの『2』のストーリーの質は文句なしに素晴らしい!3話からの本格的な伏線回収に始まる盛り上げ方は本当に凄まじいものがある。
超綺麗に終わっただけに成歩堂龍ノ介の物語の続きが出ることがなさそうなのがちょっと寂しくもある……続きをやろうとするのは蛇足になりそうってくらいに良い締めくくられ方だった。
兎にも角にも逆裁ファンは是非この大逆転裁判もプレイしてほしい!!!是非に!!!!!


◆関連リンク
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【『大逆転裁判2』の作業量は前作の倍!? ローカライズ裏話も――『逆転裁判』特別法廷セミナーレポート・後編】